ついに、序列が崩れた。練習後、帰宅する順番は、トップが近藤祐介、その次に山形辰徳、菊岡拓朗と続く。たまに、菊岡と山形が逆になるケースもあるが、この順番はほぼ不動で、“3トップ”が入れ替わることは滅多にない。ところが、水曜日の練習後、3トップの一角に食い込んで来た人物がいた。近藤の次に現れたのは、新婚ほやほやの菅和範。雨が降り出したにしても、いつも以上に速足だった菅に取材を申し込むと、「いや、無理っす」と笑顔で即答された。
「今日は冷蔵庫が届くんですよ。一番デカイ、550リットルの冷蔵庫が。それで忙しくて」
入籍してから初めて購入した家電が家に届くとあって、ハイテンションの菅は嬉々としてそう語った。新生活は全てが新鮮で、全てが楽しく、何に対してもワクワクしてしまうのはわかるが、それにしても異常なハイテンション。
「無理っす」と言いながらも足を止め、いつも通りの“神対応”をしてくれた菅。表情が急に険しくなったのは4カ月離脱することが発表された、パウリーニョの話題になった時だった。
「以前、パウリーニョがケガをした時に僕はいなかったけど、本当に辛いのはパウリーニョ自身だと思うんですよ。だからこそ、僕達はアイツの気持ちをしっかりくんで、アイツの戦う気持ちを持ってピッチに立たないといけない」
「僕はこういう危機を乗り越えろ、と神様が与えてくれた試練だと捉えています。ここを乗り越えれば、間違いなく僕達は強くなる。今回のことを言い訳にせずに、誰一人として言い訳にする選手はいないと思いますけど、戦っていきたいですね」
栃木は首位・G大阪戦(第17節、6/1@万博)を前に苦境に立たされたが、この状況をプラスに捉え、首位撃破を成し遂げることで“闘将”を安心させたい。上位に踏みとどまり、昇格争いに絡み続けることこそが、パウリーニョのケガを癒す最大の薬となるはずだから。逆境に怯むことなく、堂々と立ち向かいたい。
以上
2013.05.30 Reported by 大塚秀毅
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