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【J2日記】G大阪:いくつになっても、いいライバル。(13.07.23)

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神戸戦でJリーグ初先発した大森晃太郎。

宇佐美の2点目のゴール後、宇佐美を祝福する大森。

7月20日に行われたJ2第25節、ヴィッセル神戸戦。ドイツ・ブンデスリーガでのプレーを経て2年ぶりにガンバ大阪に戻ったMF宇佐美貴史の復帰戦に注目が集まる中、Jリーグ初先発を飾った選手がいた。MF大森晃太郎だ。

ジュニアユース世代からG大阪の一員としてプレーしてきたMF大森は、プロ3年目を迎えた21歳。MF宇佐美とは同期で、互いに違うクラブに所属していた小学5年生時に揃ってナショナルトレセンに選出されて以来の付き合いだ。当時はチームメイトになるとは思ってもみなかったそうだが、G大阪ジュニアユースに加入すると、そこにはMF宇佐美が。以来、仲良くなり…といっても、それはピッチの外でだけ。ピッチ上ではいつも、いいライバルとしてしのぎを削り合った。

「中学の時はめっちゃケンカもしましたからね…っていうかフィールドではほぼ毎日ケンカ(笑)。同じチームでプレーしたらしたで、お互いに要求し過ぎて言い合いになるし、紅白戦で敵になってプレーしたら鬼の削り合いですから(笑)。あいつがボールを持ったらすかさず削りに行ったし、あいつもそれにムカついてやり返して来たこともあった。でもなぜか、サッカーを離れたら家に泊まりに行ったり、なんやかんやで一緒に過ごすことが多かった(大森)」

だが、実のところ、同じ公式戦のピッチでプレーした時間は同期ながら、それほど多くない。なぜなら、宇佐美がどんどん飛び級で昇格していったのに対し、大森は一度も飛び級でプレーすることはなかったからだ。それは宇佐美を追いかけるように大森がトップチームに昇格してからも変わらず。というより、大森がトップチーム昇格を果たしてようやく同じチームでプレーするようになったと思ったら、その半年後の7月。宇佐美はバイエルン・ミュンヘンからのオファーを受け『世界』へと飛び立った。その当時、宇佐美へのエールとして、大森はこんな言葉を残している。

「プロになってからの活躍を見ても、あいつなら絶対に世界一になれる。僕は本気であいつの才能を信じていますから。でも、だからといって彼に負けるつもりはないですよ。あいつがどんなビッグクラブに行こうと、僕は彼をずっとライバルだと思ってやっていく…あいつがどう思っているのかは知らないですけどね(笑)。でも、それが僕のモチベーションの1つでもありますから」

そんな2人が初めて、同じJリーグの舞台に立ったのが、偶然にも、宇佐美の復帰戦となった先日の神戸戦だった。しかも2人揃っての先発出場。更にうれしいことに、前半から2人揃って躍動した。大森の過去2年を振り返ると、2011、2012年で出場したJ1リーグ戦5試合では、その全てが途中出場ということもあってか、なかなか持ち味を出し切れず…。というより、本人も「試合になると緊張がマックスになり、思うように自分のプレーが出せない」と話していた通り、練習でどれだけ調子が良くても、公式戦になると、そのプレーが形を潜めることが多かった。

だが、この日の大森は違っていた。持ち味のドリブル、運動量を武器に、果敢な仕掛けや思い切りのいいシュートまで、練習でも示していたキレの良さをそのままピッチで体現。周囲とのコンビネーションにもスムーズに溶け込みながら、持ち味を存分に発揮した。その原動力になったのが、宇佐美の存在だ。
「自分と同じ年が、帰ってきていきなり、あの存在感と活躍ですから。僕も負けていられないと思ったし、今日もいい意味であいつを刺激にしながらプレーできた」

思えば、宇佐美がドイツでプレーしている2年間。2人はインターネット電話を使って頻繁に連絡を取り合っていたと聞く。お互いの現状について語り、時には愚痴を言い、時には悪態もついて、しょうもない冗談をひたすら言い合って、厳しいことも言い合って、そして、励ましあったと。それが今も続いているのかは定かでないが、アカデミー時代のようにケンカをすることはないものの、忌憚のない言葉を掛け合うのは相変わらずのこと。いくつになっても、いいライバルであり、そのライバルの存在が自身のプレーにパワーを宿してくれることを2人は知っているから。

以上

2013.07.23 Reported by 高村美砂
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