「いい当たり過ぎて(足に)感触が残っていない」
鮮烈なダイレクトボレーでチームを勝利に導いた翌日、あらためて風間宏矢にゴールの感想を聞くと、このような答えが返ってきた。
第11節・福岡戦の後半23分、2トップを組む同じ歳の後藤優介がディフェンスラインの裏を抜け、そこからクロスを上げる。「ゴロで来ると思ったが、意外に高かった。体を倒してしっかり枠を捉えようと思った」。右足に全神経を集中し、ダイレクトで捉えたボールは、バーに当たるもバウンドしてゴールイン。相手のGKは一歩も動けなかった。「サッカー人生最高のゴールになった」と自身も納得のゴールは、うれしいプロ初ゴール。チームメイトの手荒らな祝福も「気持ち良かった」。
今季、チームが始動して3日後に練習生として合流。「技術があるし、レベルが高い」とフロントの高い評価を受けて、即戦力としてリーグ開幕前に正式契約を勝ち取った。J1・川崎Fで指揮を執る偉大なる父(風間八宏)を持つが故の苦悩もあるが、それを全く表に出さない明るく人懐っこい性格でチームにとけ込んでいる。「本人もいろいろと思うこともあるだろうが、今はサッカーをできる喜びがプレーに出ている。サッカーに対する貪欲さもあり、練習に取り組む姿勢も良い。だからゴールに繋がった。試合は戦える奴が決める」と柳田伸明 強化育成部長は目を細める。
後藤に為田大貴、松本昌也ら『リオ世代』が多いチームで切磋し、試合では互いの良さを引き出し合う。ゴールが決まる前には、「俺は足がつっているからお前が裏に抜けてくれ。すぐに俺が追うから」と後藤と話していた。ゴール後には誰よりも先に為田が駆け寄り祝福した。決定力不足に悩んでいたチームだが、ここに来てリオ世代の選手が結果を出し、勢いが出始めている。
『育成』と『1年でのJ1昇格』を掲げたチームは、リオ世代の頼もしいスター誕生とともに上昇気流に乗る。
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2014.05.05 Reported by 柚野真也













