3月1日から始まるアテネ五輪アジア1次予選・UAEラウンドに向け、山本昌邦監督率いるU−23日本代表が、いよいよ本格的な実戦テストにのぞむ。
「キリンチャレンジカップ2004」・U−23日本代表対U−23イラン代表のゲームが8日、19時20分から埼玉スタジアム2002で行われる。山本監督は「最終予選では中東3カ国と対戦する。そのシミュレーションとしてイランは格好の相手。中東の中でも骨格がガッチリしていて強く、高さもある。我々も『高さ』という武器を持つことになるので、それを試したい」と試合のテーマを語った。
U−23イラン代表とは、2002年秋のアジア大会(釜山)決勝で対戦。1−2で敗れ、残念ながら日本はタイトルを逃した。この時の優勝メンバーであるMFカベイ、FWノラスティらは今回も来日しており、イランが手強い相手であることは間違いない。
山本ジャパンは今、新たなチームに生まれ変わりつつある。昨年末のワールドユース(UAE)でベスト8進出を果たしたMF今野泰幸(FC東京)、FW平山相太(国見高)らが今年1月から合流。30人を超える選手が宮崎、オーストラリア合宿に参加した。2つの合宿を通じ、指揮官は20歳以上の選手とユース組の融合を図りながら、厳しい目で選手を選考。2月頭の段階で24人に絞り込んだ。アジア大会準優勝を経験しているDF池田昇平(清水)、三田光(新潟)らが落とされるなど、サバイバルレースは熾烈を極めている。
今回のイラン戦も、最終予選メンバー20人残留を賭けた生存競争の場だ。スタメンは、6日に行われたジュビロ磐田ユース戦で先発したGK林卓人(広島)、DF田中マルクス闘莉王(浦和)、徳永悠平(早稲田大)、那須大亮(横浜)、ボランチ・鈴木啓太(浦和)、今野、右サイド・田中隼磨(横浜)、左サイド・根本裕一(大分)、トップ下・松井大輔(京都)、FW平山、田中達也(浦和)の11人になる見通し。だが山本監督は「FWには坂田(大輔=横浜)も矢野(貴章=柏)もいる。彼らを途中から出すことになる」とも語っており、多くの選手にチャンスを与える考え。
今、どの選手も最終予選メンバーに残ろうと、懸命な姿勢を見せている。18日の2006年ワールドカップアジア1次予選・オマーン戦(埼玉)の後には、A代表に招集されている大久保嘉人(C大阪)ら3人も戻ってくるだけに、イラン戦でも闘志あふれるパフォーマンスが見られるはずだ。
サバイバルと同時に、選手たちは個々の連携を高め、コンディションを上げていく必要がある。6日の磐田ユース戦では、ボランチの鈴木と今野が一度に前に上がってしまったり、闘莉王のバックパスをGK川島永嗣(名古屋)が取り損ねて、それを相手FWに拾われて失点するような場面もあった。コンビネーションを高めれば、そういうミスは必ず減る。実戦を通じて意思疎通を円滑にすることが、チーム完成度アップにつながるはずだ。
連携という意味ではFW陣も注目である。スタメンの平山と田中達は、「高さ」と「スピード」と特徴がハッキリしているだけに、お互いを生かしやすい様子。実戦を重ねるごとに息も合ってきている。田中達が「相太の足元でボールを受けてもらって自分がサイドを上がるとか、センタリングが上がった時には自分が前でつぶれるとか、そういうことを意識的にやっていきたい」、平山が「達也さんは走るスピードが速いんで、それに追いつけるようなプレーをしたい」と話すように、それぞれのテーマも明確になっている。彼ら2人がイラン相手にどんなプレーをするのか。それは試合のキーポイントになるだろう。
山本監督の指摘する「高さ」という部分では、平山のみならず、闘莉王にも期待がかかる。アジア大会決勝では、数多くのセットプレーのチャンスがありながら、競り合いに勝てず、1点も挙げられなかった。が、回は2人の長身選手が加わったことで、ゴール前に確かなターゲットができた。しかも闘莉王は昨季のJ2でも10ゴールを挙げている「攻撃的DF」であるだけに、相手にとって脅威になるはずだ。
いずれにせよ、イラン戦では「最終予選3週間前のチーム完成度」が試される。今後に向けての自信につながるようなゲームを見せてもらいたい。
2004.2.7 Reported by 元川悦子
以上
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