●奥野僚右監督(山形):
「今日は第31節っていうことで、もう本当にゴールが見える位置にまでやって来ました。そのなかで、残り12試合のひとつ目というところになったわけですけれども、いつもどおりの勝点3をとにかく奪いにいく作業というのを選手たちには求めました。『全員攻守』っていうことで、全員がひとつのボールに対して攻守の状態をつくっているというふうな言い方をまた今回もしました。見ていただいてわかるように、最後の最後まで追加点を狙う気持ちと、最後の最後まで続ける気持ち、そういうものが非常に表現されたシーンが数多くありました。それは相手に対するプレッシャーであったり、最後、失点をしてからの自分たちのプレーですね。味方のゴールキーパーの近くには味方がいる、相手のゴールキーパーの近くには自分たちがいると。そういうことを90分間通してできたんじゃないかなと思います。そして中盤のつなぎがうまい相手のビルドアップのパスに対しても、慌てることなく限定して自分たちがまたボールを奪取して攻撃に結びつける。本当に、日に日に選手たちの意識の高さに感服するとともに、それがまた成果として表れているんじゃないかなと思います。見ていただいてわかるように、シュート数も多く、数多くチャンスをつくることができた。そういうところもうれしいですし、今日も熱いサポーターたちの声援を胸に、選手たちは胸を張った状態でピッチを降りることができて、本当にうれしく思います」
Q:ハーフタイムに「失点0で」というところで、後半の指示を見てもだいぶ守備のところで失点0でいきたいというのを感じましたが、最後に喫してしまった1失点をどのようにご覧になりましたか?
「何も悲観することはないと思います。というのも、相手は0-3という状況から当然、得点を取りに来る。僕たちの目的というのは、90分で勝ちきることと、なるべく多く得点を挙げることですね。得失点の部分でも考えてますけれども。ですから、当然相手が前に出てきた、前に勢いのある選手たちが出てきたなかで、自分たちは追加点を狙う作業をずっと続けていたと。3連戦の最後ですから、多少の疲労というのはあります。あったなかでも組織的な守備というところが、非常に成果があったんじゃないかなと。個人で最後、打開されましたけれども、それは19番の選手、北井選手が素晴らしかったんじゃないかなと思いますね」
Q:秋葉選手が今日で、クラブのJリーグ出場記録で高橋健二コーチの記録に並びましたが、そのことについて一言いただけますか?
「彼がこれまでずっとサッカー人生を送ってきたなかでの成果であって、本当に大変うれしく思います。と同時に、彼がこのチームの歴史をつないできている、そしてまた、そこが通過点であってこれからもますますチームのために、チームを牽引していくというところを踏まえても、心から祝福したいと思います」
Q:ブランキーニョ選手が加わって4試合目ですが、試合ごとのフィットの度合いをどのように見ていますか?
「ブランキーニョ選手は、常にトレーニングから全力を出してプレーしてくれています。ですから、この3週間に満たないなかで、彼のフィットっていうのはもう、すごい高いと思いますね。ですから今日見ていただいたように、コンビネーションプレーが多々生まれてきたなかで、どんどん高まっていくと。本当に、よくなっていくことはあっても、悪くなっていくことはないです。そこは彼自身の素晴らしさとともに、周りにいる選手たちのすばらしさを褒めてあげたいなと思います」
Q:ブランキーニョ選手が周りに与えている影響はどのようなものですか?
「見ていただいてわかるように、非常にチャンスメークを多くしてくれています。そして献身的な守備もしてくれます。『全員攻守』という話を先ほどしましたけれども、そういった部分を前面的に出してくれます。熱いハートもあります。そして、自分がモンテディオ山形というチーム、また、チームメートであったりスタッフを理解しようと日々努めてくれています。当然、日本語も一生懸命トライしてくれていますね。ですから、彼が与える影響、献身的なチームに対するハートっていうものは、もうチームにとって大きなプラスですし、また、それを迎え入れている選手たちの懐に感謝するとともに、これからますます、もっといいコンビネーションであったり、もっといいシーンを数多くお見せできると思っています」
Q:3点取りましたが、後半は一方で点を挙げることができませんでした。町田にいいところを抑えられたとか、何か原因があるとしたらどこですか?
「チームというのは、90分の戦いのなかで、それぞれがずーっと試合のペースを握っているということはほとんど見られないと思うんですね、サッカーのなかで。ですから、そういうバランスを考えたなかで90分を通して作業を見たら、まったくもって何も問題なかったんじゃないかなと。前半が3-0で、端から見るとラクなようなスコアに見えるかもわかりませんけれども、その分、相手も勝点を奪いにくる、なんとか勝点を取りたいという気持ちがありますから、そこに対してしたたかに自分たちがバランスを崩さず追加点を狙う作業でいいと思うんですね。そういう作業をやってもらったと。同時に、さっきの繰り返しになりますけれども、あまりメンバーの変更がないなかでの連戦を戦ってくれた。そういった部分で、チームとして何ができたかというところが大事であって、後半に追加点を奪えるほどサッカーというは甘くないものだと思っております。当然、奪えるように日々トレーニングをして、追加点という形で自分も話してますし、選手たちも務めてます。でも、結果として追加点が奪えなくて失点をしたということはありますけれども、もうそういうものがサッカーだと自分では解釈しています」
Q:次に向けての収穫とか課題とかが、今日の後半で何かあれば。
「後半だけを区切って考えていく必要は、僕はないと思うんです。結局、トータル90分のなかでどういう表現ができたかというのが大事であって、そのトータルで見たなかで次の試合につながるシーンというのは多々ありました。後半もチャンスがなかったわけではなく、チャンスを多くつくった。そして、体を張った守備という部分もありましたね。ですから、今日のすべての行為というものが次の試合につながっていくと確信しています」
Q:今日の試合を通して、監督が一番大きかった瞬間であったりプレーというのはどこだと思われますか?
「……全員が意思統一をしてゲームをつくった。それは相手があってのことですけれども、相手のスタイルというものはある程度想定できたなかで、狙いとする部分を意識的に表現してゴールに結びつけられたというのが、一番大きかったと思いますね。そして相手が、あくまでデータの話なんですけれども、非常にパス交換が多いチームだと。そのパス交換の多いところに引きずられることなく、組織的な守備も構築できた。そこが非常に、今日の大きな部分であったんじゃないかなと。ですから、相手の出方によっても、自分たちの攻め方を工夫したり、守り方を内部で工夫する。それが非常に、よーく、中で解消できる部分がいっぱいありましたね。ですから、最初のキックオフに始まり、キックオフの仕方もそうですけれども、途中でもボール運びであったり、バランスの取り方もそうですね。中で、その場その場で、やっぱり情報であるものと、実際に戦うものとは違うわけですけれども、そこを話し合いながら彼らが取り組んで解消してくれた。そこが一番の収穫であったと思います」
以上
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