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【J2日記】千葉:藤田俊哉さんへのメッセージ(13.05.24)

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千葉−松本戦が開催された5月19日、フクアリのすぐ近くのユナイテッドパークでは5月23日に送別試合が開催される藤田俊哉さんへの横断幕へのメッセージの記入が実施された

横断幕には、千葉サポーターや藤田俊哉さんのファンからだけでなく、千葉のアカデミーのスタッフや選手からのメッセージも書かれていた

横断幕に書き込まれた言葉には「ありがとう」「お疲れさまでした」というものが多く、中には「監督としてジェフ(千葉)に戻って来てください」というものもあった

5月23日、国立競技場で2011年シーズンを限りに現役を引退した藤田俊哉さんの送別試合が開催された。多くの元選手や現役選手が試合に参加し、約2万人もの観客が来場したのは、俊哉さん(と、あえて呼ばせていただきます)の選手としての魅力、そして『人』としての魅力があってのことだと思う。

この試合に向けて磐田サポーターが過去に俊哉さんが在籍したチームごとに横断幕を作成し、各チームのサポーターや俊哉さんのファンに横断幕への寄せ書きをお願いしていたが、俊哉さんが2011年シーズンに在籍した千葉では5月19日に実施された。当日は、千葉−松本戦に向かう前に、フクアリのすぐ近くのユナイテッドパークに寄って横断幕にメッセージを書き込む千葉サポーターの姿が見られた。メッセージには、1シーズンではあったが千葉に在籍したことへの感謝の言葉やこれまでを労う言葉、今後のチャレンジへのエール、中には「ジェフの監督になって戻って来てください」というものもあった。

個人的なことを書かせていただけば、俊哉さんには筆者がサッカー取材の仕事を始めた初期の頃からたいへんお世話になった。当時編集部記者をしていた月刊のサッカー雑誌では、俊哉さんが筑波大学4年生の時に大学サッカーの企画記事でインタビュー取材をさせていただき、磐田のチーム担当をしていたため試合取材でもお世話になった。とはいえ、横浜F、浦和、日本フットボールリーグも担当のため、磐田のホームゲーム取材は月1回。雑誌が1995年3月に休刊したのちは、一度サッカー雑誌でインタビュー取材のお仕事をいただいたのだが、取材日が喘息が極度に悪化した時期と重なったため残念ながら辞退。俊哉さんが千葉に加入するまで一対一で取材をさせていただく機会はなく、忘れられていて当然なのだが、千葉加入後にその話をすると「どおりで千葉に来てから顔を見た時、どこかで会っている人だなって思ったんだよね」と気遣う言葉をかけていただいた。

輝かしい実績を持つベテランでありながら気さくな人柄の俊哉さんには取材でよく助けられた。全体の状況、そして局面の状況を的確に見て判断する素晴らしいプレーのように、取材陣が聞きたいことを察知して話してくださる勘の良さ、質問に的確に答える頭の回転の良さに何度も「さすが」と思わされた。プレーと同様に言動や人柄にも魅了させられた。

2011年のJ2リーグ最終節の日にはこんなことがあった。筆者はその数日前に左足の小指の爪の付け根から先を粉砕骨折してしまい、試合当日はゆっくりとしか歩けなかった。試合後の選手取材の際、どうしても話を聞きたかった林丈統選手は筆者が別の選手に話を聞いている時に取材エリアを通って行ってしまった。あとを追ったものの、筆者が走れないため間に合わず、すでに林選手はチームバスの中。本当はチーム広報の許可を得なければいけないのだが、原稿送信の締切時間が迫っていたため筆者がやむなくバスの乗降口から「林さん、お話を聞かせてほしいので、よかったら降りてきてもらえませんか?」と声をかけると、車内から「タケ! 赤沼さんが取材したから降りてきてほしいって言ってるよ!」という俊哉さんの声が響いた。そのおかげもあってか林選手がわざわざバスから降りてきてくれたため、無事にコメント取材をすることができた。

後日、俊哉さんに「最終節の日はありがとうございました」とお礼を言うと「あれ? 何かあったっけ?」という返事。林選手のこと話すと、俊哉さんは「そうだっけ? そんなこと大したことじゃないから気にしないで」と笑っていた。

観察力に優れ、相手を思いやる気持ちがあるからこその素晴らしいプレーの数々を見せていた俊哉さんは、きっと『人』の気持ちを生かしたクレバーなサッカーを見せるような素晴らしい指導者になられると思う。今後のさらなるご活躍をお祈りしています。

以上

2013.05.24 Reported by 赤沼圭子
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