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【J2:第33節 湘南 vs 草津】曹貴裁監督(湘南)記者会見コメント(12.09.14)

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●曹貴裁監督(湘南):
「お疲れ様でした。金曜のナイトゲームにもたくさんのお客さんに来ていただいて、最後まで声援をくださったサポーターに感謝しています。ゲーム的には相手のストロングを消しながら自分たちのよさを出そうと1週間準備してきたことが、前半からほぼうまくハマったなと思っていた。だが最後のゴールをこじ開けられなかったことでゲームがすこし苦しくなった。あそこで取れていればもっと楽な試合になったのかなという気はしますが、我々は勝とうが負けようがいつも課題があって、またいいところも出ていると思うので、この勝ちを次につなげていかないかぎりは成長もない。こんどは中2日で岡山、きょう多少怪我人も出たので、もう一度メンバーを選定して次に向かいたいと思います。ただ90分のパフォーマンスとしては、我々の前線で敵陣で圧力をかけるプレーや奪ったあとに相手より速く人数をかけて攻めるなど、きょうはいつもに比べてボールの動かし方がすこしスムーズで、サイドから、また中央からチャンスをつくれたのは、今週やってきたことのひとつ成果なのかなという気はします」

Q:キリノ選手はよく動きますが、どうですか。
「キリノが途中から出たときに動けないと言われたり、いま動けてると言われたりするので、どっちがほんとうのキリノかなと思いますが、ただ最初のほうは暑さに慣れてないところがありすこしそういうこともあったが、非常に献身的でチームのことをよく理解してやってくれる選手。我々は誰がレギュラーと決まってるわけじゃないが、チームのいろんなバリエーションを出すためにもいいオプションになってくれてるし、きょうは2ゴールといい結果を出してくれてるので、その意味では非常にいいプレーだったと思っています」

Q:奪ってから人数多く前に走り込んだからこそ生まれたきょうの得点だと思うが、2得点の評価は。
「欲がなくなったらいけないと思っているので、あの2点はいい得点だが、それ以外に決められる点を決められなかったところが前後半あった。もうすこしいいかたちで崩した場面もあったと思うので、あの2点もいい点だったが、もうすこし確実に決められるところを決めていくことをしなければいけないと率直にはいま感じている。が、薫(高山)が思いきってシュートを打ったことがキリノに渡って入ったり、東美(下村)が思いきってクロスを上げたことも含めて、難しいゴールが入って簡単なものが入らなかったような試合だったが、ただ思いきりのよさということではいいゴールだったと思います」

Q:負傷で退いた古林選手の状態は。
「選手は監督に訊かれたら大丈夫ですと言う、それが大丈夫かどうかは分かりませんが、MRIを撮ってどうなるかは決まる。微妙です、気持ちで治せとは言いました(笑)」

Q:きょうの2得点で総得点はリーグ1位。今日のフィールドプレイヤーで取ってないのは鎌田選手だけで、ほぼまんべんなく取っていますが、たくさん点を取り、たくさんのひとが取るのは当初から描いていたことですか。
「監督として勝つ確率を上げるためにいろんなことをやらなければいけないと思うが、やはりチームが一体感をもって、去年のドルトムントのように特定のひとに拘らずゴールに向かう人数を多くする、決定機を増やすことしかつくれないと思っています。決定機をつくった結果が、いま複数のひとが得点を取っていることになっていると思う。3バックの選手にも攻撃してはダメと言ってないし、逆に出て行けよという話もしてる。きょうも和成(大野)が何回か出て行ったが。前線の選手も守備しなくていいということでは全然ない。きょうの古橋や賢治(馬場)、大介(菊池)やキリノも含めて、前線からのプレッシャーがあるから点になってるだけ。点を取ったのはきょうはキリノだが、誰が取るか役割を逆に決められないというかそれはみんなで取ったゴール。ぼくはべつにハットトリックしたから次も試合に出すよというつもりはないし、1点も取れなかったから次はチャンスないと言うつもりもまったくない。総合的に選手のよさを引き出すしか僕がやれることはないと思っている。翔雅(鎌田)はユースのときからまったくシュートが入らないのでこんなものだなと思っているが、今日も1回抜け出していいパスが来たら、という場面があったが、あいつの人生そのものかなと思いますが(会場笑)」

Q:北九州戦以後2点以上取られた試合はひとつもなく、守備力が上がってる印象ですが。
「ここ11試合で7失点、我々のウィークを逆に選手たちが理解してそうやらせないところ、前線からGKまで統一した意識でやれている場面が増えたことが大きいと思う。きょうは松下や櫻田がいいミドルシュートを持っているので、あそこで体を張らないとやられてしまう。そこで一歩寄せたり一歩コースを切ったりということを、試合がある意味トレーニングという感じで積み上げられてきたことが、きょうの結果に繋がってるなと思います。が、ドルトムントとやって同じようにできるかといえばレベルの高い相手には絶対通用しない。まだまだ上のレベルはたくさんあるわけですから、そういうところでできるように、選手たちをもっともっとという気持ちにさせていきたいと思います」

Q:70分に馬場選手を入れましたが、あのタイミングについては。
「賢治は練習からずっと一生懸命やっていて、悪いわけじゃなかったけど最近出場機会がなく飢えてたのも分かっていた。そういうフレッシュになったときの選手のパワーはすごくチームにいい影響を与えるし、実際いいプレーをしてくれてたと思う。選手の表情やいまの感じをよく掴んで起用したつもりです」

Q:残り9試合となって、どうしても選手にいろんなプレッシャーがかかると思うが、そうした対策は考えていますか。
「きょうミーティングで話したことをすこし披露すると、プレッシャーを直訳すると圧力や威圧。プレッシャーと言われるが自分たちを威圧したり締めつけたりする要素がいまあるのかといえばまったくない。プレッシャーというのは自分が勝手に感じてるだけ。たとえば戦争に行って自分が死ぬかもしれないときはプレッシャーと言うかもしれないが、いま我々は好きなサッカーを仕事として楽しんでやってるわけだから、そのプレッシャーを感じること自体がおかしい。自分に圧力を勝手にかけて、勝手に自分を威圧していいプレーできるわけない。だからプレッシャーというのは僕は存在してないと思っています。僕自身いろいろ悩みますが、でも基本的には前向きな仕事としてやらせてもらっているわけで、たくさんのひとがそういうことをできてるかといえば全員がそうじゃないと思う。我々が選ばれてここに立ってること自体が幸せなことで、それを楽しむしかないじゃんという話は選手にしました。だからプレッシャーというのは勝手に自分でつくってるだけで、僕自身にもチームにもまったく存在しないはずだと思っています」

Q:高山選手の今年のポジションでのチームへの貢献はどのように考えていますか。
「薫のことだけじゃなく、僕なりに思う戦術はあまりなくて、選手がどのポジションに配置したらどういうチームになるだろうなというところでスタートしてる。2バックでも、3、4でも個人的にはなんでもいい。そのなかで今年やったシステムやスタイルが薫のよさをいちばん引き出せるだろうなと思ってやってるだけで、もしかしたらあいつをボランチに使ったほうがいいというひとがいるかもしれない。それは人それぞれだと思う。ぼくが描くサッカーのなかで、彼があそこで上下動できる、動き出しの速さで相手より前に取れるというところがチームに活かされたらいいなと思ってやってるだけ。選手のいちばんいいところを引き出すためにいまこういうポジションで使おうとしてるということは間違いなく思ってはいます」

以上
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