11月8日(土)J2第42節山形 - 広島(14:00KICKOFF/山形)
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前節、4試合ぶりの得点を決め、3−0で湘南に快勝した広島。その背景には、キャンプから続けてきた「前線からの攻撃的な守備」の再徹底があった。「最初の5分間、全力で前からプレスをかけろ」という小野監督の檄に応えたイレブンは、全員で強烈にプレスをかけ続け、湘南を圧倒。「広島の気迫に選手たちが弱気になった」と湘南・山田監督が嘆くほど、迫力のある攻撃を見せた。
第3クール途中から、広島は、やや引き気味にブロックをつくり、相手を自分たちのゾーンに引き込んで、そこからの速攻で得点を奪う形を主体に戦っていた。それによって7連勝を記録したことも事実。しかし、本来は「前から行くこと」とのメリハリを要求されていたはずだったのに、「あまりに引いているんで驚いた」と対戦した水戸・闘莉王が言うほど、ブロックをつくることばかりが主になり、積極的にボールを奪いにいく姿勢が希薄になった。必然的に得点も奪えず、勝ち点も伸びない。チームは3位に落ち、イヤなムードが広がっていた。それだけに、積極的なサッカーを前面に押し出して快勝した湘南戦は、チームに大きな自信を植え付けたのである。
しかし、「前節できたからといって、次もできるわけではない」と森崎和。「でも目標を勝ち取るためには、このサッカーを信じ、続けていくしかない」
その想いは、小野監督にしても同じ。いい試合をした後に出てくる妙な満足感が、チームにまん延してしまうのを怖れた。そこで今週の練習では「チームとしてやるべきこと」の徹底を、厳しく行った。時に声を荒げ、自ら激しく動いて選手たちに範を示してきた。
もっとも、その心配はどうやら杞憂に終わりそうだ。「山形戦でも、前節のようなサッカーをやりたい。そのためには、全員が意識を統一させ、11人が連動して動くことがもっとも大切」という下田の言葉をそのままチーム全体のコンセプトとして、全力で練習に取り組んできた広島。どの選手からも、快勝の後にありがちな「浮かれた」ムードはない。
「試合に出られない選手たちも、トップのメンバーと一緒になって戦おうという気持ちで、練習に取り組んでいる。今、チームの気持ちが一つになってきた。だから、山形で闘えないみんなの分まで、僕らは戦わないといけない」(桑原)
試合前日の今日、イレブンは広島市内でシュート練習やミニゲームなど、約1時間の練習を行った後、山形に向かった。攻撃の中心である森崎浩司や眞中靖夫は、負傷のため遠征に帯同していないが、湘南戦では彼らの穴を大木勉や中山元気らがしっかりと埋めている。メンバー的な不安はない。
ただ、対戦相手となる山形は、ここ5試合で1勝2分2敗という成績ながら、ホームで甲府に勝ち、福岡・川崎と引き分け、とホームゲームでの強さを発揮している。実際、広島は山形との対戦ではこれまで、相手の組織だった守備に突破口が見い出せず、苦戦を強いられてきた。小野監督も「山形は粘り強い好チーム」と警戒を強めているし、「柱谷監督辞任」が選手たちのモチベーションを高めているのではないか、という観測もある。
しかし、今の広島にとっては、相手がどうであろうと勝利するしか、J1復帰への道は拓けない。「重圧がかかっているのはどのチームも同じ。自分たちの本来のサッカーを大胆に展開することが大切なんだ」と小野監督は力強く言いきった。また、ここまで全試合フルタイム出場を続け、チームナンバー1の8アシストを記録している左サイドの鉄人・服部公太も、こう言っている。
「ここまでの長いシーズンは、全てJ1にあがるために戦ってきた。3試合全部勝てば、上にいける。そのために、前節できたことをやり続けるだけだ」
2003.11.7 Reported by 中野和也
以上
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