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2020年度 第6回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見発言録

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2020年6月29日(月) 12:40

2020年度 第6回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見発言録

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2020年度 第6回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見発言録
2020年度 第6回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見発言録

2020年6月23日

2020年度 第6回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見発言録

2020年6月23日(火)17:30~
オンラインにて実施
登壇:村井チェアマン
陪席:原副理事長
木村専務理事
試合日程 プロジェクトリーダー 黒田フットボール本部長
競技の公平性 プロジェクトリーダー 窪田理事
観戦環境対策 プロジェクトリーダー 藤村特命担当部長
財務対応 プロジェクトリーダー 鈴木 徳昭クラブ経営本部長
組織開発本部 青影部長

〔司会より決議事項、報告事項について説明〕
14時から第6回理事会が開催されました。会見には村井のほか、原、木村、窪田、佐伯の役員が参加し、プロジェクトリーダーの黒田、藤村、鈴木、そして青影が陪席をさせていただいております。
決議事項が8点、報告事項が1点、その他1点です。

《決議事項》
1.試合開催可否決定条件およびフローの件
2.2020シーズン表彰および賞金の件
3.2020シーズンのビデオアシスタントレフェリー導入見送りの件
4.Jリーグ百年構想クラブ資格認定の件(奈良クラブ)
5.コロナ禍の影響によるJリーグ規約規程改定の件
6.2020シーズンJ1・J2・J3リーグ戦順位決定方法変更の件
7.2020シーズンの第2登録期間(ウインドー)および追加登録期限変更の件
8.リーグ戦安定開催融資規程に関する特則の件

《報告事項》
9.PCR検査業務委託契約締結の件

《その他》
10.ホーム初戦での医療従事者への感謝セレモニー実施について

上記の詳細に関しては、プレスリリースをご覧ください。
また、今回の決議に関しては、Jリーグの規約規定も多く改定箇所がございますので、組織開発本部長の青影より、ポイントを説明いたします。

【青影部長より規約規定に関する説明】
「コロナ禍の影響によるJリーグ規約規程の改定について」というリリースをご覧ください。対象となる規約規定は複数にまたがっておりまして、内容は三段表で明確にしておりますが、多くの項目で改定が行われました。
一つひとつの項目をこの場で説明することはしませんが、基本的には、これまで実行委員会、理事会終了後にご案内してきた、例えば「大会方式変更の件」や「リーグ戦安定開催融資規程制定の件」等の改定、検討事項を踏まえて、規約に落とし込んだ内容をご案内しております。
その中でも、「試合開催可否決定条件フローの件」、「新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインの件」、本日決議いただいております「エントリー資格認定委員会新設の件」については、多数の新設および改定がございますので、特に留意をして見ていただければと思います。
なお、Jリーグ規約第8条第2項(エントリー資格認定委員会の設置) につきましては、先日から実務が始まったばかりで、さまざまな微調整が必要になってきます。本日の理事会でベースとなる内容はご案内させていただきましたが、今後修正が必要になった場合は、法務委員を中心に規約の見直しを随時行うことで、法務委員および現状の業務執行理事に授権いただいております。そのような対応を経て、再度ご案内する機会があろうかと思いますので、よろしくお願いします。

【藤村特命担当部長より公式検査について説明】
6月27日の再開・開幕に向けて、選手、チームスタッフを対象にした公式検査を、先週の金土日で行いました。唾液検体を採取し、土日、昨日、本日でPCR検査にまわしております。
規模としては、3,000件を上回るPCR検査をシーズン中は2週間に一度のペースで行い、選手やチームスタッフの健康をしっかり確認しながらJリーグを継続していくということでございます。
2週間に一度の検査ですが、基本的に金曜日に検体を採取し、皆様へは翌週の水曜日13時を目処に報告をさせていただこうと思います。
その都度、全体で何件の検査をしたかという検査総数、そのうち何件が陰性で、陽性と確定した数は何件だったか。また継続検査がどうしても残ると思います。日曜日の遅い時間で検体採取になってしまい、水曜日13時ではまだ結果が出ていない場合や、検体によって検査への反応が違ったりしますので、少し慎重な検査を要するケースも含めて、継続検査になっているものが何件かということもご案内していきたいと思います。
追加報告としまして、継続検査の中から陽性に該当するものが出てきた場合は、その陽性が確定した時点で、その都度、ご報告していくことを予定させていただいております。

