●三浦泰年監督（北九州）：
「まだ残暑が厳しい、暑さが残る中、今日の試合も湿気も高かったと思われる状況の中で、選手は最後まで集中してプレーをしてくれたなと思っていますし、我々にとっては勝点３を取ったことは非常に結果もいい結果が出たなと思っています。同時に、ＦＣ岐阜さんも、お互い天皇杯を120分間戦ったあとの試合であったり、レギュレーションが13時からの試合でお互いが消耗する戦いをした。そういう中で九州まで移動してきた。そういうことを考えると、お互いですが、岐阜さんの最後まであきらめない気持ち、粘り強さを、強く感じた試合であり、最後の展開がどうなるか分からない状況にあったと思います。
そういう中で振り返れば、我々は前半、非常にいい入りをして先制点を取れたということ。いつもよりボール回しのリズムとテンポが早い時間に取れたことで、少し焦りみたいなものを感じたものの立ち上がりに取れたと言うことが、選手たちに前向きに取りに行くという思考にさせたと思います。
後半が早く動いてそこでまた追加点が取れた。これも非常に大きかったかなと。もちろん２−０にしてからの試合の進め方、我々の志向するサッカーは時間稼ぎをするわけではなく、もう１点を取りに行こうというサッカーをしているなかでの失点というのは、そういうサッカーを目指してはいるものの、より確率を上げて勝利をすると考えたときに、このへんのゲームの進め方ももう一度失点をチェックした中で、攻めながらゼロで抑えるというサッカーを追求していきたいと思っています。
ただそのあともしっかり落ち着いて、金鐘必を入れてからはこの１点をしっかり守りきるというメッセージを入れているわけですから、そういう意味では最後をしっかり締めた。そう考えると、チームの成長を感じるところでもあります。
とはいっても、やはりすぐ月曜日に中２日で、アウェイで千葉で13時に試合があるわけですから、余韻にひたることなく次の準備しなければいけない。もう明日の８時半にはまたここに戻ってきてトレーニングをしなければいけないので、早く家に帰ってゆっくりしなければと考えています」

Ｑ：チーム最多の７試合無敗については？
「何試合どうであるという自分たちの数字は気にはしていないです。勝点３が加わった。それだけです。順位にも、何連勝にも、何試合負けなしでも、勝った後に大きな声で言うようなことではなく、この先どのようにして勝ちを重ねるかが非常に大事。ただそういういいものというのは自分たちの自信にかえて、それが勢いであると思うので、勢いを止めないよう、止めないためにもいい結果を振り返らないことが大事だと思います」

Ｑ：リードしている中での早い時間帯での交代については？
「相手も後半の立ち上がり少しバイタルのところが空いてきた。ダブルボランチにしていたものの、ボールがうまく回せる状態にあるなと。よりうまくボールを回すためには疲れていない竹内の資質というか、彼の持つスキルがきっと活かされる状況にあるなと開始10分で感じましたので、（鈴木）慎吾の運動量を含め早い判断をした。入った瞬間に（木村）祐志からイケ（池元友樹）に、それにとっさのサポートをした。あの竹内の動きが必要だった。そういう意味では躊躇なく決断できる交代でありました」

Ｑ：試合が止まる時間があり、試合を進めにくかったのではないか？
「天皇杯で120分戦った。そしてお互いハードワークしている中で、前半のアディショナルタイムが５分あった。５分のアディショナルタイムは、そのままインターバルが短くなってしまう。これに対しては私の考えでは、もっとスムースに選手をアウトさせるという判断がなくて、前半に５分のアディショナルタイムが生まれる。これは選手の回復に危険なことだと私は思います。それはＦＣ岐阜も我々も同じだと考えています。頭を打ったケガで倒れているのであれば仕方がない部分もありますが、足のケガでこれだけのアディショナルタイムはなくてもと思います。
ただ、そうであっても、笛で止まることが多くても、選手は何の言い訳にもならない。それでリズムが出なかったから自分たちが勝てなかったとも言えない。相手のボールがファールになり、我々にファールにならない、それでも言い訳には全くならない。彼らは言い訳にはしないというトレーニングをしていますので、そういう意味では今日もそういう形の流れであっても、彼らはしっかり自分たちのメンタルをコントロールし、しっかり勝点３を取った。そのへんのメンタリティな部分も成長の証だと思います」

以上