11月3日(月・祝)2003Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝
鹿島 0−4 浦和
(14:05KICKOFF 国立霞ヶ丘競技場)入場者数 51,758人
後半ロスタイム。
浦和のベンチ裏に並んだスタッフが、サポーターの歌声に合わせて手拍子を取る。その姿を見たメインスタンドの浦和サポーターが手拍子をはじめる。クライマックスの到来が近づいていた。
ピッチ上では21名の選手が戦いを続けていた。4点のビハインドを追う10人の鹿島と、栄光の瞬間を間近に控えた11人の浦和の選手たちだ。途切れない声援が、ピッチにこだましていた。
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試合はあっけなく動いた。前半13分。右サイドに開いた田中へ内舘からパスが通る。
振り返ると、オフサイドで取り消された1分のビッグチャンスを皮切りに田中の圧倒的なスピードは鹿島の守備陣にプレッシャーを与えていた。
田中の動きに意識が集中したことも影響したのか、ゴール前の対応に微妙なずれが生じていた。曽ヶ端はボールの落下点を狙っていた。そこにフリーで走りこむ山瀬の姿があった。どんぴしゃのタイミングで頭に合わせたシュートがゴールネットを揺らした。
前日の練習をPKでしめた鹿島には、120分を戦ってPKに持ち込む考えがあったのかもしれない。本田が振り返る。
「先制点でプランが崩れたということもあるし、やっぱり技術的なことも少しあるかなと思いますね。1対1の対応とか。わかっていても崩された。打開されたという局面がちょっと多すぎたかなと。0−0、1−0で勝ってる場面だと、数的優利な形でね、対応を考えられたんですが、どうしても点を取りに行かなければならないという状況で、カウンターで1対1の形になることが多かった」
1対1で無類の強さを見せ付けた浦和の2トップの攻撃力を前にして、それでも鹿島は攻撃のために前に枚数をかけざるを得なくなる。浦和にとっては、してやったりの試合展開となった。つまり極言すれば、浦和が後半に生み出した3ゴールは山瀬の先制ゴールがきっかけになっていた。
前日発表されたニューヒーロー賞受賞に続き田中はMVPを獲得したが、先制点を生み出し、その後鹿島にプレッシャーをかけ続けた働きを考慮すれば、彼をMVPに選定した主催者の判断は間違いではないといえるだろう。
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86分にエメルソンが4点目を突き刺して、試合は実質的に終わった。初タイトルに向けて残されたわずかな時間を浦和サポーターは楽しんだ。Jリーグ参加後、はじめて勝ち取ったタイトルの味は格別だったに違いない。冒頭に書いた喜びを抑えきれないスタッフの様子を見ながら、それを実感した。与えられるべくして与えられた栄冠だった。
2003.11.3 Reported by 江藤高志
以上
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