今日の試合速報

対日理解促進交流プログラム「JENESYS」に協力~東南アジア11ヵ国から110名の高校生が来日~

一覧へ

2024年11月27日(水) 16:30

対日理解促進交流プログラム「JENESYS」に協力~東南アジア11ヵ国から110名の高校生が来日~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
対日理解促進交流プログラム「JENESYS」に協力~東南アジア11ヵ国から110名の高校生が来日~
Jリーグは、外務省が推進する対日理解促進交流プログラム「JENESYS」に協力しました

Jリーグは、サッカーを通じて日本とASEAN諸国間のユース年代の交流促進を図る一環として、外務省が推進する対日理解促進交流プログラム「JENESYS」に協力しました。

本プログラムでは、10月28日(月)~11月4日(月・祝)、スポーツを通じたSDGsへの貢献や社会課題解決に関心を持つASEAN諸国および東ティモールの高校生他110名が来日。Jリーグおよび、いわきFCジェフユナイテッド千葉川崎フロンターレ横浜F・マリノス湘南ベルマーレの協力のもと、JリーグとJクラブが推進するSDGsや社会貢献活動に関する視察‧交流機会を提供しました。

講義:辻井隆行 執行役員(サステナビリティ領域担当)
「Jリーグ・SDGsに関する取り組みについて」

対日理解促進交流プログラム「JENESYS」

ASEANからの高校生が来日した初日、Jリーグの辻井隆行執行役員(サステナビリティ領域担当)が、JリーグのSDGsに関する取組みについてプレゼンテーションを行いました。
辻井執行役員は、『Jリーグは、“スポーツを通じてもっと幸せな国へ”ということをスローガンに活動をしているが、それは皆が安心してスポーツを楽しめる環境があってこそ。世界を見れば紛争や貧困等の社会問題は勿論、近年、大雨被害や熱中症等の被害をもたらしている気候変動問題も、子供たちが安心してスポーツを楽しめる環境を脅かしている。Jリーグと全国60のJクラブは、ホームタウンの自治体、企業やサポーターの皆様と一緒に、地域のエコシステム、サステナブルな安心安全な環境を作っていく努力をし、地域創生を目指している。これは日本に限ったことではなく、皆様方の国々においても様々な問題があると思うが、スポーツは地域を巻き込み、変化を起こす力を持っている。ぜひ皆様も、自分ごととして、国の未来を守るために役割を果たし活躍してほしい』と話し、JリーグやJクラブが取り組む様々な事例を紹介しました。

対日理解促進交流プログラム「JENESYS」

参加者の声:
-「Jリーグの講義は、プロサッカーのマネジメントとコミュニティへの参加について、洞察に満ちた情報を提供してくれました」。
-「Jリーグの戦略、競争力、持続可能性についての理解が深まりました」。
-「草の根的な取り組みに対するJリーグのコミットメントを目の当たりにし、スポーツが地域社会に与えるポジティブな影響を実感しました。この経験は、エンターテインメントを超えたスポーツの幅広い役割を理解するのに大きな助けとなりました」。
-「サッカーをSDGs支援のプラットフォームとして活かすことで、変化を起こそうとする努力を感じました。間違いなく目からうろこの体験であり、母国に持ち帰って自分たちでも変化を起こすことができると思います。」
-「単なるスポーツだと思っていたサッカーが、それ以上の意味を持ちうることがわかりました。」

各クラブ協力内容:

いわきFC参加国:全11ヵ国
参加者全員が滞在したJヴィレッジにて、いわきFCと交流。その他、いわきFCの地域活動における協力団体と一緒に、ウォーキングサッカー教室、浴衣・着物着付け体験、また、よさこいソーラン節体験と書道体験も合わせて実施しました。ウォーキングサッカーではルール説明の前にSDGsとの関連性やユニバーサルスポーツの説明を聞き、参加者は実践に挑戦しました。

対日理解促進交流プログラム「JENESYS」

いわきFC:「クラブ創設のきっかけや、地域とともに実践するウォーキングサッカーの活動をお伝えする機会を頂けてよかったです。クラブとしても、国際交流について貴重な機会となりました」
参加者の声:「ウォーキングサッカーという簡略化されたスポーツを通じて、年齢・身体能力に関係なく、誰もがスポーツと健康的なライフスタイルを促進する方法があると学びました。」

対日理解促進交流プログラム「JENESYS」

ジェフユナイテッド千葉参加国:ブルネイ、マレーシア、フィリピン
SDGs関連の取組紹介やサッカーにおける女性活躍についての講義を実施しました。参加者からは、女性ユース選手への必要な支援や行政との連携に関して多くの質問が飛び交いました。その後は、ユース選手とのミニゲームを開催。言語の壁を越えてお互いのプレーを称え合う姿が多く見られました。

対日理解促進交流プログラム「JENESYS」

クラブ担当者の声:「ミニゲームは短い時間でしたが、当クラブの選手たちにとってもよい機会になったと思います。」
参加者の声:「プログラム全体を通して最も印象的だったのが、日本のユース選手と一緒にサッカーができたことでした。」
「クラブのユース育成システムはとても印象的でした。とても明確で強固な基礎、女性(女子サッカー)のエンパワーメントに関するお話は目からウロコでした。」

対日理解促進交流プログラム「JENESYS」

川崎フロンターレ参加国:タイ、ベトナム、東ティモール
一般市民に広く開放されているAnkerフロンタウン生田の施設見学、ユニバーサルスポーツであるポールウォーキングの体験教室を実施しました。その後の講義では、地域社会との共存共栄を図るための例を紹介しました。

