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【J1:第34節 浦和 vs 名古屋】ペトロヴィッチ監督(浦和)記者会見コメント(14.12.06)

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●ペトロヴィッチ監督(浦和):
「この試合は非常に難しいゲームになることは予想していました。G大阪戦で88分に失点、鳥栖戦では94分、最後のワンプレーで追いつかれるという、精神的にも非常に痛い2試合の後のゲームということで、簡単ではありませんでした。そういった試合でしたが、我々は前半の早い時間に1-0とリードすることができました。本来ならば、早い時間でリードできたということは、チームがその後の時間を落ち着いて進められるはずでした。ただ、我々のチームは1-0のリードの後、少しプレーが怖がりながらというか、慎重になりすぎた感があったと思います。

攻撃の組み立てのところで少しバタバタと落ち着かない部分があったと思います。選手が慎重になりすぎたのか、あるいは力みすぎたのか、本来の自分たちの攻撃の組み立てができないという展開でした。それはリードしているからなのか、それはなかなかわかりませんが、そういう状況でした。ただ、その中でも選手たちは『勝つんだ』という強い気持ちを前面に出して、走り、戦ってくれたと思います。ただ、CKからの失点で追いつかれ、それからは攻撃的に行った部分で、後ろのバランスを崩したと思います。そのなかで、ミスからカウンターを受け、2点目を取られてしまうという、非常に痛い失点をしてしまいました。

シーズン終盤、G大阪戦でいい戦いをした中で88分に失点をしてしまう、あるいは鳥栖戦で最後のワンプレーで失点をしてしまう。そして今日も、こういったゲームで敗戦してしまう。非常に我々にとって痛い結果です。今日G大阪が徳島と0-0で引き分けたことによって、我々は勝っていればリーグ優勝ができた、そうした可能性があったゲームだけに、さらにこの敗戦は痛いものとなりました。ただ、痛い敗戦ではありますが、我々はシーズンを通して、決して下を向くようなシーズンではなかったはずです」

Q:ハーフタイムに強調したことは?
「怖がらずにしっかりとボールを動かしながら攻撃を仕掛けようと話しました。1−0を守って最後まで戦おうと思ったらどこかでやられるはずなので、勇気を持ってつないでいこうと話しました。ただ、言うのは簡単ですけど、それをピッチの上でやることは易しいことではありません」

Q:1−0でリードした時に守備が得意でない関根選手を出して宇賀神選手に代えた理由は?
「誰をあそこに入れればよかったのですか?マルシオ選手ですか、永田選手ですか?普通に考えれば、宇賀神選手がケガでプレーできなくなったら、サイドの選手とサイドの選手を交代させる論理的には普通だと思います。もちろん、監督の采配ミスだと思うなら、その考えはリスペクトします」

Q:昨季も残り3節で失速し、今季も失速して優勝の逃しました。1年であれば偶然と言えるかもしれませんが、2年続くと何か原因があると思われますが、それは選手たちのメンタルの問題なのか、監督の指導の問題なのか、どこに要因があると思いますか?
「2007年、非常に強い時代の浦和をみなさん覚えていると思います。ポンテ選手、ワシントン選手がいた時代の浦和です。確か、シーズンの終わりを勝点9差で迎えたと思いますが、最後に逆転されたシーズンです。当時の浦和の監督がそのことに関して、どういう説明をしていたのか分かりませんが、サッカーというのは時として説明がつきづらいものです。後づけでこうであろうということは言うことができても、すべてはタラレバです。G大阪戦、我々は非常にいいゲームをしていましたが、88分に失点してしまいました。たとえば、それがメンタルなのか、そうでないのかというのはみなさんが思うところなのかもしれませんが、なぜあの鳥栖戦で最後のワンプレーで失点するのか、説明をつけるとしたら、それは後付けでしかありません。なぜそれが起こったのかについて、なかなか説明のしようがない場面がある、それがサッカーでもあります。

それはメンタルだという方もいれば、選手のクオリティだという人もいるでしょう。いろんな理由を挙げられる方がいると思います。ただ、正しい解答を見つけるのはなかなか難しい、それがサッカーだと私は思います。

昨年、アウェイの仙台戦では、リードした中で迎えたおそらく95分に、我々は失点して同点に追いつかれました。なぜあのシーンでああなったのかというのは、なかなか説明のつけようがないです。後付けで言うことはできますが、その原因を見つけて、こう対処をしたらこうなる、というのはわからないものです。ただ、我々があの試合で勝利をしていたならば、次の残り3試合はもしかしたら違ったものになっていたかもしれません。

サッカーはすごく長いスパンでハードに戦うものの結果であると私は思っています。結果をもって、がっかりされている方は非常に多いと思います。ただ、我々は今シーズンを最終的には2位で終えました。それは、過去7年の間で一番いい結果です。2011年、浦和レッズは15位でぎりぎり残留を果たしたチームでした。2012年は勝点55を取って3位で終えました。昨年は勝点58、2012年よりも勝点を3つ多く取りました。

2012年は3位という結果でACLの出場権を得ました。2013年はACLを戦い、終盤まで優勝争いをし、しかもヤマザキナビスコカップではファイナルまで戦いました。そして勝点を3つ多く取ってシーズンを終えています。2014年、我々は昨シーズンよりも勝点を4つ多く取ってシーズンを終え、ACL出場権を得ることができました。

もちろん、浦和レッズで仕事をするのは簡単なことではありません。常に1位、優勝を求められるクラブです。しかし、短期間ですべてを成し遂げられるかと言えば、それは決して簡単なことではありません。ただ、我々が示している方向性、2012年からたどっている道は、間違いなく正しい方向に進んでいることを私は示していると思います。それは毎年、チームとしての上積み、成長が見られるからです。

