サッカー男子1次リーグ第2戦のイタリア戦の会場、ボロスに移動して13日に行われた練習に、DF那須大亮(横浜M)が、突然丸刈りの頭で現れた。
3−4で敗れたパラグアイ戦終了後の前日深夜、バリカンで自ら刈り込んだという。「気分転換というか、イタリア戦へ心機一転で」
人一倍責任感が強い、那須らしい“みそぎ”だった。主将を任されたそのパラグアイ戦で、開始5分に与えた先制点をはじめ、前半の3失点にミスで絡んだ。「鏡の前にバリカンを置いて、2、3時間悩んだけど、最後は心が手を動かした」
自発的な「丸刈り」で思い出すのが、日本が準優勝した1999年世界ユース選手権。快進撃の中で、選手が次々と頭を丸め、結束感をつくった。この日の練習場には、もう1人、出来たての丸刈り頭があった。補欠で同行しているGK林卓人(広島)。「那須が切るなら、おれも」と続いたという。
イタリア戦は負ければ、早くも夢の舞台が終わる瀬戸際。「こういう逆境を乗り越えて、大きく成長したい」と那須。主将のメッセージは、チーム全体に伝わっている。(ボロス時事)
[時事通信社]













