10月31日(日) 2004 J2リーグ戦 第40節
山形 2 - 0 横浜FC (13:33/山形県/6,423人)
得点者:'47 宮沢克行(山形)、'62 宮沢克行(山形)
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前半のペースをつかんだのは、久保田の前への圧力を活かした横浜FC。北村、久保田の2トップにはしっかりと山形のセンターバックが対応していたが、その隙を狙って2列目から内田や小野信義が飛び出しを狙ったり、右サイドで臼井、内田が形をつくってクロスを上げたり、左サイドを中島が持ち上がったりと、前半だけで5本のコーナーキックと6本の直接フリーキックを得る。
しかし、迫井が「自分たちの中では支配されているというより、全てが範囲内だった」と話すとおり、山形の守備は慌ててはいなかった。キーパー桜井のクロス対応にやや不安定な部分があったが、シュートを打たれる場面でも最後の最後まで体を寄せコースを限定するなど、落ち着いて対処した。
山形の攻撃面では、大島が累積警告で出場停止。開幕からここまでフルタイム出場の大島が不在となり、梅田−松田の2トップで臨んだ。しかし、相手陣内で中盤がボールを持ったとき、いつもであれば動きを止めずに裏のスペースを狙ったり、中盤まで下りてポストに入ったりするところを、この日は完全に足を止めて裏へのパスを待ってしまっていた。これは横浜FCのディフェンスもしっかりマークに付き、パスを出すタイミングが消されてしまった。また、「前半は失点0」のプライオリティが高かく、両サイドバックが援軍に駆けつけることもない。攻撃に関しては物足りない印象を与えた。
前半の流れを持ち込んで先制点を奪いたい横浜FCだったが、先制点の好機は山形に、しかも2分という早い時間に訪れた。
右サイドでボールを持った星が中へ切れ込む。しかし、横浜FCがゴール前をしっかり固めていることを確認するとドリブルしたままパスコースを探して左回りに旋回。ほぼ1周したところで、右サイドをオーバーラップしてきた迫井にパス出した。星のドリブルで横浜FCの選手は中央に固まっていたため、フリーでボールを受けることができた迫井が弾道の低いクロスを入れると、ニアサイドで競り合う選手たちを通過して、ファーサイドで待つ宮沢の足元へ。キーパーの菅野がニアサイドの対処でゴールが留守になったのを幸いに、落ち着いて先制点を蹴り込んだ。
後半15分には、松田に代えて林を投入。林の足を活かして相手のラインを下げ、中盤にスペースをつくったことが2点目につながった。
後半17分、中央の永井から右のスペースへ向けてボールが供給される。飛びついた星がキーパーとディフェンダーの間を抜けるグラウンダーのクロスを入れると、そこへゴール真正面から飛び込んだのが、またも宮沢。中央に進入しながら、最後は縦にズバッと走り込んだ宮沢へのマークは完全に外れ、菅野からすれば、気がついたら目の前の宮沢と1対1、という状況だった。
「セカンドポストに入ればチャンスがあるからということで、それを実践して、作戦がうまく当たった」と宮沢はしてやったり。今季途中、新潟からのレンタルで山形に加入した宮沢は、先の新潟中越地震に心を痛めている様子だったが、「僕は僕なりに今自分ができること、サッカー選手としてやれることをやって、その結果、例えば今まで新潟で応援してきていただいた方が元気になってくれればいいなと思っている」と、移籍後初ゴールを含む2得点という形で、新潟の人々を励ました。
ともに左サイドを崩されて2点ビハインドとなった横浜FCは、後半21分には城を投入。29分にはトゥイードをマシューに代えて3バックにし、32分にはドリブル突破のある大友を右サイドに入れて攻撃の糸口を探った。しかし、パワープレーにしたなりの決定的なチャンスはなかなか訪れず、ロスタイム直前のフリーキックを城がヒールで合わせ、キーパー桜井が横っ飛びでコーナーキックに逃れた場面が最大のチャンスだった。
横浜FCは前節・水戸戦に続いて完封負け。勝って7位仙台を追撃したいところだったが、後半早々に失点したことが響いた。「両チームともチャンスがあったし、我々のほうに運があれば1-0で折り返せた」(リトバルスキー監督)という前半に
リードを奪えなかったことが悔やまれる。
山形は前節・京都戦に続いての完封勝ち。勝ち点3を積み上げ、前日の試合でともに勝利した2位大宮との勝ち点差を6に、4位福岡との差を5に戻した。鈴木監督は「1戦1戦大事に戦う。やることは限られているので、それを地味にやっていきたい」と、昇格争いの喧噪からは離れ、目先の試合に集中するマイペースぶりを淡々と語った。
以上
2004.10.31 Reported by 佐藤 円
J’s GOALニュース
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