6月26日(土) 2004 J1リーグ戦 1stステージ 第15節
磐田 4 - 2 広島 (15:03/ヤマハ) 入場者数 15,483人
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優勝への一縷の望みにすべてを賭ける2位・磐田と、サンパイオの最終戦をぜひとも白星で飾りたい11位・広島とのファーストステージ最終戦。梅雨の合間の好天で、公式記録では気温28.9度だったが、ピッチ上はおそらく30度を越えていたであろう厳しいコンディションでのキックオフとなった。
立ち上がりは、3-4-3の布陣をとる広島が、FW、MF、DFの3ラインをバランス良くコンパクトに保ち、暑さをものともせず前線から積極的なプレスをかける。対する磐田は、このところの悪いクセである立ち上がりの悪さが今日も出てしまい、パスミスから広島にカウンターのチャンスを与えて、序盤は広島ペース。そして前半8分、服部公太のシュート気味のクロスに右サイドから駒野が飛びこんで良いコースに決め、アウェーの広島が先制。このところ5試合連続で先制点を奪われていた磐田は、選手たちも「先制点を与えないように」と誓っていたが、結果的に早い時間にリードを許してしまった。
しかし、前半16分に藤田が惜しいFKを放ったあたりからようやく磐田のエンジンが暖まってきて、前半20分前後には厚みのある連続攻撃を見せるが、決定的なチャンスに至らない。その後は広島がバランスを取り戻して磐田にスペースを与えず、試合が膠着してきた中での前半37分、競り合いの中でグラウと激突してDFのリカルドが倒れ、主審が試合を止めることを期待して広島守備陣が一瞬見せたスキを磐田が見逃さなかった。福西がタイミング良く右サイドに飛び出して西のパスを受け、そのまま鋭いクロス。これをファーサイドに飛びこんだグラウがダイビングヘッドで鮮やかに決めて、同点に追いつく。
試合を振り出しに戻した磐田が、その後徐々にボール支配率を高めていくが、前半はそのまま1-1で終了。後半は両チームとも良い形でスタートしたが、後半3分に右サイドからの藤田のFKをファーの田中が折り返し、鈴木がフリーで決めて、磐田が逆転に成功。こうなると流れは一気に磐田に傾き、後半8分には左後方からの藤田のパスを前田が浅いDFラインの裏にうまく抜け出し、ワンタッチで振り向いてそのまま左足で素晴らしいシュートを決めて3点目。
その後も、後半10分と13分に絶好調の前田のお膳立てからグラウがチャンスをつかんだがどちらも決められず、磐田が徐々にペースダウン。そのスキに広島が反撃し、後半16分には5分前に投入された森崎浩司(体調不良でベンチスタート)のFKが、磐田DFとGKのお見合いにより直接決まって1点差に迫った。
後半途中から曇り空になり、風が出てきて多少涼しくなった中、広島が同点を目指して反撃するが、後半25分に前田とグラウの見事なパス交換から、グラウが今日自身2点目を決めて磐田が再び突き放す。その後は、暑さの中で頑張りを見せてきた広島の動きもさすがに鈍り、磐田がゲームを支配して危なげなく2点差を守りきって4-2でタイムアップ。
試合終了の瞬間には、まだ横浜と鹿島との試合は終わっていなかったが、しばらくして横浜の勝利を告げる一報が入り、これで磐田の2位が確定。一方、広島はセカンドステージにつながる良いサッカーを見せたものの、地力の差で一歩及ばず、J1復帰後最初のステージを13位で終了した。
試合後、磐田はサポーターの支援に対する感謝のセレモニーを行ない、その中で急に挨拶を指名されたキャプテンの服部が、第一声で思わず「すみません!」と発したことが、選手たちの気持ちを代表しているようだった。そして、磐田の選手たちはセカンドステージでの「打倒マリノス」を誓い、日本を去るサンパイオは、サポーターとチーム、自らの家族、そして日本中の人々に感謝の言葉を残して、つかの間のオフに入った。
以上
2004.06.26 Reported by 前島芳雄
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