【村井チェアマンよりコメント】
6月27日の再開・開幕に向けて最終の理事会を行いました。実行委員会で何度か議論を重ねてきたことを今回集約する形で理事会に入りましたので、決議事項が大変多くなっています。各リリースの内容をご確認いただければと思います。
昨日も実行委員会後にお話しさせていただいたわけですが、今回3,000名を超えるPCR検査を行っています。まだ確定情報を提供できるものはございませんが、クラブの協力の中で行いました。
また、各種の大会方式の変更等々もあり規約規定も大幅に変更しておりますが、今日の理事会をもってなんとか再開・開幕に向け、間に合ったかなと安堵しております。

〔質疑応答〕
Q:PCR検査業務委託先ですが、契約決定までの経緯について差し支えのない範囲で教えてください。他の競技団体や今後こういう形での検査を目指す方の参考になると思います。実際の金額やどのような契約になっているのか、言える範囲で、その会社に決まった理由を教えてください。

A:村井チェアマン
まずは5月22日だったと記憶していますが、NPB・Jリーグの連絡会議がありました。専門家の先生のお話が、従前のトーンとは少しニュアンスが変わったと認識したのですが、スポーツにおいては「検査をすることが望ましい」というコメントがございました。その他にも、消耗が激しく接触プレーの多い競技ですので、しっかり検査した状態で臨むことが望ましいとのコメントもありました。
それまではどちらかと言うと、国民の検査人数がひっ迫している状況でしたので、時期尚早というニュアンスが長く続いていましたが、ここを境にトーンが変わったという認識を持ちました。
一方で「5月29日には再開日をお伝えします」と言っていたので、再開にあたって検査体制が組めるかどうかというのは、実質一週間である程度目処を立てる必要があり、私の中では葛藤と不安と焦りがあった一週間と記憶しています。

検査に関しては、非常に多くの検査に関連する機関や会社等、さまざまなところからの提案などをいただいたのも事実でしたが、3,000名を超える検査を一定のインターバルで消化していくというようなキャパシティを持つところがなかなか見当たりませんでした。
鼻腔での検査ではなく唾液での検査は、当時、十分なキャパシティが見当たらずに悩んでいたところ、今回、この会社との出会いがありました。
医療機関の関係者であれば大変よくご存知の医療情報を提供する一部上場のエムスリー株式会社という会社が、連結の100%子会社として検査の医療機関のノウハウを提供している、株式会社シーユーシーという会社です。もうひとつは、医療機関へも提供する一方、我々Jリーグのようなところにサポートをしていただける株式会社シーユーシー・アイデータという会社。この二つが組んでいただくことで、Jリーグ検査センターとして発足する機関へのコンサルおよび3,000名を超える検体採取の実作業を行っていただけるということが、この一週間の間に認識できるようになりました。
最終的にはサポートいただく専門家の先生へのインタビューも踏まえて、この内容に関しては問題がないというエビデンスもいただき、今回契約にいたることとなりました。
実際の費用に関しては、一つの公にされている単価が示されているかと思います。その単価が1万7,000円×人数分というのが、今の検査のベースとなっています。大変多額な費用になりますが、これは、我々として簡単に値踏みができるものではないという認識でございます。
今言ってしまいましたが、金額は非公表でございますが、通常の手続きを踏んだ費用と認識しております。それ以外に若干の我々へのコンサルトの費用もありますが、この内容に関しては伏せさせていただきます。
また、Jリーグ検査センターのノウハウが、他の競技団体へ転用できるものであれば、我々としてはオープンにしてサポートしていき、ノウハウを提供していきたいと考えています。

Q:今日の決議事項と異なる質問になりますが、今日の理事会で規約改定など一通り整えていよいよ再開を迎えるという段階になりました。2月25日のルヴァンカップ中断からシーズンが止まって丁度4か月になり、この間、日本国内でもコロナがどんどん広がり、Jリーグも再開を目指しては止まってということを繰り返し、4月3日には開催の白紙化ということがありました。5月15日はサッカーのないJリーグの誕生日を迎えるということもあり、この4か月は村井チェアマンとしても目の前の課題に向き合いながら、コロナ禍でのJリーグの存在価値にも向き合うような時間だったのではと思います。
「withコロナ」で再開を迎えるのですが、このような日本社会、世界の中で、Jリーグの果たす役割というのは、「withコロナ」の中では従来と変わってきたことがあるのかどうか、どのように変わっているかを、概念的で恐縮ですが村井チェアマンのお考えを教えてください。

