●小林伸二監督(徳島):
「そうですね、前半いい入りができたのですが、ちょっとしたミスで失点してしまったということ。お互いに強風がサッカーに影響したとは思いますが、その中でうちは1点しか取れませんでしたし、相手は2点を取りました。自分達がボールを運べていたのですが、ちょっとミスが見え始めたのでバックラインをいじったというところ。それがどうだったのだろうと考えると、自分の判断が正しくはなかったのではないかと、あそこでバタつかせてしまったというところがひとつあります。それから後半は相手の左サイドの輪湖に何度も上がられているんですよね。SHとの連携も悪くしてしまったかもしれません。奪われた決勝点の場面は、スローインからスクリーンされて抜かれてクロスを入れられ、ボールサイドの対応もダメ、クロスの対応もマークを外してしまってダメというミスが出たなと。前回も逆サイドからのクロスでやられました。当然クロスへの対応は難しいのですが、個人的なイージーなミスが出た今日のゲームはちょっともったいなかったなと思います。
今日はもう一段階ジャンプというところで、5割に持っていくということと順位的にも直接対決に近かったので勝てば順位が変わるというところも含めてチャレンジしてみましたが、そういうところも少し仇になったのかなと思います。まだまだそういうところでちょっとしたミスが出て、それが結果として失点につながっているという部分。どうしても順位をジャンプしたいという大事なところでそういうことが出てしまう状況かなと」
Q:ここ数試合、先制しながら勝ち切れていないことについてどうお考えか?
「9月は山形から始まって、前半戦に負けているチームと対戦しています。選手のモチベーションは決して悪くないし、個人というより、グループでボールを運べて点が取れるようになっています。でもその反面、ちょっとした球際の甘さだったりそういうところで失点を食らっているところがどうしてもあります。きっちり守備に重きを置くと点が取れない。少ずつ点を取る準備をすると後ろが甘くなって個の力を要求されてしまうということになっていくと思います。先制点を取った2試合を引き分けているので、今日はホームだし何とか点を取って、そこから戦い方を工夫してジャンプしようという中での先制点はすごくよかったと思います。そうですけど、まずちょっとしたミスですよね。2点目もそうですよね。そこのところが出てくる以上、残念ながらこの順位から上には行けないということになります。残り8試合でもう一度切り替えてチャンレンジをしたいです。点を取ることも大事ですが、もう一歩ハードワークして守備をする、球際も大事なんだと。ないがしろにしているわけではないですが、そこが弱いのであれば、より神経を使って90分間やらなければいけません。そうしないと上位には勝てません。そこは一生懸命、選手ももがいていると思いますがしっかりやらせたいです。フィジカル的にはきついと思いますが、経験やグループやチームで戦っていくことで、そういうことを伝達していければと思います。私も、そして選手も先制して勝ってという気持ちが強かったと思いますが、裏目に出てしまったのは少し残念です。結果的にやってはいけないミスが出て失点につながっているということは、慎重にというか、そういうことを覚えなければいけません。それは痛い目に遭って覚えていくということになりますが、それを糧にしてそういうことがないようにしていかなければなりません。中位での戦いで決して歯が立たなかったわけではありません。そこにはいいところもありますので、選手には伝えながら次の横浜戦に向けて準備していきたいと思います」
Q:残り8試合をどのように戦っていくか?
「今日の試合もそうですが、上位が食われているんですよね。今年から入れ替え戦があるということで、本当に下位のチームがモチベーションダウンすることがありません。今年からプレーオフが導入されているので、試合が常に緊張したものになっています。中位にいる今の自分達が試合を一つひとつ大事にしてどこまでやれるかということなんですよね。前を向いてチャレンジしていくことが今いる選手もそうですし、徳島ヴォルティスというチームが力を付けると思うんですよね。個人であれば力量になるし、チームであればそこを検証して更なるレベルアップのためにどうするかということになっていきます。そこは一年を通して積み重ねながら作っていくことであり、そこまでには8試合もありますから現場はチャレンジを続けていきます。で、来年どう戦っていくかということが出てくると思います。どういうことを変えていくかと。そのために一つひとつを大事に戦っていくということになると思います。選手や監督が代わったりすることはありますが、組織をつなげていくということになっていくと思います。大きな夢である四国からJ1チームを出すということになると、今季はうちが愛媛より可能性があるわけですから、そこにどうやって向いていくかということは必要だと思います。ですから次のゲームをどう戦うかが大事で、扉が開くということになっていくと思いますので、めげずに挑戦していきます。6位に入るチームはより集中してやっていると思います。そこに負けない集中力を持っていかないと、その差が勝点だけの差ではなくなってしまいます。とにかく負けずにチャレンジしていきたいと思っています」
以上













