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【J2第44節 川崎F−広島戦プレビュー】川崎「残された可能性の糸」(03.11.22)

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11月23日(日・祝)J2第44節川崎F−広島(13:00KICKOFF/等々力)
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 川崎は、一度死んだ。

 粘り強く食い下がる湘南を前に、最後まで勝ち越しゴールを奪えなかった。あと1点が遠かった。試合終了時点までピッチの選手はおろか、ベンチにも他会場の結果は伝わってなかった。

 だから引き分けが確定した試合終了のホイッスルの瞬間、川崎は絶望の淵に立たされた。一年間積み上げてきた勝ち点がリセットされるという脱力感は、否応なしに選手の体を覆いつくした。あるものは呆然とピッチに立ち尽くし、あるものはへたり込むしかなかった。

 石崎監督が朗報を聞いたのは、(J1昇格レースにおける)敗者たる自分を追いかけるカメラから逃れたロッカールームの入り口付近だった。首位を走る新潟が敗れていた。まだ可能性は、細い糸のようではあるが残されていた。

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 昨日(11月20日・木曜日)の紅白戦では緊張感の走る場面も散見されたが、一夜明けた今日(21日・金曜日)の練習では、普段のリラックスした川崎に戻っていた。自力昇格の可能性が消滅したショックも、ポジションを巡る思いも、厳しいぶつかり合いの末のしこりも残っているようには見えなかった。チームは、同じ方向を向いていた。

 川崎が等々力で迎え撃つのは、前節一足先に昇格を決めた広島だ。石崎監督は言う。

「広島が手を抜くことはないだろう。優勝が決まるんだから。ただ、ガチガチに勝ちを狙いに来るサッカーをしてくるとも思えない」

 シーズン当初の広島は、高度に組織されたサッカーを展開していた。パス交換する選手に対しての第三の選手の動きが華麗なパスワークにつながり、それが試合にスピード感を与えていた。ところがシーズン中盤に失速することで、ある程度現実的なサッカーに変貌せざるを得なくなる。理想と現実の間を行き来した上での決断だったのだろう。

 広島は、そうした戦いの変遷の過去があることもあって、最後は真っ向勝負に出てくるのではないか。石崎監督は、そう読んだ。いや、そう願った。その想いの裏側には、真っ向勝負でやればJ2では負けることはない、という自負があった。

 そういう意味で言うと、広島が前節昇格を決めたのは朗報だったのかもしれない。広島が最終節に可能性を残していた場合に起こるであろう「仁義なき戦い」は、もしかしたら川崎にとって苦い結末をもたらしていたかもしれない。

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 43試合を終えた今シーズンを振り返ってもらったとき、笑いながら「おもしろかったよ。やりたいことがやれたからね」と目指すサッカーができた喜びを語ってくれた。しかし川崎が直面する現実は厳しい。いいサッカーを貫いても、自力昇格の可能性は潰えている。

 そんなことを指摘すると「ただな、おもしろいサッカーと勝てるサッカーは両立できるはずなんだよ」とだけ言って、口をつぐんだ。

 理想と現実との狭間に揺れたJ2での5年間は、石崎監督に細い可能性の糸を残した。いつ切れるともしれないその糸が、90分の試合時間を耐えて石崎監督にJ1昇格を届けるのか。それとも「また」がありうるのか。

 プロサッカーに関わるものとしての人生をかけた90分を終えたとき、提示される「神のみぞ知る」結末はいかなるものになるのだろうか。

2003.11.21 Reported by 江藤高志

以上

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