開幕から6試合で5ゴール。瀬沼優司は驚異的なハイペースでゴールを生産している。第6節・讃岐戦については「ゴール以外は貢献していない。今季最低のパフォーマンスだった」と反省しきりだったが、思うに任せなかった展開の中でも値千金の決勝弾を決め、エースとしての仕事を最低限は果たした。
決勝ゴールのシーンではニアサイドにスペースを空けておき、「クロスに飛び込む形を作っていた」。山形辰徳のクロスの精度が良かったのは事実だが、それをファーサイドに流し込んだ瀬沼のヘディングの技術もまた高かった。しかし、自己採点は厳しい。
「良いところにボールを入れてくれているので、あとは僕の入り方と工夫が求められる。(ゴールを決める前にも)良いボールは入っていたし。クロスに対する入り方は自分の武器なので、タイミングと質を上げていきたい。それでゴールに繋がれば自信になるし、自ずとゴールは増えてくると思う」
常に上を目指し、課題を改善するための努力を怠らない。その姿勢を忘れなければ、まだまだゴールを荒稼ぎできるだろう。
さて、讃岐戦のゴール後、瀬沼は右手の指を2本、左手の指を4本掲げた。24歳? 2月4日? いろいろと推測したのだが、瀬沼の誕生日は9月1日で、24歳を祝うにはまだ早い。真相を本人に尋ねると、こんな答えが返ってきた。
「母に『誕生日に何が欲しい?』って聞いたら、『次の試合でゴールを取ってほしい』と言われたんです。これまで誕生日に近い日に試合がなかったので、ゴールでお祝いすることができて、母は『ありがとう』と喜んでくれました。やって良かったなと」
あの難易度の高いゴールは、4月2日に誕生日を迎えた母に捧げたゴールだったのだ。母から注がれた惜しみない愛情に、孝行息子は最高の形で報いてみせた。
今度は父? 兄弟? それとも親戚? どなたでも構わない。じゃんじゃん瀬沼にゴールをリクエストしてほしい。彼はきっと、その期待に応えてくれるはずだから。
以上
2014.04.11 Reported by 大塚秀毅
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