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【J1-2nd:第1節】市原 vs 広島:小野剛監督(広島)記者会見コメント(04.08.14)

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8月14日(土) 2004 J1リーグ戦 2ndステージ 第1節
市原 2 - 1 広島 (18:30/市原/5,467人)
得点者:'3 森崎和幸(広島)、'11 マルキーニョス(市原)、'60 マルキーニョス(市原)
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●小野剛監督(広島):

「どのチームもそうでしょうが、少し中断期間があってもう一回チームを作ってきた最初の試合で、この第一戦をいい形で、しかも勝ち点3を取ろうということでやってきたんですけど、残念ながら結果が出ませんでした。立ち上がりはいい形で入ってはいたのですが、ゲームの中に何回かある流れの切り替えの部分をこちらがつかむことができませんでした。逆に、うちがいい形であったときに失点してしまって、そこから向こうに勢いをつかせてしまったのが残念でした。そこからなんとかまたゲームの流れを取り戻そうと選手は頑張ってくれたのですが、一つ一つの球際の激しさ、あるいは一人一人の運動量のタフさ、こういったところをもう一歩高めないといけない。選手一人一人は頑張ってくれたと思いますけど、さらに高いところを目指していかないと、まだ厳しいと思います。ここからもう一回、1週間でまた立て直して次の試合に臨みたいと思います」

Q:チャンスに点を取りきれないのは、何か精神的なものも含めて、全てのところで問題があるのでしょうか?

「確かに、あそこの失点がとか、あそこの惜しいシュートで点が入っていればとか、必ずゲームの流れを引き寄せる部分はあると思うが、うちはそういうところが決してうまいチームにはなっていないと思います。そのためには、苦しい戦い、あるいはいろいろな悔し涙、そういった積み重ねが一つ必要かなと思います。今日は非常にどちらのチームもタフなハードワークをしていた中で、でも本当にそういう得点が入るということは、思い切り攻めたあとにもう一回切り替えのところで、誰もが疲れている中でもう一歩頑張ることができるかだと思います。ただ、それが90分の全ての局面で頑張ることというのは人間の体では難しいけれど、ここだけは絶対に頑張るというツボを押さえた選手たちになっていかないと、そのゲームの微妙なあやをしっかりたぐり寄せることはできないかなというふうに思っています。まだまだ若い選手たちはそういうところ、確かにきついが向こうもきついというところで何ができるか。そういったところがもっと必要かなと思っています。あとは、最終的に崩しながらもシュートまでもっていけなかった、あるいはシュートが入らなかった。これはもう信じてそういう形を作っていかないといけないし、その最後のところというのはもっと大胆さ、思い切りのよさ、シュートを打つ勇気、これが実戦の中でついていかなくてはならないと思っています」

Q:今日、右サイドバックをやった高柳選手と右サイドハーフをやったリ・ハンジェ選手の評価をお願いします。

「高柳は今、駒野がアテネ五輪で不在なので、そこをいくつかの選択肢の中でやっていて、最終的に彼に任せることにしました。ポジショニングとかマークを受け渡すところ、それから攻撃面は彼なりにやってくれたとは思っています。ただ、相手チームの左サイドはちょっと彼がリーグデビューするには荷が重かったかなという気がします。最初のうち何回かもう少しいい形でボールを奪っていけば、また違った展開だったかもしれませんが。かなり自信が揺らぎながらも本当に90分間、かなりつらい時間だったかもしれません。途中で代えることも何回か考えたんですが、それなりに歯を食いしばって頑張ってくれて、彼の良さがその中で出てくればという風に思っていました。リ・ハンジェに関しては、プレッシャーに行く、ボールに対してもっとアグレッシブに奪いに行くこと、それから中に入ってビルドアップに参加すること、それでゴール前に飛び出していくこと、そのあたりのことを要求しました。それを彼の中ではやってくれたと思っています。ただ、もっと前線に出て行くスピードがほしい。それから、球際のところでフィフティフィフティになったら、ボールを自分のものにする、そういう強さがこれから上がっていってほしいと思います」

Q:木村、盛田など初出場の選手がいたが、彼らに対して期待していたところと、今日の結果はいかがですか?

「盛田に関しては、ここ数試合見た中で非常に今日はいい形でゲームに入ってくれたと思います。現に、相手はあそこで手こずってきて、どういうふうに盛田のところに手を打ってくるか、手を打ってきたところをすかさずこちらも攻めに出ようと思っていたところで、ケガで交代してしまったので残念です。彼は高さ、強さがあるので、ポスト役でゴールに向かっていくことを要求してやっています。木村は、中断期間中のキャンプからアグレッシブにトライしてくれていました。ファーストステージもずっとトライしてくれていたが、かなり自分のプレーに加えてがむしゃらさが出てきました。攻守にわたって本当に思い切って動き回って、がむしゃらにやる、そういったことができれば、ゲームの流れを変える選手になるかなという期待を持っています。ベットに関しては、攻守の切り替えのいろいろな綾になるようなところは押さえた選手です。ここだけはとことん戻らなければいけない、ここだけは絶対に相手に蹴らせてはいけない、そういったところは非常にディフェンス面でも優れたものを持っていますし、攻撃に入ったときもテンポのよさがあります。テンポの速いなかで相手の弱点を突くことができるのですが、そこはただもう少し周りとの連係が必要です。彼が一人で何かをやっていくことももちろんできるが、周りともっと絡むことによって非常に能力を発揮する選手なので、そこの部分をもっと高めていきたいと思います」

Q:ベットは前に出たときと下がったときとどちらが持ち味を発揮できると思いますか?

「まず、一言でいうとその両方を備えた選手です。だから、最後のほうは彼がゴール前に出て行って、いい仕事をしてもらいたいと思って、前のほうでプレーさせました。あとはもううちの選手の状況によるが、できることならば、どこのポジションにいても彼がゴール前で決定的な仕事をしてくれる、1本のパスで相手のディフェンスを破ってくれる、そういったプレーを期待しています」

Q:対戦した市原にどんな印象を持たれましたか?

「パスして動いてテンポよくボールを回して、全員がハードワークする。ある意味、我々が目指しているサッカーの方向性にあるチームで、そのチームを相手にどこまでできるかなと考えました。ファーストステージもいい戦いはしたけど、結局、敗れました。我々もまずはこの市原に何とか上回るチームを目指してやってきたんですが、市原のことを言うためにはわれわれもファーストステージよりはワンランクアップして臨んだと思います。何人かの選手は欠いていましたが。でも、市原もまたさらに攻撃にかかったときのスピードが速くなったし、誰一人としてサボる選手がいなかった、そういうハードワークのタフさを持ったチームでした。もう一度対戦したい、そういう風に思っているチームです」

以上
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