３月に左ひざを手術したＦＷ黒部光昭選手が今節(第20節)の横浜ＦＣ戦にもリーグ戦に復帰する。富山に加入して３年連続してチームトップの得点を挙げている35歳のプレーに注目だ。

黒部選手が京都府内の病院で手術を受けたのは３月28日。これまで長く悩まされてきた左ひざの違和感を解消するための決断だった。痛めている半月盤を少し削ることで逆に治癒力を引き出し、症状の改善につなげる治療だったという。
術後の経過は順調だった。病院でのリハビリを経て、５月半ばにはチームに合流して軽いジョギングをするまで回復。６月に入ってチームの全体練習に復帰し、12日には紅白戦に出場した。「チームはレベルアップしているので僕も追い付きたい。『クロを使おう』と選んでもらえるまでにしなければ」と思っていた。

以前は疲れが溜まるとひざが痛み、水が溜まることもあった。かばいながらプレーして他の箇所を負傷するケースも少なくなかった。今はその心配をせずに練習を積むことができているという。いずれは昨季を上回るパフォーマンスが見られるかもしれない。

「今回の横浜ＦＣ戦で復帰したいと思って準備してきた。最短で戻ってこられたことはよかったし、うれしい。チームはけが人が多い状況だが、必要とされてすぐにピッチに立てる可能性があるのはありがたい。試合を重ねて最高の状態にもっていきたい」と話し、出番を待つ。

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2013.06.21 Reported by 赤壁逸朗