A:村井チェアマン
スポーツ団体を統括する立場として、スポーツとは一体どんなものかということをこれだけ考えさせられた期間はなかったと正直思います。Jリーグ百年構想という考え方において、スポーツをする、観戦する、支えるというように、スポーツとのかかわり方をJリーグの発足時から定義づけ、その意味を語ってきたつもりでしたが、スポーツがいかほど私の生活にとって、私たちの生活にとって重要な意味を持っていたかを本当に改めて考えさせられた期間でした。
スポーツはあって当たり前、まるで空気のように、意味を考えるまでもなく週末にはサッカーがあり、日常生活に溶け込んでいるわけですが、それが止まるということに直面する中で、人が汗を流して喜怒哀楽を表現し、泣いたり笑ったり、仲間と一緒にたたえ合ったり、時にはブーイングしたり、悔し涙で打ちひしがれたり、本当に人間らしさを表現する手段でもありましたし、生きているという実感を確認するような時間でもありましたが、これが止まってしまった瞬間に、何かとても大事な大きな支えとなっているものを失って、戸惑う自分がいました。

「Afterコロナ」になっても、人が人間として生きていくうえで、汗を流したり、ゲームのルールを守りながら相手に戦いを挑んだり、相手を称えたり、本当にスポーツそのものが持つ価値は、「Afterコロナ」でも変わらない。むしろ、今回そうした価値を私たちは再認識したつもりですので、その価値を大切に世の中に伝えていくことには、今まで以上に力を尽くしていきたいと考えている次第です。
うまく言葉で表現できないのですが、スポーツをする人は改めてスポーツの大切さを認識するでしょうし、スポーツを観戦する人にとっても、当たり前のようにスタジアムで観られていたことがどれだけ奇跡的なことだったのかということも、多くのファン・サポーターとともに再確認することになると思います。ボランティアや、パートナー、スポンサーの皆様はスポーツと関わることの難しさ、ありがたさ、その意味合い、社会連携という言葉がありますが、スポーツを通じて社会をつくっていくありがたさのようなことを、多くの方と再認識をしながら次に進んでいきたいと思っています。

Q:全国39都道府県、56クラブのネットワークがあるJリーグだからこそできることのイメージは何かありますでしょうか。

A:村井チェアマン
今回の新型コロナウイルスの難しさは、地域によって感染拡大の状況や、行政の取り組みや市民の感情が全く一様ではなかったというところにあります。
再開、開幕に向けて、リーグとして一つの意思決定をしていく難易度は熾烈を極めました。一方で56クラブが39都道府県にあることが、顔つきが違う地域の皆様に向き合える重要なプラットフォームであったことを再認識した次第です。我々が中央、リーグを見るのではなく、地域の皆様を見て、地域に働きかけていくことができるJリーグであるからこそ、そうした困難な状況に向かって、56通りの解決策が提示できると思っています。オペレーションの難易度はあるものの、それが我々の武器だと思っている今日この頃です。そうした個別性を大切にしながらスポーツ文化を守っていきたいと思っております。

Q:見送りが決まったビデオアシスタントレフェリー(VAR)についてですが、改めて見送るに至った経緯をお聞かせください。どのような議論がなされて見送りになったのでしょうか。
また、VARは今季から明らかな誤審を減らすことや、サッカーの試合の質を高めるという理由で導入したと思いますが、今シーズンVAR導入を見送るにあたってそれに代わる試合の質を担保するようなアイディアやお考えはありますでしょうか。

A:村井チェアマン
日本サッカー協会(JFA)の審判委員会と協議しながら進めてまいりました。今シーズンは今までにない過密日程となりますので、当然審判員もコンディショニングが本当に困難を極めることが予想されます。そうした中でVARを導入すると、審判員の割り当ても例年以上に負荷をかけていくことになりますので、今回の日程面を考慮したうえで様々な角度から検討を重ねたのですが、今回は見送ろうと判断しました。判定に関しては、昨年同様の4名(主審、副審2名、第4の審判員)の体制で行っていくことになりますので、過酷な状況ではありますが、審判員、審判委員会、Jリーグが協力し合いながらよりよい判定に向けて研鑽を積み上げていくことになると思います。
今回はもう一度原点に返ることが求められると思います。選手は審判に対するリスペクト、審判は選手に対してリスペクトの心を持ち、自分でコントロールできる悪質なプレーをしない、こうしたことも選手の皆様にも語り掛けていきたいと思っています。お互いが、お互いをリスペクトしていくことをベースに持ちながらやっていこうと思います。当然人間が判定することになりますので、誤りや、悪質な行為が見えなかったこともあります。こうしたことはゼロにはできないと考えていく中で、原点に返り、そうした判定にリスペクトの心を持ってすべての関係者が臨んでいきたいと思っています。

