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【J1 2ndステージ 第14節 F東京 vs 東京V戦レポート】相次ぐ決定機を逃したFC東京、意地を見せた東京V(03.11.23)

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F東京 1 - 1 東京V(16:03 味スタ) 入場者数 32,781人
-現地速報Photoをチェック!This Week Photo-


「キング・オブ・トウキョウ」と呼ばれ、東京ガス時代からチームを導いてきたエース・アマラオのホーム最終戦。勝利への闘志むき出しに戦ったFC東京イレブンだったが、1点をリードしながら終了1分前にまさかの同点弾を浴び、悲願の勝利は叶わなかった。

 Jリーグディビジョン1・第2ステージの14節、FC東京対東京ヴェルディの一戦が22日、16時から東京・味の素スタジアムで行われ、結果的には1−1のドロー。両者とも勝ち点を1ずつ加えたものの、「ステージ優勝」の夢は完全についえてしまった。

 今年最後の東京ダービー。しかも今季限りで退団を表明したアマラオのJリーグ100試合出場を飾る記念試合。味スタには3万2781人の大観衆が集結したが、その7〜8割がFC東京サポーターだった。
 人々の熱い支持を受けたFC東京。原博実監督は、いつも通りの最強布陣をピッチに送り出した。先発はGK土肥洋一、DF加地亮(右)、ジャーン、茂庭照幸(ともに中)、金沢浄(左)、ボランチ三浦文丈、宮沢正史、右MF石川直宏、左MF戸田光洋、トップ下にケリー、そして1トップにアマラオである。

 一方、アルディレス監督率いる東京Vは、攻撃の起点となるラモンが欠場。U−22日本代表候補の田中隼磨が右MFで久々に先発した。スタメンはGK高木義成、DF柳沢将之(右)、ロペス、米山篤志(ともに中)、三浦淳宏(左)、ボランチ林、根占、右MF田中、左MF平本一樹、トップ下に山田卓也、1トップにエムボマという顔ぶれだ。

 キックオフからFC東京が試合のイニシアティブを握った。ジャーン・茂庭を軸とした手堅い守備、両サイドからのアタック、アマラオのポストプレー、ケリーの鋭い飛び出し…と、彼らは持ち味を随所に発揮した。石川が右サイドを突破して上げたクロスを戸田がヘディングシュートするなど、いい形も何度か作った。しかしゴールには至らない。

 前半30分頃までほとんどボールをキープできなかった東京Vだが、右サイドの田中・柳沢のコンビからチャンスを作り出す。33分には田中と柳沢のワンツーから中央のエムボマボにボールが渡り、この折り返しを三浦が受け、さらに平本にパス。平本がシュートを放つという東京Vらしい小気味いい攻撃パターンが見られた。前半の終盤は明らかにヴェルディペースだった。

 両者とも決定力を欠き、前半は0−0のまま終了。しかし後半に入ると、FC東京はさらに攻撃の勢いを増した。11分には右サイドを突破したアマラオのクロスをゴール前に詰めた戸田はヘディングシュートするなど、またもやゴールを割れそうな雰囲気に。が、相次ぐ決定機をFC東京はモノにすることができない。シュートを17本も打ちながら、得点を奪えない「拙攻ぶり」が、最後の最後に首を締めることになるとは、この時点では誰も予想しなかっただろう。

 FC東京のゴールは原監督の思い切った采配がきっかけだった。後半20分にボランチ三浦を下げ、切り札のFW阿部吉朗を投入。これがズバリ的中し、後半30分に待ち望んだ先制の場面が訪れる。金沢からのフィードを左サイドで受けたケリーが絶妙のクロスボールを送った。ファーサイドに飛び込んだ阿部は迷わずヘディングシュートした。ゴールネットが激しく揺れた瞬間、味スタは地鳴りのような大歓声が響き渡った。

 1点が入った時、原監督は守備固めをすべきか迷っていた。三浦文を外したことで、中盤は戸田がボランチのカバーに入る形になっており、非常にバランスが悪かった。しかし守備のスペシャリスト浅利悟を投入すると、チーム全体が守りに入ってしまいかねない。

 指揮官が様子見を続けている間にも、試合時間は淡々と過ぎていった。このままタイムアップかと思われた時、原監督はいきなり交代に打って出る。後半44分、疲れの見えた石川を下げ、とうとう浅利を起用したのだ。ロスタイムを含めてあと4分。完全に守りきれるという計算があったに違いない。
 ところが皮肉にも、東京Vの同点ゴールは交代の直後に生まれてしまう。中央にいた三浦淳からフワリと上がったボールが、ゴール前に走った途中出場のFW飯尾一慶のところに落ちた。この瞬間、マークしていたはずのジャーンと茂庭がボールを見失ってしまったのだ。まさに「一瞬の空白」……。チェックが来ないことを不思議に思いつつ、飯尾は右足シュート。難なく得点をモノにした。

 結局、試合はこれで終了。どちらも勝ち点を手に入れたが、ステージ優勝争いからは脱落した。99%勝っていたはずのFC東京にとっては、本当に痛い敗戦だった。
原監督は「試合前からアマラオを勝って送り出そうという雰囲気が強くなりすぎて、選手たちも堅かった」と残念がった。自身の迷いを悔やんだ部分もあったかもしれない。それでもアマラオは「サッカーは結果が全て。だけどここまで優勝争いに絡めたことが自信になる。できるだけ上位に食い込めるように、あと1試合頑張りたい」と、チーム全体を励ますように、前向きに語った。

2003.11.23 Reported by 元川悦子

以上
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