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【第26回全日本女子選手権決勝:レイナス vs ベレーザ プレビュー】初の元旦国立決勝。リーグ戦雪辱に燃えるベレーザがレイナスに挑む!(04.12.31)

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1月1日(土)第26回全日本女子サッカー選手権大会 決勝
さいたまレイナスFC vs 日テレ・ベレーザ (10:00/国立)
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 今回で26回目を迎える全日本女子サッカー選手権大会。12月29日、東京は早朝から雪が降り続き、全面を真っ白い雪で覆われた西が丘競技場では、準決勝2試合が行われた。さいたまレイナスFCは伊賀フットボールクラブくの一をPK戦の末破り、初の決勝進出を、日テレ・ベレーザは3-1で、選手権2年連続優勝チームのTASAKIペルーレFCを下し3年連続13度目の決勝進出を決めた。

 何より今大会の大きなポイントは「元日の国立競技場」・・・このサッカーの聖地で女子選手権決勝が行われること。例年は1月の中旬から下旬にかけて行われてきたこの大会だが、「女子サッカーも決勝を男子と同じ元日にやったらどうだろうか」と日本サッカー協会、川淵三郎キャプテンの一言からこれが実現されることとなった。「夢のような話です」と選手も目を輝かせる。

今シーズンの両チームの対戦成績は2戦2分け、年間勝ち点差はわずかに1。しかしタイトルを手にしたかどうか、という点で大きな違いがある。

 今シーズン、Lリーグ、国体での優勝に続き、選手権の初優勝、それと同時に今シーズンの3冠を目指すさいたまレイナスFC。「今シーズンはより自信をもって戦えている」と選手たちは一様に胸をはる。「日々の練習の成果が試合で出せて結果につながっていて、それが何よりの自信につながっているんだと思います。ここまでこれたのもラッキーではなく実力。私がこのチームに移籍してきたばかり(2002年)の頃はこんなところまでこれるチームだとは感じなかったです。でも、今は違う」とチームの変化をGKの山郷選手は丁寧に語った。そして今シーズンリーグ得点王に輝いた安藤選手も「ゴールに向かうときの貪欲な意識が変わったと思います」と自信をのぞかせる。

「胸をかりるつもりで戦います」と言う田口監督(レイナス)は、「負けるな!サッカーボールは丸い。勝ちたいという気持ちの強い人のほうにボールは転がっていくものだ」と常々話し、「反骨心」が大切と言い続けた。それだけにチーム全体が勝つことへの執着心をしっかりもって戦えていることも今シーズンの好調の要因の一つだといえる。その話と同時に、「やっぱり(決勝だし)スーツを着ないといけないかな?」と周囲を笑わせてみせた田口監督、好調さはこういうところからも感じられる。

 一方、今大会6度目の優勝をめざす日テレ・ベレーザ。今シーズンのリーグ戦では勝ち点差わずか1で2位と、悔し涙を流した選手たちは「絶対にレイナスを倒す!」と息が荒い。更に、今シーズンのレイナスとの試合に2試合とも故障のため出場していない澤選手が「今回はいること」がベレーザの選手たちの自信にもつながっている様子。準決勝の翌日、午前の練習を終え東京Vの広報の仕事に励む酒井選手の口からも「今回は沢もいますしね!絶対に倒しますよ!」と迷わず出てきた。その沢選手も「今シーズン私は一回もレイナスとやっていないから、レイナスが(決勝に)上がってこい!って思っていました。楽しみです。早くやりたいし、絶対勝ってやるっていう気持ちです!」と勢いは十分、アジアMVPプレーヤーのプレーを国立で披露してくれそうだ。
 
 そしてベレーザにとっては忘れてはならない、もうひとつの話題がある。
 
 「男女ともに元日国立で決勝を戦う」ということ。決勝を元日に国立で行うことが決定されたばかりの頃・・・「男女アベック決勝進出を狙っているので元日は大変になりそうです!休みなしですね(笑)」と、チーム関係者と会話を交わしたが、まさに実現した。毎年選手権決勝を観戦に訪れている山田選手(東京V)は「今年は観戦することはできない?そうだね(笑)でも、一緒に出られるからよかった。自分たちが先に決勝を決めて、そこからベレーザの選手たちにずっとプレッシャーかけてたんだよ。頼むよって」と笑顔を見せた。一足先に決勝進出を決めていた東京Vの選手たちからアベック出場にむけてかなりのプレッシャーをかけられていたというベレーザの選手たちは「その約束が守れて、良かったです」と一様に笑顔を見せた。「私たちが先に優勝を決めてヴェルディの選手たちの力になりたい」と話すのはどんなに寒くても、もちろん雪の準決勝でも気合いの半袖ユニフォームを貫いた中地選手。(ちなみに中地選手は決勝もどんな天候であろうとも半袖のユニフォームに間違いない・・)

夢の舞台での大一番、お互い一歩も譲れない勝負となる。2005年、最初に笑うのはどちらのチームか!元日、サッカーの聖地・国立競技場で「なでしこ」たちが日本のサッカーの幕を開ける。

以上

2004.12.31 Reported by 日々野真理
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