A:原副理事長
村井チェアマンからもありました通り、JFAの審判委員会とも協議をしてきました。我々も再開後に色々な状況を考えて、審判員の割り当ても今までよりも地域性を考えたものになります。そうなったときに、ある試合だけVARを入れて、ある試合は入れられないということは、色々な可能性を考えましたがやはりできませんでした。J1、J2、J3も全試合でしっかりと審判員を準備してもらって試合をこなしていくことを考えた時に、残念ですが今年はVARを導入できないと判断しました。
ただ、来年以降に備えて、VARの研修やVARを担当できる人を増やさなくてはいけないので、それらについてはJFAと継続していこうということになっています。

Q:①チェアマンのPCR検査について
村井チェアマンはPCR検査を受ける予定はあるのか、または受けたのでしょうか。
②FIFA女子ワールドカップ開催地立候補断念について
先日FIFA女子ワールドカップ開催地立候補が断念されましたが、取材をしていて腑に落ちないことも多々ありました。立候補を断念したことについての村井チェアマンのお考えをお聞かせください。

A:村井チェアマン
①チェアマンのPCR検査について
私はPCR検査を受けておりません。ガイドラインでは、審判員、選手、各クラブ60名の割り当てで行っていくということですので、今のところ優先順位では私は高くないと判断しております。リモートマッチに関してはスタジアムに行くことはありません。DAZNですべての試合を見させていただければと思いますので、そのようにご理解ください。
もし、最終節や、選手と接触する表彰などをすることになった場合、検査センターの方から受けなさいと言われたらそれに従うつもりです。

②FIFA女子ワールドカップ開催地立候補断念について
昨日、JFAの臨時理事会で議論が交わされました。多くの皆様が苦渋の決断という表現をされていたかと思いますが、私も同様の想いであります。招致に関しては全力を挙げて招致委員会が努力されていましたし、FIFAの中ではある程度高い評価をいただいていたはずですので、本当に残念なところではありますが、女子ワールドカップの招致については、本当に女子のサッカーや自国のことを考えれば頑張りたいところでありますが、地方自治体のコストの拠出も含めて多くの負担を強いるようなことにせざるを得ないということをみれば、今回の断念も理解できるものでした。
本当に苦渋の判断をされたと理解しています。

Q:①リーグ戦順位決定方法について
順位決定条件の総得点の前に、当該チームの対戦成績と、全試合の勝利数を条件として位置づけた経緯を教えてください。
②PCR検査の結果発表について
結果発表は水曜日の13時目途ということですが、第1回は明日(6月24日)の13時目途でよろしいのでしょうか。

①リーグ戦順位決定方法について
A:村井チェアマン
今シーズンは全チームが同じ試合数で終えられない可能性があります。特定のクラブが試合を消化できない中で順位を決めることになる可能性がありますので、試合数に得点が比例してしまう可能性があります。その要素をなるべく軽減するという配慮があったと認識しています。

A:原副理事長
試合数が変わる可能性を考えると、得失点差は試合数が変わってもある程度一定の結果になると思いますが、総得点は試合数が多いほうが優位になりますので、総得点という条件は後にし、当該チーム同士の対戦成績を前に持ってきたという形になります。

②PCR検査の結果発表について
A:村井チェアマン
明日6月24日の13時時点で公表できることをお伝えすることになると思います。

A:藤村特命部長
明日6月24日から発表していきたいと思います。

Q:PCR検査に関連することですが、本日J2のギラヴァンツ北九州の練習において、リーグのPCR検査を受けた選手の中で再検査の対象となる選手が出たため、練習を急遽取りやめたという経緯があったと聞いております。現状でJリーグとして把握していることで教えていただけることがあればお聞かせください。また、週末のリーグ戦に影響するのでしょうか。

