リーグ開幕戦で対戦( /jsgoal_archive/game/2013/20130100010820130302.html )した両チームが、公式戦10試合を終えて再戦する。ホームの大分は、いまだ0勝。開幕からこれだけ出遅れたのは久々、というよりも危機的な状況であり、F東京との差は否めない。
ただ、開幕戦(大分●1−2)では森島康仁が「(J1とJ2との実力差に)カルチャーショックを受けた」と試合後に語っていたが、あれからJ1の水に慣れ、絶望的に感じた実力差は埋まっている。何よりショックを受けたとこぼした森島が、直近の3試合で3ゴールと調子を上げている。「一番下を経験したんで、もう這い上がるしかない」と、逆襲へのキーマンが復調したのは心強い。
昇格したチームが悩む得点力不足は、このチームにはない。これまでの10試合で無得点は1試合のみ。得点の内容がよく、前節の湘南戦然り、意図する攻撃で得点を挙げている。しかし、失点も多い。「これまで相手に崩されて失点したのは、開幕戦の渡邉千真のゴールだけ、あとは自分たちのミスによるもの」と田坂和昭監督は分析するが、ミスを逃さないのがJ1である。昨季J2・6位のクラブが初勝利を手にするには、ミスを限りなくゼロに近づけることが命題だ。原点に戻り『全員守備・全員攻撃』で泥臭く、粘り強い戦い方で立ち向かうしかない。
キャプテンの宮沢正史は「強い気持ちで前を向き、この状況を乗り切るしかない」と語る。F東京戦で35歳のバースデーを迎える宮沢は、「気持ちだけでは勝てないが、そこは外せない。これまでの練習では、これくらいでいいという甘い気持ちがあったが、絶対に勝点3を取るという覚悟が必要」とメンタルの部分を強調。チームが勝てないことに責任を感じ、誰よりも鬼気迫るものがある。12年前にプロのキャリアをスタートさせたのがF東京。古巣相手に35歳になったベテランがどんなパフォーマンスを見せるのか、注目だ。
前節、公式戦5試合ぶりに白星を手にしたF東京は、ポポヴィッチ流の攻撃サッカーをベースに開幕当初の勢いを取り戻しつつある。最近の試合ではミスはあるものの、攻守の切り替えで相手を上回っている。最終ラインが高く、選手間の距離が短いから、ボールを失ってもすぐに奪い返せ、守から攻の流れは非常にスムーズな感じを受ける。連戦を考慮し、前節とはメンバーを入れ替える可能性はある。ただ、選手層が厚く、誰が出てもチームとしてのパフォーマンスを落とさないのは、ポポヴィッチ監督が09年に大分を率いたときから変わらない。そして、あの頃から発していた「ブラボー!」と上機嫌な声が大分銀行ドームに響くようであれば、開幕戦と同じような結果になるだろう。
以上
2013.04.23 Reported by 柚野真也
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