対日理解促進交流プログラム「JENESYS」

クラブ担当者の声:「当日は移動の疲れも見せずに施設の案内、川崎フロンターレの活動紹介を熱心に聞いてくれていたことが印象的でした。クラブの名前を知って、少しでもクラブに興味を持って、母国に帰国してもらえればと思います。」
参加者の声:「クラブとして地域の人々が交流し運動できるよう、現代的で環境に配慮した開かれた練習場やトレーニングコースを整備したり、選手やスタッフがSDGsの達成を目指す様々な活動に参加していることに感銘を受けました。」

横浜F・マリノス参加国:カンボジア、ラオス、ミャンマー
スタジアムツアーでロッカールームの見学やフィールドへの入場体験を実施。その後はJリーグ初の知的障がい者サッカーチームとして2004年に発足した、横浜F・マリノスフトゥーロの選手らとの交流会を実施しました。国別対抗の大玉転がしで、参加者と選手は初対面にも関わらずチームワークを発揮し盛り上がりました。

対日理解促進交流プログラム「JENESYS」

クラブ担当者の声:「大変良い経験をさせていただきました。フトゥーロの選手たちは普段なかなか接することのできない国の方々と同じ時間を過ごせてとても喜んでいました。 」
参加者の声:「サッカークラブが地域の課題に真剣に取り組み、“SDGs3:すべての人に健康を”の実現に向けて活動していることが印象的でした。知的障がい者のためのクラブが存在し、実際にフトゥーロのメンバーとゲームをしてみんなで一緒に生きる社会を少し理解できました。」

対日理解促進交流プログラム「JENESYS」

湘南ベルマーレ参加国:シンガポール、インドネシア
同クラブが取り組むシャレン!の活動や、海外での活動展開について紹介しました。その後はクラブパートナーでもある地元の高校生7名にシャレン!を通して実施しているSDGs活動の発表を頂きました。

対日理解促進交流プログラム「JENESYS」

参加者の声:「地域社会とクラブとの間にある共生関係がとても印象的です。施設やファンサービスが提供される代わりに、地域社会にも施設が利用可能となり、クラブが地域と密接に関わっていることが分かりました。」

JリーグYBCルヴァンカップ決勝観戦、サステナブルステーション見学:

11月2日(土)は、全員でのJリーグYBCルヴァンカップ決勝の観戦。
自国ではサッカーチームに所属している高校生も含め、この日が生まれて初めてのスタジアムでのサッカー観戦という参加者も多く、雨の中にも関わらず試合前から目を輝かせてスタジアムの雰囲気を楽しんでいました。入場者数は6万人を超え、満員となり、熱気に満ち溢れたなかで行われた試合は劇的な展開となりました。参加者全員は観客席から大きな歓声を上げて、最後まで楽しんでくれた様子でした。

対日理解促進交流プログラム「JENESYS」

参加者の声:
-「Jリーグの決勝戦を観戦するという素晴らしい機会に恵まれました!スタジアムのエネルギーはまさに電光石火で、ファンの熱狂と情熱、そしてみんなと一緒に応援した感動は忘れられません。」
-「プログラムを通して試合観戦が一番心に残っています。サッカーの試合をリアルに、しかも出会ったばかりの友人たちと観戦するのは初めてでした。国は違えど、スポーツを通じ、応援し、楽しむことで絆が深まった試合でした。」
-「あんなにいい試合を見たのは初めてで、プログラムを通して試合観戦が一番印象的でした。」
-「観戦時にサステナブルステーションなど、SDGsを達成するための実践を見ることができたのは収穫でした。」

対日理解促進交流プログラム「JENESYS」

(参考)
対日理解促進交流プログラム JENESYS2024 日本・ASEANスポーツxSDGs交流
●目的
ASEAN諸国および東ティモールの高校生が来日し、サッカーを通じた社会連携活動によるSDGsの達成と持続可能な地域社会の実現に向けた取り組みを学び、日本への理解促進を図ることで、将来を担う次世代が持続可能な世界を実現する基盤をつくる。
●期間
2024年10月28日(月)~11月4日(月‧祝)
●対象
ASEAN諸国と東ティモールの計11か国の高校生9名と引率者1名(1か国あたり)。合計110名。
●訪問地
東京都、福島県、千葉県、神奈川県
●プログラム(一部)
‧Jリーグ辻井隆行執行役員(サステナビリティ領域担当)による講義実施
‧参加Jクラブ施設(下記5クラブ)およびJヴィレッジ(福島県双葉郡)にてSDGsに関する講義の実施‧活動視察‧アカデミー交流の実施
●協力Jクラブ
いわきFCジェフユナイテッド千葉川崎フロンターレ横浜F・マリノス湘南ベルマーレ
■「JENESYS」事業概要
「JENESYS」は、日本政府(外務省)が推進する、日本とアジア大洋州の各国‧地域との間の人的交流事業。本事業を通じて、諸外国青年の日本への関心‧理解‧支持の拡大、参加者による日本についての対外発信の強化、外交基盤の拡充を目的としている。
●HP:外務省公式ウェブサイト https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/rp/page24_001716.html
●実施団体:一般財団法人日本国際協力センター(JICE)https://www.jice.org/

写真提供:一般財団法人日本国際協力センター

 

一覧へ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード