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【J2:第32節 富山 vs 愛媛】レポート:富山、忍耐の日々に終止符。約3カ月ぶりの勝利をつかむ。(12.09.03)

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富山が5月27日以来となる16試合ぶりの勝利を挙げた。ホームでは4月30日の第11節以来となる約4カ月ぶりの白星。選手たちはピッチ上で輪になり肩を組んで喜んだ。にわか雨がぽつりぽつりと落ちる。花火が次々と上がる。忍耐強くこの日を目指してきたチームとサポーターをねぎらい、祝福しているようだった。

苦境にあるのは富山だけではなかった。10戦未勝利の愛媛は怪我などでFW有田光希ら多くの主力選手を欠き、苦肉の策としてフォーメーション変更に踏み切った。富山と同じ[3-4-2-1]。自陣では5バック気味に守りを固めた。ともに攻撃に課題がある中で、守備意識を高めた結果、膠着状態の長い決定機の少ないゲームとなった。
前半は愛媛ペース。FW福田健二へのロングボールや両サイドを広く使ったパスワークでチャンスをうかがった。20分にはMF大山俊輔からのスルーパスでMF内田健太がペナルティーエリアに侵入するが折り返しが味方に合わなかった。FW久場光が前線で運動量を発揮し、内田とDF関根永悟の両ワイドのオーバーラップも効果的で攻撃パターンは多彩だった。しかし、「最後の動き出しや仕掛けなど攻撃の力強さがない」とバルバリッチ監督が振り返ったようにもうワンパンチが足りない。シュートが枠内に飛ばないのも、低調ぶりを象徴していた。

対する富山は前半のシュートが0本。攻撃のキーマンである両ワイドのMF國吉貴博とMF朝日大輔が、対面する愛媛の内田と関根のマークに追われてチャンスがつくれない。22分に相手DFのミスからFW苔口卓也が決定機を迎えたが、懸命に戻ったDFにブロックされた。
スカウティングで「愛媛は後半15分ぐらいから足が止まる」と踏んでいた安間貴義監督は、「チャンスは来る。そこで決めよう」とハーフタイムに呼び掛け、後半7分にはMFソ ヨンドクを投入した。ソが左サイドで優位に立って前線にボールを配球、相手DFラインへの圧力を高めていった。
後半12分の接触プレーで頭部を痛めたFW黒部光昭が包帯を巻いてピッチに戻る。安間監督は今週のミーティングで、チームが必要としている「勝利のために戦える選手」の見本として黒部のプレーを編集した映像を選手に見せていた。0−0のまま終盤を迎える中で、彼に「みんながお前のことを見ている。立っているだけでもよいからグラウンドに残れ」と伝えたそうだ。同35分、その黒部のボールキープからMF木村勝太が苔口にスルーパスを通す。苔口はDF2人の間を割って疾走し、最後は態勢を崩しながら左足で決勝点をゴールに流し込んだ。

試合内容をみると、どちらに転んでいてもおかしくないゲームだった。しかし、今回の富山はゲームプラン通りに後半勝負に持ち込み、ワンチャンスをものにする勝負強さをみせた。最下位脱出に向けて、これを足掛かりにしなければならない。残り10試合。

以上

2012.09.03 Reported by 赤壁逸朗
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