8月15日(日) 2004 J2リーグ戦 第28節
川崎F 3 - 1 福岡 (18:04/等々力/5,792人)
得点者:'13 ジュニーニョ(川崎F)、'60 マルクス(川崎F)、'65 ジュニーニョ(川崎F)、'72 千代反田充(福岡)
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昇格に向けて独走する川崎Fと、2位グループから抜け出したい福岡。精神的に優位に立つのは、川崎Fの方だった。
松田浩監督を出場停止で欠いた福岡は、倉田安治コーチが指揮を執っていた。福岡にとって非常に大きな意味を持つ試合だったが、試合の戦い方で内部では意見がすれ違っていたという。
「慎重に行きすぎました」
倉田コーチは、そう試合を振り返った。川崎Fのカウンターを警戒し、安全に行く事を狙った前半の立ち上がり13分。右サイドに流れた久野智昭からファーサイドのアウグストへ。このクロスを頭で落とした所にジュニーニョが走り込んだ。
「1点ではやられると思っていた」と語る久野はその後も前目のポジションから攻撃に絡んでいった。
精神的にも、そして試合展開的にも不利な状況に陥った福岡だったが、何もできなかった訳ではなかった。
トップに入った増川隆洋が川崎Fの守備陣からのプレッシャーをものともせず、体を張ってくさびのボールをキープし攻撃の糸口を作ろうとしていた。しかし2列目からのフォローが物足りない。たとえば川崎Fの中村憲剛、久野のコンビのようなタテ方向の流動性は、福岡のボランチコンビにはなかった。それでも福岡にはサイド攻撃がある。強力なタレントを擁する両サイドからの攻撃は、福岡最大の見せ場である。その見せ場となるべきサイド攻撃からのクロスボールが、この日の試合では精度を欠いてしまった。
川崎Fのミスの多さにも助けられて福岡が攻勢を仕掛けたが、ゴール前のプレーの精度が足りず、前半を1-0の川崎Fリードで折り返す。
慎重すぎるという立ち上がりの反省から、福岡の倉田コーチはハーフタイムに「高い位置からプレッシャーをかけるように」と指示を出した。1点のビハインドを跳ね返すために、積極的に得点を狙いに行ったのである。ところがそれが裏目に出る。
後半15分。アウグストからのFKのボールをマルクスにつないで川崎Fが2点目を決めた。倉田コーチにしてみれば、選手交代直後の混乱の中でマークに付ききれなかったとの事だったが、この失点で「ガクッときた」という。もちろん川崎Fにしてみればしてやったりの追加点だ。
落ち込んでしまった精神状態の中で、後半20分には「混乱」(倉田コーチ)の中で3失点目。試合の大勢はこの時決した。
「こういう試合をしっかり勝てたのは大きい。自信になると思います。今、チームの調子自体はそんなに良くないですが、いい準備をしてうちのサッカーができるようにしたい」と述べたのはGK吉原慎也。盤石の試合展開ではなかったが、そういう中でも勝ち点3を奪ってきた川崎Fの強さが改めて出た試合だったといえる。
福岡は後半27分に千代反田充がCKから1点を返すの精一杯。
「3失点するもっと前に取れていれば、流れも変わったんですが。ただ、1点取った事によって2点目の可能性も出てきたので、それは良かったと思う」(千代反田)
時間帯によっては川崎Fを圧倒しただけに、慎重に出て失点し、巻き返しを図ってさらに2失点するという裏目に出たゲームプランが残念だった。
川崎Fは失点が止まらない状況をなんとか打破したいが、勝ち点は着実に積み重ねている。2位以下が大混戦を演じる中、さらに昇格へと近づいた。
一方の福岡は、今季川崎Fに3連敗といいところがなく、対川崎F戦で負け越しが決定。混戦からも抜け出せず、苦しい戦いが続いている。
以上
2004.8.16 Reported by 江藤高志
J’s GOALニュース
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