●木山隆之監督（千葉）：

「８月は自分たちが思った通りになかなかいかない月でしたけど、最後にファンの人に自分たちはまだまだ行くんだぞというのを見せられたゲームだったので良かったと思います。選手も本当に良くやりましたし、ファンの人たちもあきらめないで応援してくれているものが非常にいい感じでチームとしてまとまってやれたなと、そう思います」

Q:スターティングメンバーを見るとわりと（攻撃で）速さを強調したかなという感じで、試合の入りからシンプルなフィードをわりと多く使っていましたが、点が入らなくてもあの攻撃の形を続けていこうというゲームプランでしたか？
「速さを強調した。そんなに速くないと思うんだけどね。荒田も足は速くないし。ただ、（相手のディフェンスラインの）背後への狙いを持った中で、ある程度やっていこうと。ただ、我々の場合、そうラフにボールを入れてセカンドボールを拾うという戦い方はもうできないので、やっぱりいい動き出しをしたところにしっかりとボールを出していく。その中でしっかりと余裕が生まれた時にしっかりつないでいくという、そこは別にこの試合だけではなくて、自分たちは常に狙っていることなんですけど。ただ、今日は本当に荒田にしても、藤田にしても、よく動き出していたし、そこにしっかりとボールを出そうという意識もあったし、そこはいい循環になれた１つの要因だったんじゃないかなと思いますけど」

Q:ここ４試合は勝利がなくてかなり苦しんで３バックシステムでやったりと試行錯誤していたと思うんですが、逆にそこで苦しんだことで得たものというか今日の試合でいい方向に向かったものはあるのでしょうか？
「３バックを試した意図というのはあんまりこう、例えば今日試合に負けて、ファンの人たちに説明をしなければいけなかったらしなければいけないけど、苦しい中で１つ言えることは、チームに刺激を与えたかったと。今まで自分たちがチャレンジしたことがないものにチャレンジすると、やっぱりより選手間でコミュニケーションをとらなきゃいけなくなるし、より自分たちでこう調整してやらなきゃいけないっていう。そういうものがここ最近、何て言うんだろうなぁ、ある程度こういろんなことが自分たちの中で出来上がってきたけど、それ以上に踏み込めない、そこを何とかしたかったというか。そこにはやっぱり刺激が必要だろうと思ったので。そういう意味ですごく選手たちが自分たちのスタイルというかサッカーというのをもう一回考えるきっかけにはなったと思うんですけど。決して結果論で言うんじゃなくて、そういうふうになればいいなと思っていました。本当に中２日のアウェイのゲームで５日間ぐらいチームは一緒にいたのかな。その中で今までより踏み込めなかったところにお互いこう踏み込んでいった部分もあると思うし、正直、もっともっとそういうことを活発にして、チームとして成熟していきたいと思うんですけど、アウェイでの２試合は結果は出なかったですけど、そのきっかけになれたんじゃないかなと思うので。あんまり答えになっていないな、相変わらず」

Q:システムを３バックに変えて４バックに戻して選手たちに迷いみたいなものが出たりするとか、もしかしたらマイナスに働くかもしれないですよね。そのへんは監督自身もトライというか。
「いや、まあ、昔、水戸（で監督をやっていた）時代にはすごくいい調子でいってずーっと勝っていたけど、１つ分けてからドドドドドッと負けた経験もあったし、その時にある程度自分たちのスタイルを貫くということでどんどんどんどん時間が過ぎて行った経験もある。やっぱり、もちろん賭けではあるんですけど、ただ、いろんなことを研究されてオプションが広がるというのは１つ自分たちにとってもすごくプラスだったと思うし、実際岐阜とのゲームは相手がウチが４−２−３−１システムでくると思って４−１−４−１システムを敷かれて面食らったような状態で前半はすごく有利な状態で戦えましたし、そういうことも含めて刺激は入れられたかなと。ただ、そこをこう選手たちが本当に深く追求しようという気持ちのほうが大事だと思うんですよね、システムではなくて。自分たちのお互いのプレーをより良くしようという、そういうのがいい方向に行ってくれたらなとそういう思いでしたね。あんまり答えになってない」

以上