みなさんも非常に悔しい思いをしていると思います。特に浦和レッズの記事を書かれている方、そして今日見に来て応援してくれた方にとっては、非常に悔しい思いで今日のゲーム、シーズンを終えたと思います。ただ、ここにいる皆さんにひとつ言いたいのは、一番悔しいのは、今日のゲームで誰よりも勝利を望んで戦っていたのは選手たちだというです。そして、誰よりも悔しい思いをしているのも選手たちです。

私は今シーズン、選手たちが非常に素晴らしいシーズンを送り、素晴らしいプレーをしたと思っています。今日の結果で大きなブーイングを受けたことは私自身、非常に残念なことでした。今シーズンの選手たちの活躍や頑張りは、私は賞賛に値されるべきものであると思います。もし、今年が浦和一強、今年は1位でなければならなかったという思いがある方がいるならば、私を批難してほしいと思います。選手たちは、今シーズン非常によく頑張ってくれました。無観客試合があったり、クラブの周りが非常にザワザワしていた、ネガティブなものに包まれていた今シーズン、そこでピッチでの結果で引っ張っていたのは選手たちです。もし、この結果に対して不満があるのならクラブではなく、選手ではなく、私に向けてほしい。

私は40年間、選手として、監督として、プロで戦い続けてきました。批判を受けたこともたくさんあります。今シーズン、結果に対して何か不満があるのであれば、私に向けてほしいと思います。決してクラブ、選手を批判するべきではありません。彼らは今シーズン、非常によく戦ってくれました」

Q:今シーズンの内容は去年に比べて大きな進歩がありました。チームのどの部分が成長したと捉えていますか?
「攻撃の部分で言えば、バリエーションが非常に増えたと思っています。そして、守備の部分で言えば、全体でコンパクトな守備ができるようになりました。攻撃と守備のバランスは非常に良くなったと思っています。その点は昨シーズンよりも成長している部分です」

Q来年、また広島から選手を補強したいと思っていますか? また他のチームから欲しいと思っている選手はいますか?
「広島の選手、広島の選手と言われますが、広島の選手というよりは私が育てた選手だと思っています。高萩、青山、彼らがまだ若い頃、広島から出されそう、あるいは契約満了になりそうな選手でしたが、私は彼らには才能があると思っていましたし、彼らを1年、1年育ててきました。私は決して広島から選手を取ったつもりはない、自分の子どもをこちらに連れてきた、それだけです。広島は2年連続優勝しましたが、その連覇の広島から西川選手が加入しましたが、それは私のせいなのか。西川選手は自分で浦和でプレーしたいと思い、ここにきてくれたのであって、私の責任なのかどうか。選手は最終的には、自分がどこでプレーしたいのか自分で選択するものです。今後、広島から誰が来るか、それは今後の移籍市場の動向を見ていけば、皆さん分かると思います」

Q:ヨーロッパと日本のサッカーを比較すると、どういう違いがありますか?そして日本で仕事をする上ではどういったところに気をつけなくてはいけない?
「私が9年前に日本に来た時は、日本人選手は外国人選手をリスペクトをしすぎていた部分があったと思います。レベルに関しても、そこそこであったという印象です。ただ、この9年の間に、日本人選手のレベルは非常に高くなったと思います。外国、特にヨーロッパから来る選手にとっては、日本はたいしたことないレベルだろうと思っている選手も多いと思います。ただ、日本のリーグは、私の意見ではこの9年間で大きな成長を遂げ、レベルが上がっていると思います。

ただ、日本の問題は、意見を変えることが難しいということです。固定概念を変えるのは難しいと感じています。昔、ジーコ選手は年齢が高い中でJリーグに来て活躍しましたが、日本のリーグは大きな成長を遂げていて、年齢が上の選手、名前のある選手、ただそれだけでは活躍できないくらいのレベルになっています。C大阪のフォルラン選手の例が分かりやすいと思います。日本リーグは簡単に活躍できるレベルではないということ、それは日本のサッカーを見る方の、あるいはやる方の中で、考え方を変えていかなければいけないと思います。

日本は名前のある選手に対してリスペクトしすぎている部分がありますが、名前がサッカーをするわけじゃありません。外国人選手はいい、質が高い、日本人選手よりレベルが高いという固定概念を持っている方は非常に多いと思います。ただ、日本人選手のレベルは非常に高くなっています。それはドイツのリーグで活躍している日本人選手がたくさんいることが証明していると思います。

あとは日本人選手の中で、もっとこうしたほうがいいと私が思う部分で言えば、毎試合毎試合が同じ戦いではないということです。たとえば優勝や降格など、何かがかかっている戦いの中で、選手たちがレッドカードをもらってでも勝ち切るというメンタルの強さ、そういう試合での勝ち方という部分については、もう少し改善できる部分があると思います。

勝つためであるならば、たとえ退場をしてでもチームは勝ち切らなくてはいけない、それくらいのメンタリティを持ってやらなくてはいけないのですが、何かがかかった試合のなかでどういう風に選手たちが戦うのかという部分で、日本人の選手はもっと意識を変えていく必要があると思います。たとえば試合前のミーティングで、絶対に勝たないといけない、たとえばレッドカードを3枚もらってでも勝たないといけないと私が言ったら、選手たちはおそらく何を言っているのかと思うのかもしれません。そういう部分で言えば、ヨーロッパなら3試合前に勝点5をリードしているチームであれば、もっとハードな戦いをするのではないかと思います。我々がこの3試合を振り返ってみれば、選手たちはもっと戦えたのかな、という風に思えなくもありません」

以上
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