●曹貴裁監督(湘南):
「負けたにもかかわらず今日もたくさんのサポーターに最後まで応援していただいてほんとうに感謝しています。10試合やって今年初めての敗戦だったが、選手たちはこの試合だけでなくここ10試合、湘南らしさを貫いてプレーしてくれているので、失点に関してはもちろん学ばなければならないものがありますが、きょう水戸さんに敗戦したことで、次の愛媛戦に向けてまたリセットして自分たちの良さを伸ばす一方で、この敗戦から学んでいかなければいけないと思っています。内容に関しては、立ち上がりの入りが少し堅いなという感じがあったが、どうしても勝っているということでなんとなくふわっと入ってしまったのかなという部分もありました。でもそのあと、いい形で点も取れてうちのリズムでやれる時間が多かった。ただ、水戸さんの最後まで体を張った守りに対して、最後はGKまで上げて勝負したが、なかなかゴールをこじ開けられなかった。今日は水戸さんのブロックのなかに入って行って、いかにボールを動かせるかが勝負だと思っていたので、その点に関してはある程度できたが、最後のひとつ、ワンパワーが今日の試合に関しては足りなかったかなと思います」
Q:1点目、サイドを活かしていい形で点を取れたと思うが。
「今年取った23点のなかでいちばん美しい得点だったかなと思います。たとえば崩し方もパスの本数も10試合やったなかで僕のなかではいちばんやれたかなというところがあったが、結果が付いてこず、サッカーの難しさ、怖さを僕自身が痛感しました。そのベースにあるのは水戸さんが最後体を張ってしっかり抑えてきたことがあると思うが、内容に関しては決して下を向くものじゃないと僕は思っています」
Q:水戸は去年と印象が違いましたか。
「真面目にしっかりやらなければいけないところをきっちり抑えてくるし、球際の強さなども年々出てきてると思います。でも試合をやる前からその印象はあったので、やっているときはその印象とほぼ変わらずでした。あそこで決められるか決められないかでやはり勝負は分かれるんだなと、よく監督はそう言うと思うが、そんな感じがしました」
Q:中村祐也選手が久々の復帰となったが。
「そうですね。約9ヶ月か10ヶ月ぶりの試合だったと思うが、まだまだ実戦をこなさないといけない部分はありますが、彼のゲームフィーリングというかゴールに向かう姿勢はチームにとって必ず武器になると思っています。この連戦でそういうことも含めて、またメンバー選考も含めて、ゆっくり考えて次の試合に向かいたいと思います」
Q:敗戦から学んでいかなければいけないいちばん大きなところは。
「それは僕の問題だが、数的有利をつくって攻めているときに、その取られた裏返しのリスクが、うちの全力を出すエネルギーはいいんですが、その攻撃の100のパワーがいきなり0になっちゃうみたいな状況があるので、やはり100から50にして0にしていくという地道な作業をあの時間帯に出来るようになれば、とは思っています。ただ湘南の良さはやはり選手たちに継続して出してもらいたいので、今日の敗戦に関しては選手たちにはまったく責任がなく、僕がちょっと攻撃的に行き過ぎたのかもしれない。でも基本的なスタイルは変えたくないので、これからもそういうふうにやっていこうとは思っています」
Q:ハーフタイムに話したことは。
「戦術的な指示を2、3しました」
Q:メンバーを代えなかった。
「そうですね。良い形でやっていたのでそんなに早く動く試合じゃないなと思いました。ただ、このまま1−1で行けば先に動こうとは思っていました」
Q:あと3連戦、コンディショニングが非常に大変だと思いますが。
「もう目の前の試合を100%やろうということで、今日も選手たちは100%やってくれたと思います。フレッシュな選手も含めて、3日後の愛媛さんの試合に――アウェイの昼間なので、回復するための時間が66時間くらいしかない。乳酸がまだ残ったままで練習をしなければいけない。どのチームもそうだが、きついのはわかっているんですけど、そのなかで我々の良さを出せるようにしっかり準備したいと思います」
Q:今後ブロックを引いてやってくる相手が増えると思うが、湘南のストロングを出していけば叩いて壊せるという自信はあるか。
「僕は今日はブロックをつくってくる相手に対して、あえてブロックのなかにボールを入れて崩していこうという意図がありました。後ろで回してても前に進まないと全然面白くないので、たしかにそこのミスはあるのかもしれないが、でも実際にゲームでミスをさせないと選手たちはたぶん学ばないので。僕はそのリスクを最初から放棄して、ミスをするなという形に結果的に持っていくのは本末転倒だなと思っている。やはり今日の試合で途中から出た選手も含めて、「やれなかったな」と体感する部分をトレーニングとかゲームとかにしっかり落としてもらいたいなと。ただ後ろからリスクの少ないプレーを選択するだけだと、べつに練習しなくても出来ることかもしれないですから。やはり日々トレーニングやゲームを通じて最終的にその選手が良くなったというふうに持っていきたいし、チームが良くなったというふうに最終的に導いていくのが僕の仕事かなと思っています」
Q:選手が今日の負けで精神的に引きずることは。
「負けてしまった悔しさはたぶん明日起きても残ってるし、それは残すべきだと思うが、自分たちの形を真っ向勝負で勝負して負けたことなので。勝ちか引き分けか負けしかないなかで、負けがたまたま来たと僕自身は思っている。もし選手がそう思っているとしたら、僕ははっきり後悔とか後ろを向く必要はまったくないという話をしますし、これからこのことをどう活かしていくのかということのほうが大事だよと話をします。10回やって1回しか負けなかったことのほうが、もしかしたら我々にとっては確率の低かったことかもしれないですし。僕は1試合1試合しか考えてないので、1回しか負けてないことが良かったと言うつもりはないが、次の試合にまた集中してやっていきたいと思います」
以上
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