10月31日(日) 2004 J1リーグ戦 2ndステージ 第11節
市原 2 - 2 G大阪 (15:05/市原/7,337人)
得点者:'10 羽生直剛(市原)、'44 オウンゴ−ル(市原)、'60 遠藤保仁(G大阪)、'73 二川孝広(G大阪)
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試合結果は2-2。だが、試合後の選手たちは負けたあとのようにガックリとうなだれてピッチから引き上げてきた。これで両チームと首位の浦和との勝ち点差は7に広がった。浦和の結果次第とはいえ、2ndステージの残り試合が4試合では選手たちが落胆するのも無理はなかった。
前節の負傷でFWサンドロとDF斎藤大輔を欠いた市原は、FW巻誠一郎の1トップにMF羽生直剛が1.5列目という3-6-1の布陣で臨んだ。対するG大阪は「市原が1トップにして、高い位置からサイド攻撃を仕掛けてくる」(西野監督)ことに対処するため、非公開のうえに選手たちに緘口令を敷いて練習した4バックシステムを採用。右から山口智、シジクレイ、宮本恒靖、入江徹とDFが4人並び、前節は2人だったボランチをMF遠藤保仁だけとしたのだ。ところが、G大阪は不慣れな布陣のうえに中盤の人数が少ないため、思うように市原の選手をつかまえきれず後手を踏んでしまう。
前半10分、右ウイングバックのMF水野晃樹のパスからMF阿部勇樹が前線に飛び出し、ペナルティエリア内へ折り返す。そこに走りこんだ羽生はマークを受けた苦しい体勢からシュート。これが決まって羽生の今シーズン初ゴールで市原に先制点が入った。その後も市原は再三選手がポジションチェンジを繰り返しながら、素早い攻撃を仕掛けた。一方のG大阪もCKからの山口のヘディングシュート、MF二川孝広のミドルシュート、ロングパスからのFW大黒将志のヘディングシュートなどで市原ゴールを脅かす。しかし、ゴールを奪うには至らない。逆に前半44分、サイドを駆け上がった阿部のパスを受けた巻のシュートが宮本のオウンゴールを誘い、2-0となって前半が終了した。
後半になると、G大阪は宮本がボランチの位置に上がった3-5-2へとシステムを変更。攻勢に出るG大阪に対して市原は受け身になってしまい、前半は機能していたマークがだんだんとずれてプレスがかけられず、ゴール前に押し込まれていく。後半15分、左サイドを突破した二川のクロスボールを逆サイドでMF橋本英郎がヘッドで折り返す。そこに飛び込んだ遠藤が打ったシュートがGK櫛野亮の手の先をかすめるように転がり、ゴールポストに当たってゴールイン。G大阪が1点差に詰め寄った。
このままなんとか勝ち点3を手中にしたい市原は追加点を狙って攻める。後半27分、阿部のパスを受けた巻がシュートを打つが、ゴール前に詰めていたMF佐藤勇人に当たってしまう。跳ね返ったボールをまたもや巻がシュートして決まったかに思われたが、佐藤がオフサイドと判定されてノーゴール。市原の選手たちが得点かと思って動きが止まり、攻守の切り替えが遅れたのをG大阪の選手たちは見逃さなかった。フェルナンジーニョのスルーパスを受けた二川のシュートが決まって、G大阪がついに同点に追いついた。
後半28分、G大阪は大黒に代えてMF森岡茂、宮本に代えてFW松波正信を入れ、右サイドと前線の運動量を増やしにかかる。市原もまた後半32分に水野に代えてMF楽山孝志、後半36分に羽生に代えてFW要田勇一を入れて、攻撃の厚みとスピードを加えようとした。だが、松波のヘディングシュートはクロスバー上、要田のシュートはゴールポスト直撃と両チームの猛攻も実らず、ジ・エンド。首位の浦和だけが喜ぶ引き分けに終わった。
前半の勢いを後半に持続できなかった市原。後半のように前半から戦えなかったG大阪。試合には流れがあり、90分を同じように戦うことはできないが悔いは残る。だが、まだ完全に終わったわけではない。G大阪ではシジクレイが「可能性がある限り上を向いてやっていく」と語れば、市原は巻が「残りの4試合で確実に勝ち点3取っていく」と前を向き、佐藤も「一番やってはいけない結果で残念だけど、可能性がある限り頑張る」と言ってスタジアムをあとにした。奇跡は起きるのを待つのではなく、自分たちで起こすもの。両チームの次節の奮闘に期待したい。
以上
2004.10.31 Reported by 赤沼圭子
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