新潟 4 - 2 横浜FC (14:03:新潟ス) 入場者数 41,777人
ファビーニョのスピードがもたらしたPKを、マルクスが落ち着いて決めた前半4分に試合は決まりかけた。4万人を超えた観客のボルテージは最高潮に達し、このまま新潟ペースで試合は進むかに思われた。ところが不確定要素だらけのサッカーというスポーツはわからない。17分にハンドの判定で横浜FCにPKが与えられ、試合が振り出しに戻されて横浜FCが息を吹き返す。
そもそも新潟の4枚の中盤に対して横浜FCの中盤は5枚。横浜FCが中盤で数的優位に立ち、なおかつ反町監督が横浜FCにある程度ボールをまわさせることを容認したことで、新潟がボール支配率で劣勢に回る試合展開となる。しかし反町監督は、それをプランどおりだとしてこう述べている。
「サッカーは点数で争うゲームなので、狙い通りにうまく行ったかなと」
どれだけボールをまわしても、ゴールに結びつかなければ意味がない。そういう視点で言えば、新潟は予定通りの試合運びを行ったというのは偽りのない言葉なのだろう。相手にボールを回させるという反町監督のプランが結実したのが34分のファビーニョのゴールだった。
上野からディフェンスラインの裏に飛び出したファビーニョへ見事なスルーパスが通る。ゴールキーパーとの一対一を落ち着いて決めた後、上野がファビーニョのゴールを生み出したサイドキックの真似を、メインスタンド側に向けて何度かしてみせる。あまりに狙い通りだったのだろう。そのおどけたそぶりが、してやったりのプレーだったことをうかがわせた。
同点にされ、流れの悪くなった前半を1点リードで折り返したことも大きかったが、リトバルスキー監督も述べているように、59分にマルクスが決めた新潟の3点目が試合を決定付けた。71分には、安が今季初ゴールを決め新潟が勝利に花を添える。
ただ、気になるのがロスタイムに喫した失点だ。反町監督も試合後に「ただ最後、これやられちゃいけないよ、という形で失点したのは残念でしたね。それはまたこの一週間で修正してやっていく」と振り返った失点だ。前に枚数をかけてきた相手に対して、サイドからクロスを入れられる、という場面は次節も考えられる。きっちり修正しておきたいところだ。
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次節、新潟は他チームの勝敗にかかわらず、勝利しさえすれば昇格が決まる。ただし同じようなシチュエーションのチームが過去に何度も昇格や優勝を逃してきたという歴史もある。
新潟が自覚すべきなのは、今の新潟の立場が、次節の試合前の新潟というチームに何のアドバンテージももたらさないということだ。今の新潟の立場、つまり勝てば昇格、という立場は、福岡を萎縮させるわけでも、新潟に勝利をもたらすわけでもない。博多の森での90分の試合後に、勝ち点3を奪った場合に、J1昇格が内定するという条件が与えられているに過ぎないのだ。だからこそ過信すべきではない。
今、新潟というチームに必要なのは、昇格に向けた浮ついた期待などではない。次の90分を勝たせるための、真のサポートだ。
2003.11.8 Reported by 江藤高志
以上
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