●反町康治監督(松本):
「9月は第2週からデーゲームがOKなんですが、今日は選手に本当にお疲れ様でしたと言ってあげたいです。帰りのサービスエリアでカキ氷でもおごってあげたいですよ(笑)。いわゆる消耗戦で、我々は最初から最後までペース配分なんて出来ませんが、横浜FCはある程度ペース配分しましたよね。最初に点を取ったからです。我々はギアをアップして行かなければ、そのまま終わってしまうわけですから、早めに(カードを)切りました。それは背景には金曜日にナイトゲームをやって、インターバルがどうしても少ない。移動も上りの道がすごく混んでいましたし。そう考えると13時からのゲームは厳しかったですね。前半20分くらいは昼寝していました。今週末の試合に向けて、13時からの練習を増やそうと思っています。グラウンドが取れれば、の話ですが。
見ているほうは涙あり笑いありのゲームだったかなと(笑)。最後はなかなかプレイステーションのゲームでも見られないような、中盤が全くない試合だったかなと思います。そうなると正直向こうのほうが上だったかなと。向こうの決定率は15.8くらいかな。これは個人の力がすごいということで、逆に言えば何故こんな位置にいるんだと。我々は8.4くらいで下から数えたほうが早いですね。つまり個人の精度は高くないわけです。今日だって相手のインサイドにシュートを打っているわけですからね。でも今日は何も言えません。そこまで行っただけでも褒めてあげないといけません。今日は良くやったとしか言いようがないですね。前半途中からを見ていて、後半からシステムを変えました。奏功したと思います。後半はほとんど我々のペースでやれたと思います」
Q:後半15分までに3枚のカードを切りましたが、その点について説明を。
「交代させられて初めて目が覚める。そういう試合もあるでしょう。前節、点を入れているのでどこかおごりがあるんですよね。まだメンタル的に強くないんですよ、まだ成長過程ですね。次にまた頑張ってもらいたいですね。
あとの2人は、システムを変えたことによって、センターバック2人と(渡辺)匠はペナルティエリアの幅をカバーして『45分だけだったらシャトルラン出来るだろう』と。そこで1人でも余らせて、点を取りにいかなきゃいけないので、喜山とユンを高く上げました。前半と全然違うチームになって、狙い通りだったと思います。向こうは大きい選手が2人いるので、力づくでも持ってこられちゃうんですよ。そこは目をみはりましたが、大久保を替えてくれたので、これはラッキーと思いました。野崎を左にしてくれたのもラッキーでした」
Q:急造とまでは言えないまでも、4バックにしました。
「前半戦では1回もシステムチェンジをしていませんが、後半戦の湘南戦からシステムを変えています。それは選手たちにもベースがあって、色々なことが出来るようになったから。そういう意味では成長していると思っていい。僕も十数年やってきて、試合を見ていてギリギリのところで代えたり、選手のけがや疲労も頭の中にあったりしますから、ベストプレーを見つけ出しています。私たちは殿様商売じゃないので、働き蜂のようにやらなきゃいけない。チェンジすることで自分たちの良さと相手のウィークなところをぶつけることが出来るのなら、そのためのシステムチェンジということになるでしょうね」
Q:木島選手の動きについては?
「今日のように中盤で前を向けるような相手なら『徹也デー』です。だから1点なのは残念です。本当は3点くらい取れていました。ただ点を取るのが遅かっただけです。徹也を送り出すときに『クロスに入って行け』と言ったので、頭の片隅に入っていたんでしょうね。クロスに入って行きましたからね。もっと積極的に行っても良かったですけどね。相手センターバックとサイドバックはもうヘロヘロでしたからね」
Q:山口監督との対戦ということになりましたが?
「よくやっていると思いますよ。我々とは強化費が全然違いますし、その上、我々にはLEOCから練習が終わったあとにおいしい食事も用意されていませんからね。整った環境で良い選手に恵まれ、個のタレントを生かすような良いサッカーをしていると思います。多分、自分の想像している監督のイメージとやってみたイメージは違うと思うんですが、そこを上手くこなしているんじゃないですかね。頑張ってもらいたいですね」
Q:反町監督は、現在の環境を生き生きと楽しんでいるように見えますが?
「指導者がうなだれてやっているようでは、チームは暗くなります。嫌なことはたくさんあると思いますけど、グラウンドではニコニコと挨拶してそこからスタートする。そしてなるべくいろいろなことをポジティブに考えるようにはしています。松本にはポジティブな要素はたくさんあると思います。練習に向かう姿勢は『サッカーが出来てうれしい』というか、チャンスの少ない選手が多いなかで、Jでやれているという喜び。その背景には、昨年に松田の件もあって、サッカーに対する姿勢が良いというバックグラウンドがありますから、それが選手のやる気や吸収力に繋がっていると思います。それと、今日も2500人くらいのサポーターが来てくれましたけど、皆が応援してくれている安心感というか、僕が何か言うよりも、雨宿りもせずに応援してくれている姿が、我々の全体の力になっていると思うんですよね。まだ新興のチームで、まだまだ組織とかシステムとかは課題はたくさんあるわけです。下部組織やスカウト、環境面などいろいろあるけれども、その中でも試行錯誤しながら一歩ずつ前進しているのは感じています。チームも同時に良くなっています。後半戦に入ってから、12試合で2敗だけです。もともと右肩上がりのチームを目指してやっています。それは選手が自主的に取り組んできた成果だと思います。自信ありげにプレーしている選手が増えてきました。そういうところが一因だと思います」
以上
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