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【J1:第30節 F東京 vs 札幌】ランコポポヴィッチ監督(F東京)記者会見コメント(12.10.27)

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●ランコポポヴィッチ監督(F東京):
「こんばんは。私がコメントすることによって今日の内容と結果を崩したくないと思います。それほど、ピッチの上で選手たちが見せたプレーと、得た結果がすべてだと思います。どんなきれいな言葉を並べるよりもピッチの上で選手たちは雄弁に語ってくれたと思います。無失点に抑えたことも評価できますし、決めるべきときに決めきれたことも評価できる。それは、私が言っていることだけど、決めきることができていれば、違った試合になった。決めるまでは相手にゴールを決めさせてはいけないということを実践できていた。決めるべきところで決めていれば、こういう試合になるということを見せられた試合だったと思います。今日の試合前に、今季で一番難しい相手と戦う試合になるかもしれないという話をしました。相手は失うものがないし、昨季もJ2の舞台で戦った相手ですし、そのときも1−2で敗戦しています。メンバーも変わっていないので、絶対に侮れない強いチームだと思っていました。余計な重荷を背負っていない分、怖い相手だと思っていました。今日は自分たちがやるべきことをグラウンドで示せたと思います。決めるべきところで決めて無失点に抑えられた。それは本当に評価できます。ここ最近、チャンスはつくれていたが、ものにできず、結果に結び付けられていなかった。サポーターに勝利を届けられなかった。今でも自分が忘れられないのは、ヤマザキナビスコカップ準決勝第2戦で敗退した後のサポーターの泣いている姿です。その顔を今でもハッキリと覚えています。あの敗戦は痛かったし、苦しかった。大切なのは、そういうときもぶれずに目指しているものを積み上げていく、貫いていく。そしてやり続けていくことが力になると思っていました。これからも魅力的で、攻撃的なサッカーをして勝利をつかみにいく。その姿勢を示し続けていきたいと思います」

Q:何も喋らないと仰っていましたが?
「試合については何も喋っていませんよ(笑)」

Q:点を取ったことを除けば、こういう試合はたくさんあったと思います。内容、流れが良かった試合ができているということを誇りに思いますか?
「魅力的でいいサッカーを見せ続けてきたことを誇りに思っています。引いて守ってカウンターという戦術もとれるんですが、それでは進歩がない。この先に続かないと思っていました。すべての試合に勝ちにいく。それが私の信念です。結果が伴わないことも時にはある。それでも自分たちを信じてここまでやってきました。これからタイトルを取りにいく、優勝しにいくというときに、こういうスタイルで、こういうFC東京のサッカーを見せてタイトルを取るということを目指さなければいけない。FC東京というクラブはそれを目指さなければいけないクラブだと思っています。FC東京のスタイルは何なの?と聞かれたときに、皆さんにはこうだよと言ってもらえるように確立して浸透させていきたい。就任当初からそう思っていましたし、自分たちのスタイルでタイトルを取れるようにしたい。FC東京はまだリーグ優勝は取ったことがないが、周りの皆さんも期待している。ただ、状況によって進むべき道を変えていれば、いつまでたっても目標には辿りつかない。築き上げてきたスタイルでタイトルを取ることにこそ、価値があると思っています。そして日本人の特性をいかして日本サッカー界に貢献できるようなサッカーを目指していきたい。私が思う日本人の能力はこんなものではない。もっとできると思っています」

Q:才能のある選手の技術と、組織プレーのバランスを取って両方を追い求めることはやはり難しいことでしょうか?
「私が思う指導者の重要な仕事だと思っています。選手の力を最大限に引き出すためには必要なことです。選手がやりたいことをやっていても、それを引き出せるわけではありません。時には助言が必要です。私は選手が持っている個性を殺そうとは思っていません。どんどんいいところを出して欲しい。出す場所や、状況を整理させることが必要です。2対1の場面で、隣にフリーの選手がいるのに、自分の好きなドリブルを挑むことは効果的ではないし、賢くないと思っています。そういうときにパスを選択しろと教えます。ただ、状況に応じて特にアタッキングサードに入ったらドリブルをするなとは言ったことがありません。その場所と、状況を選手に話します。守備に関しても、チームとしての約束事を守ることは口をすっぱくして言っています。チームに貢献することで自分の能力を生かして欲しい。自分の能力でチームを引っ張るよりもチームに貢献することによって自分にも跳ね返ってくるのだと選手には伝えてきました。チームとしてどういうサッカーをやるという明確なものがありますから。シェフも一緒です。その中でいろいろな味付けがあります。自分がやるべき中で自分の持ち場で自分の色を、味を出して欲しいといつも思っています」

Q:田邉選手は成長して今年のスタイルにあっていると思います。彼の存在がこのチームをさらによくしているように思いましたが
「草民は、私が期待しているそのものを出してくれた試合だったと思います。リズムをつくる、リズムを変化させるところを見せてくれました。さきほどの話と同じ内容になりますが、今日の草民は賢く、どういう状況で何をしなければいけないのか、ドリブルが効果的なのか、ボールを落ち着かせるのかが効果的だった。草民の能力を持っている選手は多くはいない。普通の選手と違う特長を持った選手です。ただ、草民はピッチで寝る時間も長いけどね。そこが彼の問題だ。草民自身が自分の出来に満足していたら、次の試合からは観客席で応援すればいいと思います。大切なのは、こういうプレーを継続して見せ続けていくことです。向上心をもって、もっと成長したい、上手くなりたい、強くなりたいと思わなければ何も意味がない。昨日のトレーニング中、彼が犯した判断のミスに厳しい言葉を投げかけた。練習後にも厳しく言ったおかげか、そういうミスがまったく見当たりませんでした」

以上
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