悔やまれる失点だった。後半早々にFKから同点としたのもつかの間、その11分後の後半14分。自陣右で与えた右FKに対し、日本はオフサイドトラップを仕掛けたが、微妙な相手の飛び出しに線審の旗は上がらず、GK山郷1人だけを残したゴールに、軽々と勝ち越し点を入れられた。
前半終了間際の失点も、相手の強引な突破からこぼれ球を押し込まれた。組織が崩れたわけではない。むしろ、しつこい守りで相手の攻撃に対処した日本が、一見押し込まれながらも、リズムをつくっていた。過去15度対戦して1度も勝っていない相手だったが、最近3試合は引き分け。自信になった一方で、上田監督は「親善試合と真剣勝負の違いを頭に入れて戦いたい」と話していたが、その言葉通り、米国は一枚上だった。
だが、わずか1年前、日本はW杯予選でプレーオフに回るなど、アジアでも苦しんでいた。それがこの短期間で、五輪、W杯を合わせて4度の優勝を誇る米国と、対等に近いまで張り合えるようになった。それが確認できただけでも、五輪の舞台を踏んだ価値はある。
五輪初勝利、1次リーグ突破。2枚の新たなページを開いて「なでしこ」の挑戦は終わった。(テッサロニキ時事)
[時事通信社]
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