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【キリンチャレンジカップ2004 日本 vs アルゼンチン レポート】世界の厳しさを再認識させられたジーコジャパン(04.08.19)

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8月18日(水)19:00 キックオフ/静岡エコパ
KIRIN WORLD CHALLENGE キリンチャレンジカップ2004 ‐Go for 2006!‐
日本代表1-2アルゼンチン代表
得点者:
前半4分 ガレッティ(アルゼンチン代表)
前半40分 サンタナ(アルゼンチン代表)
後半28分 鈴木(日本代表)
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 試合前までは、アイマールやベロン、クレスポといったスター選手が来日せず、やや期待外れという印象を抱かせた今回のアルゼンチン代表だが、試合が始まってみれば、やはりアルゼンチンはアルゼンチンだった。
 
 そのアルゼンチンの先発の中で、日本でも知名度が高いのは、司令塔のリケルメ(ビジャレアル/スペイン)とセンターバックのサムエル(レアルマドリード/スペイン)ぐらいだが、来日した16人のうち、スペインでプレーしているのが10人、イタリアが2人、ドイツが2人、フランスが1人、アルゼンチン国内が1人と、ほとんどがヨーロッパで戦っている選手。平均年齢も、全体で24.3歳、先発メンバーでは25.3歳という若手から中堅で構成され、今後の代表定着を狙う1.5軍とでも言うべきチームだ。
 
 対する日本の先発は、アジアカップの決勝・中国戦のメンバーから中村に代わって小笠原が司令塔を務め、GKが川口から楢崎に代わったのみ。平均年齢は26.4歳。アジアカップの激戦で自信をつけた選手たちだが、同時に精神的・身体的疲労も色濃く残していた。それに対して、若い選手のアピールの場ともなるアルゼンチンは、時差のある日本に来たばかりだが高いモチベーションを見せ、前線の選手も非常にまじめに守備を行ない、序盤から厳しいプレスで日本にプレッシャーをかける。
 
 そのため、アルゼンチンが立ち上がりから主導権を握り、開始4分にはプラセンテが左サイドで粘り、日本のDF陣が譲り合ってしまったところをサンタナが奪って中に折り返し、最後はガレッティがきっちりと決めて、早くも先制点を奪った。
 
 アルゼンチンのシステムは、お得意の3-4-3で「即席というわりにはチームとしてしっかりまとまっていた」(中田浩)というように、全体をコンパクトにして高い位置からプレスをかけ、日本に自由にボールを持たせない。また、3バックの日本は、相手の3トップに最終ラインを横に開かされてしまったり、両サイドの加地と三都主がDFラインに吸収されて中盤が薄くなったり、バランスを崩す場面も多かった。
 
 局面局面での競り合いでも、アルゼンチンが個々の1対1の強さで攻守とも上回り、コンディション的な問題もあって組織的なプレスを効かせられない日本は、高い位置でボールを奪うことができず、かなり苦しい展開となった。
 
 それでも、日本は丁寧にボールをつないで徐々に自分たちのペースを作っていき、21分に福西の右クロスから玉田がDFラインの裏に出てボールを受けたが、トラップが大きくなってシュートを打てず。そのあたりの時間帯で日本が一時主導権を握りかけたが、30分すぎからリケルメのシンプルで速いゲームメイクでアルゼンチンが再び攻勢に出て、37分にリケルメの巧みなスルーパスからプラセンテがシュートをバーに当てるなどビッグチャンスを作る。そして40分、スカロニの右クロスをリケルメが意表をつくワンタッチパスで左につなぎ、完全にフリーになったサンタナが冷静にゴール右に決めて2点目をゲット。
 
 後半は、日本が2人代えて、右から加地、松田、宮本、三都主の4バックにシフトチェンジ。中盤にはベテラン藤田を加え、相手の3トップに対して少し守りやすくなって、アルゼンチンの攻撃をリケルメのミドルシュートなどの単発に抑える。だが、非常に蒸し暑い天候の中、出足の鋭さでアルゼンチンを上回ることができず、思うように自分たちのサッカーができない。
 
 それでも、28分に三都主の左CKから鈴木がドンピシャのヘッドを決め、日本が得意のセットプレーで1点を返すことに成功。しかし、その後のアルゼンチンは、1点を守る戦いではなく3点目を奪いにいく戦いを見せ、厳しい攻めで何度かチャンスを作るが、日本はゴール前でなんとかしのいでいく。そして、同点ゴールを狙うことより、守ることに精一杯のまま時間が経過し、結局1-2でタイムアップ。
 
 終わってみれば、シュート数がアルゼンチンの16本に対して、日本はわずか3本(公式記録)。身体の重い日本に対して、アルゼンチンが個人技でも組織でも運動量でも上回って、スコア以上の完勝を果たした。また、その中でリケルメがファンタジックなパスで見せ場を作るなど、「やっぱりアルゼンチンは1.5軍、2軍といっても、それなりのレベルのサッカーをする」(田中)という言葉通り、アジアを制した日本代表にとって世界の厳しさを再認識するゲームとなった。

以上

2004.08.19 Reported by 前島芳雄
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