8月15日(日) 2004 J1リーグ戦 2ndステージ 第1節
清水 1 - 2 横浜FM (18:34/静岡/19,043人)
得点者:'63 安貞桓(横浜FM)、'80 安貞桓(横浜FM)、'89 鶴見智美(清水)
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昨日までとうって変わって非常に涼しくなった静岡エコパ・スタジアム。スタンドの入りはやや寂しかったが、そこで展開されたサッカーは、開幕戦としては非常に質の高いものだった。
清水は、オランダ帰りの戸田がボランチ、ケガから復帰の市川が左サイドで先発に入り、ここまでのプレシーズンマッチや練習で良い感触を得ていた形でスタート。一方の横浜FMは、久保の先発は見送られたが、代表組の松田と中澤に問題はなく、その他は予想通りのメンバー。
立ち上がりはまず、勢いのある清水が高い位置からプレスをかけて主導権を握る。そして、ボールを奪った後の速い攻撃から伊東、北嶋、久保山と遠めから積極的にシュートを打ち、横浜FMのDF陣にプレッシャーをかける。序盤は、横浜FMにとって「我慢の時間」(遠藤)となり、DFラインが下がり気味になる場面も目立ったが、最後のところでは自慢の守備陣が自信たっぷりに対応し、ペナルティエリア内からのシュートを打たせない。
やがて、18分の右CKからの中西のヘディングシュート、20分の安のスルーパスからの奥の決定的なシュートなどで横浜FMがチャンスを作り、その中で自分たちのリズムを取り戻していきながら、個人個人の高いキープ力を活かしてボールをつなぎ、清水のプレスを巧みに外し始める。こうなると流れは徐々に横浜FMに移り、カウンター対策をきっちりと行ないながら、セカンドボールを拾って厚い攻めを展開する。そして、31分の安の左クロスからのシュート、33分の上野の右CKからのヘディング、40分の遠藤の右クロスからのシュートなどで惜しいチャンスを作ったがゴールはならず、前半は横浜FMがペースを奪い返した形のまま0-0で終了。
後半も、前半の流れのままスタートし、後半8分に坂田が右ポストを直撃する惜しいシュートを打って横浜が先制パンチ。さらに、岡田監督が先に動いて後半11分に坂田に代えて久保を「予定よりも5分早く」投入。そして、その交代がはまって先制点が生まれる。後半18分に奥が横浜FMが右から左に展開し、ドゥトラがクロス。これを逆サイドに開いた久保が頭で折り返し、ゴール前でフリーになった安が難なく押しこんで1-0。横浜FMが見事に相手を左右に揺さぶり、清水のDF陣もなす術がなかった。
これでますます苦しくなった清水と、余裕の出た横浜FM。清水は、前半立ち上がりのように高い位置でボールを奪うことができず、低い位置でボールを奪ってじっくり攻めても、なかなか横浜FMの堅い守りを崩してシュートまでいくことができない。だが、だからといって攻めを急ぎすぎれば、逆に簡単にボールを奪い返されて苦しくなるということで、まさに悪循環というか、横浜FMの術中にはまってしまった形。
そうした横浜FMの横綱相撲のままに時間が経過し、清水がリスクを冒して反撃に出る中で、横浜FMが追加点。後半35分に上野の縦パスから一瞬のスキをついて安がフリーで裏に抜け出し、冷静にゴール右に決めて2-0となった。その後、横浜FMの逃げ切りを狙う守りにもスキがなく、これでほぼ試合は決まったが、ロスタイムの右CKからDFの鶴見が豪快なオーバーヘッドのスーパーシュートを決め、ホームの清水が意地の1発を返したところでタイムアップ。
終わってみれば、横浜FMのシュートは計14本、清水は11本と、記録上は大きな差はないが、清水はペナルティエリア内からの決定的なシュートは(ゴールシーン以外は)1本も打てず、スコア以上の完敗。それでも前半立ち上がりには、持ち味の前からのプレスが十分に横浜相手に通用し、これが長く持続できるようになればという手応えを感じさせた。
一方、ほとんど危なげなく勝った横浜FMは、ファーストステージ優勝を果たしたことによる満足感や気の緩みはまったく感じられない。攻守ともにスキが見えず、ファーストステージよりも質の高いサッカーを見せられる材料がたっぷり。岡田監督も、試合後に十分な手応えを言葉にするとともに、細かい部分での課題や修正点を指摘した。
1ゲームだけ日曜に残された開幕戦は、夢のステージ4連覇に向けて、「横浜FMに死角なし」という印象を強く与えるゲームとなった。
以上
2004.08.15 Reported by 前島芳雄
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