チームが今年始動した1月17日から、一貫して変わらない光景がある。それは、選手たちに混じって吉田靖監督も走ることだ。
当初はウォーミングアップのジョギングだけかと思って見ていたのだが、どうもそうではない。驚いたのは、例えば試合後のオフが明けた翌日のフィジカルメニュー――ペース走やインターバル、30mダッシュなどのスプリント系、果ては体幹の補強など――の全てを、(もちろんペースなどは違えど)歯を食いしばり顔を真っ赤にしながらもこなしていることだ。
「コーチ時代から身体を動かしてたし、アンダーの代表でもそうだったんですけど、若い選手を指導する時は一緒にやった方がいいんですよ。善し悪しはあるかもしれないし、もちろん全部の種目はやれないんですけど、できるだけ選手と同じ目線で一緒にやります。それが僕のやり方なんで」と吉田監督。普段のトレーニングの後も、松本純一フィジカルコーチや山口武士コーチと一緒にジョギングに励む様子が見られる。
ただ、吉田監督によれば、どうももうひとつ理由があるよう。それは――。
「試合前のマッチミーティングで知り合いのマッチコミッショナーとか相手の監督に会うでしょう。そうしたら、まぁ久しぶりに会うからかもしれないんですけどね、『吉田さん、太ったんじゃない?』って言われることが多くて(笑)。今まで2〜3人に言われましたね。水戸の柱谷監督にも言われたし、小林伸二(徳島)にも言われたかな。小林も同い年なんですけどね。自分では太ったとは思ってないんだけど、こっちは食べ物がおいしいしね、僕は麺類も好きなんですよ」
納得。
期限付き移籍で加入した堀米勇輝選手が「オフ明けのフィジカルのおかげで試合中の持久力もついて来て、プレーできる時間が長くなった手応えはある」と話していたが、52歳の監督が必死に走る以上、選手たちが手を抜くわけにはいかない。
でも吉田監督、決して無理はしないでください(笑)。
以上
2013.05.24 Reported by 井芹貴志













