●三浦泰年監督(北九州):
「まだ我々は何もつかんだわけではないということをまず冒頭に伝えた中で、その中、選手は本当に集中して戦ってくれたので。(試合間隔が)中2日の過酷なスケジュールの中、13時キックオフで(北九州は)アウェイで移動してくるという非常に難しい状況の中で彼らは戦術的に集中して戦ったことが、こういうゲームを自分たちのゲームに持ってこられた1つの要因だったんじゃないかなというふうに思っています。そんな中で(試合の)入りが良かったということ。その入りの中でゴールがしっかり奪えたということ。もちろん相手が(退場処分で)1人減ったものの、減るということでプラスに作用する試合というのも我々の試合だけでなく世界含めいろんなそういうシーンを私は見ているということを考えると、1人減ったとはいえ、やはり集中を切らせず、相手のやはり嫌がることを粘り強く実行していった。それが2点、まあ2点目はFKでのヘディング、それから3点目というものが生まれた1つの要因なんじゃないかなというふうに思います。
前半に3点取って1人減って後半になると、もちろん後半はスコアレスで終わったわけですから、いろんなことを言う人もいるかもしれないですけど、後半も(前半と)同様に攻撃の形を作りながら相手にチャンスを与えないという45分間のサッカーができたんじゃないかなと思っています。本当に我々にとっていい試合になりました。なりましたけど、もう、すぐホームに戻れば甲府さんとの試合があるわけですから、またしっかり(J1)昇格を見据えた準備をしている、そういうチームとの対戦がホームで待っているわけですから、そういう意味ではもうすでにここから甲府戦への準備が始まっているんだなというふうに思っております。冒頭で言ったように、我々はまだ何もつかんでいないチームでありクラブだと思います。そういう中でもっともっと努力していって、このクラブがジェフ千葉さんのように成長できる、そういう大きなクラブに成長できるように努力をしていかなければいけないと思います。過酷な中2日の日程は千葉も同じなわけですから、そういう意味では千葉をしっかりリスペクトして北九州に戻ってしっかりとした準備をしたいなというふうに思っています」
Q:序盤10分で2点をリードするような展開はそんなに多くないと記憶していますが、残り時間でしっかり勝点3を取るためにどういった点を強調して試合をしましたか?
「立ち上がりの2点が相手がこれではダメだというふうにしっかり気持ちを入れ替えて切り替えてきた。それに対してしっかり対応することが非常に難しかった。それはなぜかと言ったら、相手が(システムを)4−4−1という形で戦術的に自分たちの攻撃を抑えてから守備に転じる。4−4−1から奪ったボールを両ワイドの田中と谷澤が飛び出してきて、3トップになる。そして、経験のある、非常にゲームコントロールができる佐藤勇人と兵働がいるわけですから、それをどういうふうにしてこっちが1人多い中で抑えながら次の点を取りにいけるか。ここが1つのポイントだったとは思います。そういう中で選手にどう伝えたかというのは、3−0でハーフタイムで迎える試合は今までにない。立ち上がりに2点取った試合というのは経験はしている。確か(第29節の)福岡戦がそうだったんじゃないかなというふうに思う。そういう中で3点取って相手が1人減った状況の中でどういうサッカーをするかは彼らと確認は取って後半臨むことができた。そういう中で彼らが忠実に実行したことというのは、決して得点こそはなかったけれども、得点に近いシーン、または(得点に)近い形、または相手が1人少ない中でどうボールボールを動かすか、どこで取られていいのか、どこでは絶対に取られてはいけないのか。我々が目指すパス、または相手のゴールを目指すというサッカーがしっかり後半、前半よりもより実行できたんじゃないかというふうに思っております」
Q:敗戦した(第26節の)湘南戦のあとに「我々はまだ死んでいません」と言われたと思います。あの時のサッカーはつないで攻撃を作っていたと思うんですが、そのサッカーで負けはしましたが、すごくいいサッカーだったと思います。それから比べると今節の序盤戦は攻撃でわりと前に蹴っていて、奇襲だったのかなというふうに思ったのですが、あの時間に点が取れたのは想定の範囲内だったのか、意外性のあることだったのでしょうか?
「彼らに裏へ長いボールを蹴れとか、後ろでゆっくりつなげとかそういう指示は一切出していません。彼らに判断させています。全てのポジションで。ただ、やはり湘南と千葉では相手が違う。相手の特徴だったり、相手のストロングな部分、ウィークな部分、そして一人ひとりの選手の特性、特徴も違う。こういうものは中2日間の中で彼らに伝えてある。
我々がトレーニングの中からやっていることというのは、どのチームが来てもそこに対してどういうふうにボールを動かすか。どういうふうにして守って、どういうふうにして攻めることができるかというトレーニングをしているつもりでいます。そういうトレーニングをしている。そういう中で、プロであればドリブルをするなと思う相手を、ドリブルすることが分かっている相手のドリブルを取るのは、プロであればこれは簡単だ。簡単。逆に言えば、パスを出すなと分かっていれば、その時のパスにどういうふうに対応するか。分かっていることが起きることはプロであれば全てできなければいけないと考えています。そういう中で裏に付けるのか、クサビを入れるのか、後ろでボールを回すのか、その判断というのは相手が考えていないほうを、だから相手の逆を、裏だと思っていたら近くで(パスを)回す、近くで回すなと思っていたら裏に出すということができるとチャンスというのはより膨らむと思うので、そういう意味では今日の立ち上がりが奇襲のように見えるというのは、きっと裏に蹴ってこないと思ったかもしれない。それは千葉のことだから、これは分からない。ただ、我々が目指すサッカーというのは皆さんがパスサッカーだと発信してくれているわけですから。だからといって、じゃあ、(相手が)引いてスペースを与えなければ回せばいいというふうに思っていますし、逆に言えば回すことによってまた新しいスペースが生まれることがあるという、このへんはやはり選手の判断によって決まることなんじゃないかなと思っています」
Q:今日、2得点した端戸選手のパフォーマンスは良かったと思いますが、監督の評価はいかがですか?
「前節とは変えて彼を今日1つ前で使った。(代わりに)安田晃大をトップ下に置くことによって彼が1つ前でプレーできるということが得点を近づける1つの要因になったのかもしれない。そうでありながら彼をトップ下で使っても、彼はゴールに対して非常に大きな執着心を持っている。彼が持っているゴールへの意識であったり、それに彼が今、横浜FMから我々のチームに来てリーダーとして自分がゴールだけでなく献身的に動くことによって、このチームを勝たせるというリーダーシップを持つようになっていることが、ゴールよりも私は非常に嬉しい。これからももっともっと上を目指せる、そういうプレーを残り試合でしてほしいなというふうに思っています。そして、彼が点を取るだけでなく彼との関係というものを周りの10人、途中で入ってくる選手がやはり彼を生かすことを知っているということ。プラス、(端戸)仁が周りを生かすということをしっかりできるからこそ、その関係というものがこのように生まれているんじゃないかなと。自分だけが点を取りたいという気持ちがもしあったとしたらこういう結果につながっていない。チームメート間での関係、関連性というものは非常に選手にとっては大事なことになるんじゃないかなというふうに思っています」
以上
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