2004年1月1日開催
第83回天皇杯決勝:国立競技場
C大阪(13:30KICKOFF)磐田
思い起こせば2年前。翌シーズンからのJ2降格が決まっていたC大阪は、天皇杯決勝にまで駒を進めていた。1年でのJ1復帰を狙い、降格が確定した後に監督を西村監督へ交代した事でたどりついた決勝戦だった。そしてその決勝戦では、まさに今現在のC大阪を彷彿とさせる試合展開を見せていた。
決勝の相手は清水。前半にアレックスに先制ゴールを許すと、後半23分にも追加点を奪われて0−2とリードされてしまう。並みのチームであればここで諦めるところだが、ここから脅威の粘りを見せてC大阪は同点に追いつくという勝負強さを見せている。
そんなC大阪が力尽きたのが延長前半7分の事だった。当時、清水所属のバロンのVゴールが清水に天皇杯をもたらしていた。そして2年後、C大阪に苦杯をなめさせたバロンが、そのC大阪に所属し、そして天皇杯決勝にまでたどり着いたのは何か因縁めいたものを感じさせる。
2年前、C大阪を率いて天皇杯決勝を戦った西村監督は、今シーズン中に監督を解任され、後任には2002年からチームとともに戦ってきた塚田監督が就任している。監督は変わったが、やってるサッカーは西村監督時代の特徴であった攻撃的サッカーを引き継いでおり、そういう意味では2年前に西村監督が果たせなかった天皇杯に再挑戦する、といういい方もできるのかもしれない。
対戦相手の磐田だが、もちろん難しい相手なのは間違いない。さらにいうと、C大阪は守備に難点があるという傾向が出ている。だから単純に考えて、ある程度守備を固めて前のタレントに攻撃を任せたほうがいいのではないか、という結論が導き出されやすい。しかし布部が「ガンバ、ヴィッセル、アローズ戦もそうなんですが立ちあがりよくなかったんですよね。守備的というか、ゼロに抑えようという意識が強すぎて、ちょっと下がってしまって相手を結構フリーにして時間とスペースを与えてしまった」と述べているように極端に守備的な意識を持つと磐田の餌食になりかねない。
バロンが語るように磐田は「ボランチとディフェンスラインの間に選手が入ってくる」という動きが特徴的で、この動きが出てくると、自由に攻撃を作られてしまう。だからこそ「それ(ゼロに抑えようという意識が強すぎて前にスペースを与えてしまった)を修正した鹿島の立ちあがりはすごくよかったですよね(布部)」という試合展開が可能になるのである。つまり攻撃への意識が重要になってくると考える。
磐田は簡単な相手ではない。しかし、誰もが口にするように、ここまできたら勝ちたいという気持ちはみんな同じだ。だからこそ、積極的に前からプレッシャーをかけていくC大阪の姿を見てみたいと思う。そうなれば2年前の決勝と同様、息の詰まる攻撃サッカーの応酬が見られるのではないかと期待している。
2003.12.31 Reported by 江藤 高志