A:村井チェアマン
私の方では正式に確定情報を聞いておりません。

A:藤村特命部長
PCR検査では、唾液の検体の中のDNA、RNAを増殖させていきながら感染有無を探ることになりますが、試薬の処理をして機械にかけたときに、すぐに結果が出る場合もある一方、すぐに結果が出ずにもう1度調べたほうが良いということが起こるのも、検査のプロセス上つきものとのことです。
普通は検査の結果を途中で取り出すことはしないのですが、今回は初めてということもありまして、陰性が確定したという情報を一日でも早くクラブにお伝えしたかったので、全数が確定する前に部分的に情報を抜いてクラブにお伝えしてしまいました。それによって、検査のプロセスの中で何回か検査に通さないと結果がはっきりさせられないものに対して、結果がはっきりしませんという伝わり方をしてしまったため、陽性の可能性があるのではないか、という受け取り方をクラブがしてしまい、北九州のようなアクションになったということがありました。結果のお伝えの仕方をスマートな運用にできなかったために、齟齬がうまれてしまいました。
その選手は陽性の疑いがあって、または検体がおかしくてということではなく、検査の途中だっただけですので、そのことをもって何かが疑わしいということや、行動が規制されるということは、本来はないことでした。プロセス上の手違いで起こってしまったこととご理解いただければと思います。

A:村井チェアマン
検査結果が出るまでのプロセスは、個々で時間差があったり、人によって違ったりしますので、結果が出るまでは活動を控える必要はないという認識でおります。
途中情報で誤ったような情報の伝わり方がしないように、我々も初めてのことだったので多少混乱しましたが、この後しっかり対応してまいりたいと思います。

Q:再開に向けてJ1を中心に練習試合が行われている中で、複数の選手が給水の難しさを指摘していて、現状のやり方だと難しいと話しています。ガイドラインにも給水の方法は示されていますが、ある程度緩和するなど、何かお考えがあれば教えていただけますでしょうか。

A:藤村特命担当部長
日本は6月末、7月と、暑熱下の状況で再開していくので、給水の在り方がヨーロッパで先行しているリーグよりも極めて難しい課題だと認識しています。先行して再開したドイツやイングランドとビデオ会議をもって給水はどうやっているのかと聞くと、それほど暑くなく、飲水タイムのときに自分の名前の付いたボトルから飲むことで充分対応できているという答えしかいただけなくて、おそらく日本の方が水分補給は難しいと思います。
ただ、やはりコロナウイルスが心配される中で、濃厚接触を極力減らしながらサッカーをやっていくという観点からすると、必ず自分のボトルから水を取っていただくことを徹底せざるを得なくて、そこはクラブの運営、トレーナーの皆さんと議論は重ねましたが、最後は各クラブの創意工夫にお任せする形になります。飲みきりのペットボトルをたくさん置くクラブもあるでしょうし、名前付きのものを分かりやすくする工夫されるクラブがあるとも伺っています。そのようなことが少しでも選手の皆さんの助けになるようにと思っています。ただし、やはりしばらくは自分専用のボトルから水分を取ってくださいとお願いしていかないといけないと思っています。

(一定の気象条件での飲水タイムはありましたが、条件を緩和するというお考えは特に今のところないということでよろしいでしょうか。)

A:黒田本部長
再開後の飲水タイムについてはどんな条件下でも必ず前半に1回、後半に1回設けるということで今調整しています。9月末までは、その方法で実施します。
選手達が試合の中で、今まで通り飲水ができないという前提に立って、選手の安全に配慮した形で飲水タイムを設けることにしています。

Q:ユニフォーム要項の広告表示のところに、ショーツの後面左右いずれか1箇所に広告を貼ることができるという改正がなされていますが、正式に決まったことであれば詳しく教えていただけますでしょうか。

A:パートナー事業部 山下部長
本件、ユニフォームのパンツの裏面の左右どちらかに80平方センチメートル以内で広告が出せるというのを今シーズンからの適用ということで理事会にて決議されました。

(申し出があったのか、新たに推進しようという意図なのか背景を教えていただけますでしょうか。)

背景としましては、例年Jリーグとして、リーグおよびクラブの収入を上げていくために色々なマーケティングのルールを見直しています。今まで鎖骨なども開放をして、活用したクラブも増えてきておりますので、その一環でルールを一つ広げたという形になります。

