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【J1-2nd 第1節 清水 vs 横浜FM プレビュー】戸田の復帰初戦となる清水、戦力充実の横浜FM。みどころの多い楽しみな一戦。(04.08.15)

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8月15日(日)J1-2nd 第1節 清水 vs 横浜FM(18:30KICK OFF/静岡)
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 1stステージ優勝の横浜FMと、11位の清水による2ndステージ開幕戦。と、データだけで言うと横浜FM優位という印象を受けるだろうが、2ndステージの清水は、そう簡単な相手ではない。
 清水は、今年初めに就任したアントニーニョ監督が1stステージ終了後に辞任し、石崎コーチが監督に昇格。ただ、石崎監督はJ2で豊富な経験を持ち、1stステージの途中から実質的に監督に近い役目を果たしていただけに、新体制に対する不安は少ない。むしろ、石崎監督が提唱するプレッシング・サッカーの質は、1stステージに比べて大きく高まってくるはずだ。
 というのも、ヨーロッパで1年半の武者修行を積んできた戸田和幸が復帰し、中盤に太い柱が1本できたからだ。プレスでは選手同士のコミュニケーションも重要な要素になるが、「わりと静かなチームなので、元気なときはいいけど、苦しいときに自分が引っぱっていけたら」と戸田自身も語っており、技術・戦術的な部分でも彼の存在は大きいが、それ以上に、おとなしい選手が多い中でコーチングやメンタル面でのプラスαは非常に大きいはずだ。
 さらに、ケガが重なって1stステージを棒に振った元日本代表・市川も完全復活を果たし、現在は左アウトサイドでプレーしている。石崎監督も「右サイドに攻撃が偏りすぎているので、左サイドを補強したい」と以前から明言していたが、市川の左サイドでの起用が、それに対するひとつの答えとなる。その市川は、プレシーズンマッチの東京V戦でも、何度も左からチャンスを作り、アシストも決めている。本人も「やることは大きく変わらない。今はまず試合に出ることが目標で、左で結果を残すことしか考えていない」と、プレーできる喜びを感じながら前向きに取り組んでいる。
 フィジカル的にも、石崎監督は2ndステージに向けての準備期間でハードなトレーニングを行ない、90分間プレスを続けるための体力も養ってきた。「非常にいい準備ができた」(市川)と選手たちも手応えを感じており、1stステージと同じ変形3トップのような形で、前線から厳しいプレスをかける清水の戦い方は、はまればJリーグのどのチームをも打ち破れる潜在能力を備えているはずだ。
 一方、ここまで3ステージ連続優勝を果たし、この2ndステージで2年連続の完全優勝を本気で狙う横浜FMは、那須と柳想鐵をアテネ五輪出場で欠いていて、アジアカップから戻ったばかりの中澤や松田のコンディション的な不安もあるが、それ以外の選手たちは、過密日程の1stステージよりもじっくりとトレーニングをこなし、良い状態で開幕に臨んでいる。攻撃の中心となる久保と奥もケガから復帰し、Jリーグでもっとも充実した選手層を背景に、戦力的なハンディはほとんど感じさせない。実際、チーム内にマイナス要素や不安要素は少なく、逆に久保と安貞桓の2トップなどフ1stステージ以上にプラスαが見込める部分が多く、岡田監督も「すごく楽しみ」と語っている。この2ndステージのスタート時点で、戦力的にも精神的にもどんなコンディションで臨むことができるかが、横浜の野望達成を占う意味で注目したい部分だ。
 これまでの両チームの対戦成績は、清水の14勝2分13敗とほぼ互角。開幕戦だけに始まってみないとわからない部分も多いが、どちらのサポーターにとっても、非常に楽しみで見どころの多いゲームであることは間違いない。

以上

2004.08.14 Reported by 前島芳雄
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