8月29日(日)J2 第31節 福岡 vs 山形(19:00KICK OFF/博多球)
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「サイドハーフの2人については、どういうふうに守るかということはまったく指示していません。我々のディフェンスのコンセプトをしっかりやっていくということ」(鈴木淳監督:山形・第1節終了後記者会見)「(ベンチーニョに)具体的に誰が付くとかいっても、我々のサッカーというのは、そういうものじゃない」(同、第18節終了後記者会見)
多くのチームが福岡のサイド攻撃や、チームの中心であったベンチーニョ(7月末で退団)に対して様々な対策を練ってきた中で、山形は、福岡戦用と思われるオプションを使わずに戦ってきた。チームの主眼は、あくまでも自分たちが積み上げてきたチームコンセプトを貫き通すこと。そこには全員で守り、全員で攻めるというバランスのいい組織を作ってきたという自信が見える。中盤でのプレスと隙のない守備。ボールタッチの少ないパスを多用して、流れるようにボールを運んでいく攻撃。全員に浸透したチームの規律に基づいて戦うイレブンのバランスの良さは、J2ではトップクラスに入る。
迎え撃つ福岡もまた、チームバランスの良さが売り物。第2クールまでは不安定な戦いが続いていたが、第25節の横浜FC戦からは5勝1敗。勝利の全てが完封と安定感が戻ってきた。そして、福岡も山形同様、相手チームに拘わらず、自分たちの戦い方を貫いてきた。「相手を無失点で押さえる。それが我々の戻るところ」(松田監督)。4人のDFラインと2人のボランチが高い位置を保ってコンパクトなゾーンを形成し、そこへ両ワイドの選手が挟み込むようにして相手の攻撃を封じ込める守備組織は堅固だ。そして、両ワイドからのスピードある突破は対戦相手の脅威となっている。
博多の森での戦いは、ともに特定の誰かに頼るのではなく、チームの規律に基づいて全員で守り、全員で攻めるチームの戦い。チームバランスではJ2で1、2を争うチーム同士の戦いは、90分間を通して緊張感あふれる戦いになるはずだ。ボールを動かしながらリズムを刻み、鋭い攻守の切り替えでゴールを目指す攻撃。ポジショニングとカバーリングの良さで、相手のチャンスの芽を確実に摘んでいく堅固な守備。1点を奪い合うシビアな戦いは、我慢比べの様相さえ呈するかもしれない。その中で、少ないチャンスを確実に物にしたほうが勝ち点3を掴むことになる。
やはり、勝負を分けるのは中盤の争いか。永井と大塚、そして米田とホベルトのボランチ同士の駆け引きが鍵を握る。特に、第25節以来、スタメンに定着したホベルトのプレーには注目だ。基本技術に優れたプレーはもちろん、ピンチを察して事前に相手のボールの出所を潰してしまう守備は、福岡の完封勝利に大きく貢献。彼の持ち味を遺憾なく発揮している。攻撃参加を試みる永井と、それを阻むホベルトのマッチアップは激しい争いになりそうだ。また、福岡は最終ラインの要である藏田が累積警告のため出場停止。その影響をどうやって埋めるかもポイントになるだろう。
攻撃面では、山形は大島に期待がかかる。ここまで15得点と、山形の点取り屋として活躍する大島にどれだけボールが供給できるか。それが山形のポイントだろう。対する福岡には絶対的な点取り屋はいないが、チーム最多の9得点を挙げている古賀、6得点で続く山形と、MF陣が健闘。トップ下にボールを収めて両サイドへ展開するいつものサッカーでゴールを狙う。攻守の切り替えの速さと、前の選手の連携が鍵を握る。
いずれにせよ、攻めに、守りに、見所の多い試合になることは間違いない。夏休み最後の日曜日は好ゲームが期待される。唯一心配なのは九州に接近しつつある台風16号。なにやら微妙な雲行きだが、試合が中止にならないことを祈りたい。
以上
2004.08.28 Reported by 中倉一志
J’s GOALニュース
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