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【J2:第35節 町田 vs 富山】レポート:J2の裏天王山は“事故”の相次ぐ波乱の展開。町田が粘りを見せ、残留争いはますます激しく!(12.09.24)

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JFLへの降格は、未だに誰も味わっていない不名誉だ。J1からJ2への降格より、クラブに及ぶ影響は大きいかもしれない。22位・町田と20位・富山が戦ったのは、そんなシビアな残留争いの大一番だった。

FC町田ゼルビアにとって、避けねばならない先制点だった。富山の1点目は開始早々の5分。加藤弘堅が右サイドの高い位置から「朝日さんを狙った」浮き球が、絶妙のシュートになる。キックの強さと曲がりを欠いたことが奏功し、GK修行智仁は頭上をふわっと破られた。今季の町田は先制を許した試合が0勝2分け20敗と未勝利で、相手は3試合連続完封勝利中の富山だ。直近のリーグ戦で前半の失点が続いているという反省もあり、選手が口々に「注意したい」と語っていた先制点だった。

しかし町田の選手に動揺はなかった。田代真一は「事故の失点だったから、仕方ないと慌てずに割り切れた」と振り返る。富山の試合運びが慎重になることで、スペースは消えたが、ボールの支配は容易になる。更に大きかったのが、セカンドボールを確保できたこと。富山の安間貴義監督が「奪った後のパスの捌きのところでミスが出てしまい、もう一回攻撃を受けている」と試合展開を分析する通りの流れになっていた。

町田は11分、早くも同点に追いついた。北井佑季、津田和樹のトリッキーなパス交換から、幸野志有人は裏に落とす。北井が左サイドから折り返して、勝又慶典は中でDFを引っ張る。ディミッチのシュートはGK守田達弥に一旦ブロックされるが、福田俊介のクリアが守田を直撃してゴールイン。フィニッシュに限っては“事故”というべき形だが、狙いとする美しいパスワークが出て、町田は1-1の同点に追いつく。

雨中の試合はどうしても“事故”が起こりやすい。富山は32分にソ ヨンドクがミドルを狙い、GK修行は前に小さくこぼして危なかったが、何とかボールを抑える。一方の町田は45分、加藤恒平の早いリスタートから太田康介が右サイドに開く。イ ガンジンはドリブルで持ち上がると、約35mの距離から思い切って右足一閃。シュートはゴールの手前でワンバウンドし、芝に滑ってボールが伸びる。GK守田達弥がボールの弾みに身体を合わせられず、脇を抜かれてゴールイン。打った本人は「運がよかった」と謙遜するが、ピッチコンディションを考えれば十分に起こり得るハプニングだった。

2-1とリードを奪った町田は、後半に入ると手堅い試合運びを見せる。「バランスだけ崩さないように」(太田康介)という配慮で、ボールの支配とリスク管理を両立させていた。お互いにゴール前の攻防が減った中で、富山の安間監督が選手に言い続けていたという「僅差のゲームは凡ミスとセットプレー」という読みが、前半に続いて的中する。町田は84分、平本一樹が右サイドの高い位置で得たFKを、ディミッチがニアに合わせる。イ ガンジンが走り込んでマークを引き付けると、太田康介はすぐ後ろでフリーになっていた。太田が頭で合わせて、町田は待望の3点目を挙げる。富山も94分に西川優大のゴールで追い上げるが、町田は1点差で逃げ切り、残留争いの大一番はタイムアップを迎えた。

勝利の立役者は4試合ぶりに先発へ復帰したイ ガンジンだろう。「いつもより身体が重かった」という状態ながら、ヘディングや縦に入ったボールの潰しで強みを見せ、攻撃でもチームを勢いづける勝ち越しゴール。「彼がピッチにいることで康介、マサ、加藤、薗田といった選手が、より自分の良さを出せている」(アルディレス監督)という波及効果も生んでいた。

町田にとっては課題も残る試合だった。試合の入り、終了間際と守るべき時間帯に守りきれず、3得点も崩し切った形ではない。とはいえこの試合で重要だったのは何より結果。敗れていたら“7”に開いていた富山との勝点差が“1”に縮まった。21位・鳥取も含めて下位3チームが勝点1の中でひしめき合い、残るは7試合。J2の残留争いがますます激化している。

以上
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