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【J1-1st:第15節 C大阪 vs 柏 レポート】予想外の大差、柏が逆転勝利で最下位を逃れる(04.06.27)

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6月26日(土) 2004 J1リーグ戦 1stステージ 第15節
C大阪 1 - 5 柏 (15:01/長居) 入場者数 7,010人
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気温27度、湿度83%。大阪特有の蒸し暑さに包まれた長居スタジアムは、試合が進むにつれて不快指数が増していくようだった――といっても、柏サポーターは別だったろうが・・・。暑さのせいか、立ち上がりから両チームともに動きがにぶく、ピリッとしないプレーが続いた。

特に柏は、中盤での相手へのプレッシャーがほとんどない状態。森島寛晃や濱田武ら、中盤に攻撃の起点を有するC大阪が徐々にボール支配率を高めていった。そして、前半13分には、森島がポストになって、西澤明訓にパス。西澤が技ありのシュートを見せてC大阪があっさりと先制した。柏のDFがあまりにも緩慢な対応をしたせいもあるが、エース・大久保嘉人を欠くなか、理想的な形といえた。

しかし、このまま波に乗り切れないのが今季のC大阪である。というより、むしろ先制すれば勝てないという不思議なジンクスさえある。1stステージではこれまでの14試合中9試合で先制し、勝利したのはわずかに1試合(対鹿島)。残りはすべて引き分けか敗戦なのだから、もはやジンクスで片付けられる問題ではない。試合運びの拙さ、フィジカルの不完全さは相当に深刻だ。そして、この試合でも同様の、いや、さらに悲劇的な結果が待っていた。

前半34分には、それまで決して動きがいいわけではなかった玉田圭司と山下芳輝に簡単にワンツーパスを決められ、最後は玉田がDFとの1対1を冷静に決めて、同点に。さらにわずか3分後には、まったく同じ形、つまり玉田と山下のコンビであっさりとペナルティエリアへの侵入を許し、逆転ゴールを叩き込まれたのだ。「2失点がきつかった。精神的に崩れて、そこから試合展開が一変してしまった」。試合後、アルベルト監督は嘆いたが、この時点でまだ1-2。立て直しは十分可能かと思われたが、そうはならなかった。

ハーフタイムに動いたのは、1点をリードした柏・池谷監督のほうだった。左アウトサイドの平山智規に代えて谷澤達也を投入、これがピタリとはまったのが3点目。谷澤のクロスに難なくゴール前に飛び出した玉田が合わせた会心のゴール。「自分自身初めてのハットトリック」(玉田)で、試合を決定づけた。
対するC大阪も、すかさずFWに苔口卓也を送り込み必死に反撃を試みるが、決めきれない。さらに米山大輔を中盤に入れて、「前へ」の意識を高めようとした。が、前線に人数をかけるあまり、本来はトップ下の森島がボランチに下がらざるを得なくなるという「副作用」を起こし、かえって攻めあぐんでしまうことになった。

そんな中、柏が切った2枚目のカード(交代)が、またしても的中する。75分、ゼ・ホベルトに代えてピッチに入った増田忠俊が、82分、88分と立て続けにゴールを挙げたのだ。これでなんと5得点。それまで14試合でわずか9得点しか挙げられなかったチームが、である。柏は完全に息を吹き返したように見えた。1-5で完勝をおさめ、最下位もまぬがれた。「今のチームはまだ若い」としながらも、「5点も取れたことは次につながる」と、池谷監督は胸をなでおろした。

まさに殴られっぱなし、なすすべなく最後の笛を待つしかなかったC大阪。試合後、スタジアムは大きなブーイングに包まれた。それは、試合後のセレモニーでのアルベルト監督のあいさつがかき消されてしまうほど、凄まじいものだった。選手・スタッフによる場内一周も中止され、スタジアムは怒りと悲しみに包まれるばかり。「2ndステージに向けて立て直しを図る」として、クラブはアルベルト監督の続投を早くから打ち出している。が、クラブ史上かつてないほど厳しい状況、サポーターの悲痛な叫び・・・この現実にどう対応するのか、今後の動向が注目される。

以上

2004.06.26 Reported by 横井素子
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