11月11日(水)第89回天皇杯3回戦 川崎F vs 富山(19:00KICK OFF/等々力)
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J1首位の川崎Fに、J2新加入の富山が挑む。富山にとっては1年目を締めくくるメモリアルなゲームであり、番狂わせを狙ってチームの士気は高い。川崎Fは確実に勝利を収め、ヤマザキナビスコカップで逃した悲願の初タイトルに向けて有意義な通過点としたいところだ。
天皇杯3回戦でのJ1とJ2の対戦は8試合あり、先に終了した6試合では3勝3敗の五分。格下とはいえ富山にも勝機はあり、川崎Fもすきを見せると苦しむ可能性があるといえる。富山の楚輪博監督は「相手はJ1屈指の攻撃力を持ち、点が取れるチーム。自分たちのやってきたことが正解なのか試したい。勝つつもりでやる」と語る。
川崎Fサポーターのほとんどが、富山というチームを初めて目にすることだろう。富山はJ2で現在13位。今季からJリーグに加わった3クラブの中では最上位(栃木17位、岡山18位)につけている。昨季JFLで戦った選手がそのまま主力となり、上位のC大阪、湘南、甲府からも勝利を挙げて健闘している。
原動力は「組織で戦う」という明確な方針のもとで磨いた守備。チャレンジ&カバーの徹底と技術を補う運動量によって粘り強く失点を抑える。中心となるのは、JFL200試合以上の出場経験があるベテランのセンターバック濱野勇気とGK中川雄二、献身的なダブルボランチの長山一也と野嶋良ら。得点は1試合平均1点未満で決定力に欠けるが、少ないタッチでテンポよくパスをつないで攻めるスタイルはJ2でも優位性を見せている。
川崎Fの強力な攻撃陣を、富山がどこまで防げるかが勝負のポイント。特に序盤の攻防に注目したい。川崎Fはスピードとパワーで圧倒して早々に先取点を奪い、技量を伸び伸びと発揮できる展開に持ち込みたい。富山は相手の動きに慣れるまでしのぎ、0−0の拮抗した時間帯をより長く続けたいところ。富山の中川は「これまで自分が対戦してきた相手とは力が違うだろう。それでも、やることは変わらない。早い時間帯で失点せず、相手が焦れてくるまで抑えたい」と話した。
富山は最近のJ2リーグ戦で失点が目立つことから2週間かけて守りを再確認した。ファーストアプローチからの連動がスムーズにいくように、しっかり守備ブロックを作って選手間の距離を保つという基本的な部分から見直した。ボールを奪ってからの素早い切り替えで、チーム最多得点(9点)のFW石田英之がワンチャンスを狙うシンプルな戦術で立ち向かうことになりそうだ。
川崎Fは残り3試合となったJ1リーグ戦で初制覇が見えてきた。今回、富山に勝てば15日に横浜FM(@日産ス)との天皇杯4回戦があり、12月5日のJ1リーグ最終戦に向けての熱い日々が始まる。J2相手でも、無為な試合に終わらせるわけにはいかないだろう。
MF中村憲剛がけがで、GK川島永嗣が日本代表の南アフリカ遠征のため不在。選手の中には、ヤマザキナビスコカップ表彰式での態度が問題化したことで緊張感が解けず、気疲れしている者も少なくないはず。天皇杯2回戦のレノファ山口戦で先発したFW黒津勝、MF木村祐志、GK杉山力裕をはじめ、フレッシュな選手の活躍に期待がかかる。
J1リーグ戦の総得点60点のうち37点を挙げているFWジュニーニョ(16点)、鄭大世(12点)、レナチーニョ(9点)の圧倒的な個人技は、富山守備陣をのみ込むことが可能だが、試合展開次第では、諸刃の剣にもなりかねない。組織力での勝利が理想だろう。
以上
2009.11.10 Reported by 赤壁逸朗
J’s GOALニュース
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