Q:リーグ戦安定開催融資は今日理事会で決定したと思いますが、融資の受付自体はいつからになりますでしょうか。また、運用方針に関する主なポイントの1項目について具体的にご説明いただけますでしょうか。

A:鈴木本部長
本日、理事会で決議・承認いただきました。6月末までに申し込んでいただくと、7月末に実行が可能になるということで、本日付けから融資の申し込みが可能になります。基本的に1か月ごとに融資の実行を行っていきますので、6月に関しては6月末、次は7月末、8月末までに申請があれば受け付けるということになります。
運用方針に関するポイントについてですが、元々融資の規定に関しては積み立てであった10億円を体力として融資しますというのが今まででございました。
6月5日に臨時理事会があって、その後に皆様にもご報告させていただいておりますが、今回、金融機関とのコミットメントラインの契約がございまして、その極度額が100億円となっております。そのため、今まで体力として10億円がリーグ内の積み立てとしてありましたが、今後はこのコミットメントラインのお金の極度額を使いながらクラブとの融資に対応するということで100億円の極度額ということになっています。

ちなみに、今回決議いただいた内容で、あと2点私の方で付け加えさせていただきます。
期間について、今までは1年間で終わりでしたが、今回は金融機関との契約に基づいて2年間融資の実行が可能となりました。2年間融資の実行を行い、返済は2025年の1月まで3年間ということになります。
それからもう1点、規定の改定においては、返済ができなかった場合、過去においてはライセンスを交付しない、取り消すという措置を記載していましたが、今回はコロナウイルスの影響ということもありますので、ライセンスの不交付や取り消しに限定せず、その対応についてはコロナウイルスの影響を見ながら、あるいは返済できなかった状況を見ながら、理事会にて決定すると制度を改めています。

Q:先程の北九州の件で、検査の途中でチーム全員分終わらない間に一部の選手の陰性情報が流れて、それがかえって陽性の疑いを招いてしまったという手違いの話がありましたが、これは他のクラブでも起きているような情報もありまして、把握されている範囲で、何クラブで情報の伝達による行き違いがあったのでしょうか。

A:藤村特命担当部長
全クラブに対して同じルールで情報を伝えました。たまたま全選手が陰性になったクラブには、「全員陰性です」という情報がいったのですが、はっきりしない検体が混ざってしまったクラブには、「陰性の人とそうじゃない人がいます」という伝わり方をしてしまい、かなり多くのクラブにご心配をおかけしました。中には保健所と連絡を取ってまで体制を作ってくださったクラブもあり、そういう意味ではすごくご迷惑をおかけしてしまったというところでございます。数は控えさせていただきます。

(クラブによって異なると思いますが、その情報の伝達が伝えられたのは昨日でしょうか、今日でしょうか。)

昨日の夜と一昨日の夜で、昨日の夜の方が少し数は多かったです。日曜の夜にお伝えした分と月曜の夜にお伝えした分があります。日曜に検体を取ったクラブは本日のお伝えになります。
今申し上げた日曜の夜と月曜の夜でほとんどのクラブに同じルールで情報がいって、全部陰性のクラブにはほっとしていただいて、陰性判断ができないクラブにはものすごくご迷惑をおかけしてしまったという図式でございます。

(練習を取りやめてしまったクラブも多いようですが、混乱が生じてしまったクラブのボリューム感はどの程度でしょうか。)

練習中止のことまで把握していないですが、おそらくストレートに全員陰性と出たクラブの方が割合的には少なかったです。

A:村井チェアマン
我々としては水曜日に伝えていくと決めた中で、途中で報告するというのは正しくない方法だと思います。今後は全数が確定した段階で水曜日に報告していきます。今回イレギュラーな内容でもございますので、その数のボリュームに関することはご容赦いただければと思います。

A:藤村特命担当部長
あくまで自主検査でやっていますので、その検査で陽性という結果が即保健所に届けられるものにはならず、必ずお医者様に我々の検査結果と診断をしていただいて、確定診断できるのはお医者様となります。そこから保健所にご連絡するというフローになります。そういう意味で確定数という表現の仕方をさせていただきます。

