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【J1:第5節 川崎F vs F東京】ランコポポヴィッチ監督(F東京)記者会見コメント(12.04.08)

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●ランコポポヴィッチ監督(F東京):

「素晴らしい試合だったと思います。それは勝ったからではありません。最初から私が話してきたこと。勝つプロセス、どういう試合内容で勝ったのかということ。10人になっても戦い方を変えずにつなぐサッカーを、パスサッカーを貫き続けました。前回の広島戦で、私たちは結果を出せずに負けてしまったのですが、その後に敗戦を踏まえスタイルを変えますかという質問も受けました。スタイルを変えなかった結果がこれだと申し上げたいと思います。たとえばバルセロナが負けた後に毎回スタイルを変えていたら、現在のバルセロナはありえないわけです。
そして今日の私たちの戦いというのは自分たちを信じて最後までどんな状況になろうとも、1人少なかろうとやり続けた。そして一人ひとりがクラブのため、チームのために戦えた。そういう姿勢を見せてくれた。すごくいい試合だったと思います。
それと、両クラブのサポーターのみなさんにも足を運んでいただいて、いい雰囲気を作っていただけたということで、両クラブのサポーターにも感謝したいです。特にうちのサポーターにはああいう熱い声援を最後まで送っていただき、本当に力になりました。支えてもらえたと思います。ありがとうございますと、感謝の気持ちをサポーターに言いたいですね。
これが私たちのクラブ。そしてFC東京というチームを証明する大きな一戦になったんじゃないかと思います。選手が少なくとも攻撃的にラインを下げず、パスをつないで行く。そういうサッカーを見せられたと思います。チームの勝利です。全員が一丸となって戦った結果の勝利だと思います」

Q:10人になってもスタイルを変えないというのが全てだったと思いますが、11人対10人の場合はリスクも出てくる。基本的なスタイルを変えないなかで、どうやってリスクを補っていたのでしょうか。また、勝った後にサポーターが盛り上がっていて、クラブによっては喧嘩になってもおかしくないですが、そこで川崎Fは喜ばせてくれる。そういうホスピタリティについて一言お願いします。
「1つ目については、早い判断力。そして、運動量。そしてボールをうちのほうが握ることでリスクを避けました。うちが少ない人数でボールを回すことで相手は少ない相手に回されるとナーバスになりますし、逆にラインをズルズル下げてしまうと相手にとってチャンスになる。うちにとってはピンチになる。自分たちのラインを下げて、自陣のゴールの側でボールを弾かなければならなくなる。ボールを奪わなければならなくなる。それだけ相手に点を取られるリスクも高まると私は考えています。それで高いラインを保ち、判断を早くして、そして動く。そういう形でリスクを回避しました。とにかく一番に言えるのは相手よりも賢く戦えたということ。それに尽きると思います。ただ、それは私がやったのではなく、うちの選手がやったわけで、うちの選手を褒めたいと思います。
2つ目の質問に関しては、日本でしかありえないだろうと、そういうホスピタリティは。他のクラブのダービーだったら、こういうことにはならない。たとえばセルビアだったら取っ組み合いになります。そして、警察もたくさん出ますし機動隊も出ますし、機動隊だけではなく馬も出てきます。それはヨーロッパが見習わなければならないことで、前にも言いましたが、日本のサポーターのみなさんの立ち振る舞いは世界の見本になる。素晴らしいと思います。
あとはACLも引き続き応援していただければと思います。川崎Fのサポーターさんも、日本を代表して戦うわけですし、私たちの試合に来てほしいですね」

Q:どんな試合に勝っても勝点は3ですが、今日の試合は勝点3以上の意味があるように思えますが。
「明日、勝点がいくつと書かれているか見てみたいと思います。もしかしたら増えているかもしれません。冗談は抜きにして本当に大きい勝ちだったと思います。何が大きいかというと、わたしたちが最初から言い続けたことを実現して、なおかつ結果が付いてきた。自分たちのスタイルを変えず、自分たちのサッカーをやり続けたこと。いつも選手たち一人ひとりが最大限の力を出しきるということ。それが出来れば結果は自分たちに跳ね返ってくるということは言い続けて来ました。まさにそれを証明した試合であって、選手たちも自信がついた試合じゃないでしょうか。
アディショナルタイムに関しては、6分でしたが15分でなくてよかったです。レフリーも試合を楽しんでいたので6分にしたのかなと思います」

Q:リスクマネジメントについて質問した時に、「前に出ていっていいんです」と話していたんですが、やっぱりリスクマネジメントしてるんですよね。話せないと思いますが、またリスクマネジメントについて教えてください。
「相手に攻撃をさせない。プレッシャーをかけ続けることが1つのリスクマネジメントです。そうすることで相手もやりたいこともできない。いいパスも出せない。もちろん、それがいつもうまくいくわけではないですが。大切なことはポジションチェンジを繰り返しながら流動的に動きますが、バランスを崩さないこと。形は崩れない。形は同じということ。だれが残るとかはもちろん決まっていませんし、その時の状況に応じてヨネ(米本)が残ることもありますし高橋ヒデが残ることもありますし、またはサイドのニュウ(羽生)が残ることもある。流動的にその時の状況を見ながら、みんなでバランスを取るということです。それが大切だと思います」

「最後に両クラブのサポーターは本当に素晴らしかったので、必ずそれは書いておいてください。ありがとうございます」

以上
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