●高萩洋次郎選手（広島）：
「最初に失点してしまうと、キツい試合になると思っていた。まずはしっかりバランス良く。攻撃していてもカウンターを食らわないように意識して、チャンスがあれば前に出るようにしていた」

Ｑ：勝たないと首位になれない。そのあたりの意識のバランスは？
「ホームだし、勝つことがベスト。でも、まずは食らいついていくことが重要だと思っていた。だから、そこは無理せず前半は耐えようと。僕個人としても、様子をみながらプレーしていた」

Ｑ：先制ゴールはラッキーだったと思う。優勝に運は必要か？
「ああいうラッキーなゴールも必要。そういうのをモノにできるチームでないと上で戦えないし、優勝もできない。そういうゴールを勝利につなげたのは、すごく大きかった」

Ｑ：こういう試合で、決勝点を決めたということについて。
「今日の試合は、今シーズンの中でも重要だと感じていた。そういう試合でゴールを奪えて勝てたことに対し、すごくポジティブな気持ちになれています」

Ｑ：天皇杯での敗戦ショックは大きかったと思う。どうチームを立て直したのか。
「負けたということは、課題が明確になる試合だったということ。そこを修正できれば、次の試合はいい試合ができるという気持ちで切り替えた。下を見るのではなく、さらに良いサッカーを求めて、自分たちの質をもっともっと高めていけば、さらに上にいけると思う。そういう意味で、僕たちはチャレンジャーだと思う。
今日は、他にも決定的なチャンスがあったんだけど、とにかくチームにとって勝利につながる１点をこういう試合で点がとれたことは大きい。毎試合、大事な試合が続く。そこで今日のようにゴールを奪えればいい」

Ｑ：パスよりもゴール？
「両方を求めて、常にやっていきたい」

Ｑ：得点の場面は？
「まずクロスを直接受けようと思って、あの位置に入ったんだけど、たまたまボールがこぼれてきた感じ。いいポジションにいたということ。それは重要なことだと思います」

Ｑ：この時期、首位に立てたということは？
「まだシーズンは終わっていない。最後にこの位置にいないと、意味がない。34試合の積み重ねで一番上にいるということを考えて、１試合１試合、積み上げていきたい」

Ｑ：たまには得点で目立つのもいいのでは。
「それは（笑）、まあ…いいと思います」

Ｑ：今年は全試合に出場して、アシストも数多い。
「終わった時に“充実したシーズンを送れました”と言えるように続けていきたい」

Ｑ：今日の試合は、自然とモチベーションは上がってくるもの？
「もちろん重要な試合だということは、みんな知っていた。周りもそういう気持ちでいたわけだし、こういうモチベーションを持ち続けてやっていきたい」


●石川大徳選手（広島）：
「クロスが流れてきた時、ニアに（佐藤）寿人さんが走ってくるのは見えたから狙ったんだけど、ＧＫに弾かれて。そこに（高萩）洋次郎くんが詰めてくれたので、結果として助かりました。
この試合ではずっと寿人さんから要求されていたんだけど、いいボールを出せなかった。それでも寿人さんが信頼して走ってくれていたので、そこはよかった。ゴールが決まった後はみんな、逆サイドで喜んでいたんだけど、（疲れていたので）あそこには行けないなって思っていた。そしたら、寿人さんが来てくれたので。優しいなって改めて思った（笑）。
洋次郎くんがボールを持ったら、裏に抜ければいいと思っていた。ヨコさん（横内コーチ）さんや監督からもどんどん仕掛けろって言われていたし、そこは意識した。でも後半はミスが多かったので、修正しないといけない。シュートチャンスはなかったけれど、自分の仕事ができたことは嬉しい。
ミカ（ミキッチ）の方が突破力はある。でも、自分には自分なりのやり方があるので。ミカのように個人では持っていけるタイプではないし、とにかくどれだけ走れるか。今日の得点シーンのように、あそこまで走れることが大切。航平のクロスがあそこに来ることはわかっているし、自分が走っていればミスにはならない。そこでああいうパスができれば、点にもつながる。『ミキッチがいれば』という声は聞こえるけれど、やっているのは自分だし、あまり気にしないようにしている。（試合に出れなかった）以前と比べて、進化しましたよね。ただ、気持的にはずいぶんと楽です。
試合に出るからには、試合に出られない若手の気持ちを背負って闘っている。頑張るのは当然。あとは、航平や僕がもっと精度を高めていけば、もっと良くなっていく」

●森崎和幸選手（広島）：
「今週の練習で（シュートは）ずっと意識してやっていた。ゴールシーンはシュートしか、自分にとっての選択肢はなかった。今までならばもう一度展開して、と考えたかもしれないけれど、後半開始早々だったし、シュートで終わろうと意識していた。そしたらたまたま、相手に当たってゴールに。（林）卓人から決められたことはよかったし、こういう大一番でこういう結果を出した記憶はない。チームに貢献できたことが、一番よかった。
課題を言えば、1点をとった後に押し込まれ過ぎた。そういう展開から同点に追い付かれてしまったし、そこは課題として修正しないといけない。ただ、突き放せたことは、よかったと思う」


●赤嶺真吾選手（仙台）：
「勝つことができていれば一番良かったですけれど、残り9試合あるし、各チームともこれからが勝負。切り替えて続けていきたいと思います。お互い、探り合いの中のゲームだったと思うけれど、お互いに点を取れたことについては良かったと思います。
（ゴールシーンは）いいボールが来たので、押しこむだけでした。（勝つために足りなかったものは？）ゴールですね。地道に勝点3を積み重ねていけるように、またやっていきたいです」

●梁勇基選手（仙台）：
「結果として負けたので満足することもないし、悔しさだけが残る試合でした。やはり結果が一番大事だと思うので。今日は勝てなかったし、内容が良かったという感触もないです。
お互いチャンスがあった中で広島がしっかり点を決めたことが大きかった。今日は直接対決で負けたのですが、まだまだ（優勝の）可能性は残っています。残り9試合あるので、まずは次の試合にしっかり切り替えて、ホームで勝てるように頑張りたいと思います」

●上本大海選手（仙台）：
「（広島の1トップ2シャドー相手について）ラインコントロールはうまくいっていたと思います。相手はあそこに（ボールを）入れてワンクッションあってからの攻撃が多く、そこに入ったときはうまくつぶせれば相手の力を減らせる。そこはできたと思います。
サイドもうまくケアできていたんだけど、終盤になって集中力が切れてしまった。相手の巧さも出たし、そこを防がないと勝つことはできない。そこをもっと、自分たちで互いに要求し合わないといけない。
いい経験になったとは思います。ラスト10試合という段階で、こういう経験ができたのは逆に良かった。ラスト2試合という状況だったら、響いていたと思うけれど。次に切り替えて、僕たちはどんどん求めていきたい。もっと上を目指してやっていきたい」

以上