A:村井チェアマン
ある意味、我々は保険適用の外側で自主的な検査を行っていきます。いわゆる健康診断や人間ドックに近い領域かもしれません。そこで一定の数値が再検査となり、医師のところに行って正式な診断を受け、そこで確定するというステップを踏んでいきますので、陰性の場合はその場でクラブに伝えられますが、この人は医師の診断を受けて確定陽性かどうかの判断をお願いしますと、そういうコミュニケーションを今後クラブとやっていくことになると思います。
そうしたステップの話と検査途中の話は次元が違う話なのでそこは区別いただければと思います。

Q:試合の開催可否決定条件の中に、審判員の項目で基準人数は3人とあります。これは審判員も感染者が増えるいうことの想定だと思いますが、それ以外に地域間の移動が難しいとかどんなことを想定されていますでしょうか。

A:窪田本部長
3名というのは主審と両副審がいていただくということが最低条件になっています。第4の審判員がいなかった場合は副審の一人が第4の審判員の役割を兼務するという形で試合が行われます。
そのため、副審が一人欠けてしまうと試合が成り立たないということになります。
いろんなことが想定されると思っています。試合の当日の朝に発熱をしてしまったとか、移動の途中で体調不良になってしまったとか、突然どんな体調になるかは審判の方も世の中の皆様と同じかなと考えています。そのときに急遽補充ができれば補充したいと思っていますし、そういうことがかなわないリスクというものもいろんな面であるかと思っています。
ここで想定しているのは審判員、主審、副審2名が揃うか揃わないか、最善の努力をして揃うようにしますが、それを欠いてしまった場合は試合を行うか行わないかことを判断するということに繋がるというルールでございます。

Q:今回、北九州は話を聞いている限り、検体に不明瞭な影か何かが見つかって再検査しますという説明の仕方でしたが、この場合は「再検査」という用語でいいんでしょうか。
やり取りを聞いている限りでは、検査そのものをやり直すのではなく、引き続き検査を続けるという説明でしたが、用語としてどちらが正しいでしょうか。

A:藤村特命担当部長
検査が続いている状態でございます。
再検査とは別物になります。

A:村井チェアマン
今回は私もあまり専門的なことは言えませんが、別に検体を取り直すのが「再検査」だと思っています。一度取った検体を何回かに分けてマシンにかけることがありますし、いろんな角度から継続してリサーチを追いかけることがあるので、一度取った検体を継続して検査している状態と、医師が確定診断するような場合にもう一回検体を取り直して診断するという医師の行為とは違うという認識で、言葉遣いを整理していく必要があると思っています。

A:藤村特命担当部長
言葉を整えていきたいと思います。

A:村井チェアマン
検査という言葉が色々出てくるとややこしいので、ちゃんと整理します。
意味はご質問いただいた内容となりますのでご理解いただければと思います。

Q:奈良クラブのJリーグ百年構想クラブ資格認定について、一言お願いします。
また、その関連ですが、今年はJFLからJ3への昇格の可能性についてはまだ決まっていないと思いますが、それに関する議論が始まっているかどうか、もしくはこれから始まるのでしょうか。

A:村井チェアマン
奈良クラブの所属は日本フットボールリーグ(以下、JFL)でJリーグとは別の団体になります。クラブのマネジメントの主体はJリーグではなく、JFLで、Jリーグは入会を審査する立場ですので、一定の条件を付けて我々は審査の観点で条件を提示したわけですが、新たな基準でクリアできればそのチャンスがあるということだと思っております。
今回、JFLからJリーグへの入会の可能性は当然開かれています。Jリーグも降格はないですが、昇格はあるという内部での運用を行っていますので、今後JFLと様々な協議をしていくことになりますが、現時点においての考え方はJリーグとしてはオープンであるという認識でおります。

〔司会よりコメント〕
今後のスケジュールについてお伝えします。
明日の13時を目処に検査結果に関するプレスリリースを配信させていただく予定でございます。
次回の記者会見は7月6日月曜日のNPBとの第11回新型コロナウイルス対策連絡会議の後に予定しています。
1月30日の理事会後の記者会見で村井チェアマンから新型コロナウイルスに関連する話をさせていただいてから、NPBとの皆様との合同の部分を含めて、本日で33回目の記者会見・ブリーフィングとなりました。
在宅勤務やZoomでの記者会見でメディアの皆様にはご多忙の中、多くの記者会見にご参加いただき、報道いただき、心より御礼申し上げます。
いよいよ今週末、Jリーグは再開・開幕を迎えます。取材環境などご不便をおかけしている部分もございますが、ご理解、ご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
本日の記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。

 

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