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【第83回全国高校サッカー選手権大会 準決勝:国見 vs 鹿児島実業】試合後の松澤隆司総監督(鹿児島実業)記者会見コメント(05.01.08)

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2005年1月8日(土)国立霞ヶ丘競技場
12:10 Kick Off
第一試合:国見(長崎) 0 - 2 鹿児島実業(鹿児島)
得点者:15分西岡(鹿実)、72分赤尾(鹿実)
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○松澤隆司総監督(鹿児島実業)

「前半、風上に入って有利な状態を作っていたということが一つあるんじゃないかなと。そして運良く前半その形で1点を取れた。それが大きく国見にプレッシャーを与えたんじゃないかと思います。気持ち的な部分では、国見の方に連続優勝というプレッシャーみたいなものが一人一人にあったんじゃないかと思います。少し一人一人が固くなっていた気がしないでもないです。

うちの方は、チームのモットーである厳しさの中に明るさをという、特にその明るさを持っている選手がいたので、気楽にやっていた気がしないでもないです。国見の方にプレッシャーがかかっていた感じがしてます。その状態で先取点を取れたという事がさらに国見にプレッシャーを与えて行ったんじゃないかと思います」

Q:流れ的に鹿実が主導権を握っていたように見えましたが、その最大の原因は何だったんでしょうか?

「そういわれると困るんですが、今年のチームというのは、将棋の駒じゃないですが、いつも飛車とか角はいない。銀と成金(と金)で頑張ってきた。将来性の高い岩下とか、そういう選手はいるんですが全体的に飛び抜けた選手はいない。しかしポジションごとのバランスから言うと適材適所にそれぞれの個性の合った選手がいるという事が今年の特徴でした。その特徴がいつものとおり自分たちのリズムでやれているというところじゃないかと。それから先ほど話をしました、明るく前向きに取り組んでいるところが今年のいいところ。それがたまたま勝ちにつながっている、と思っています。特に取り立ててどうだ、ということはないですね」

Q:重富くんが帰ってきてそれで3バックにして、ボランチに赤尾くんを入れた狙いは?

「もともとこれがうちの一つの形なんですね。相手チームによって4バックになったりします。今日は国見も3バックなので、3バックでいいんじゃないかと。まあ、そういう感じでやったんですけどね。いつもは4バックで練習しています。今は4バックと3バックを交互に練習の中に取り入れていった方が、いろんなチームがいますから、いつも対応出来るようにと考えています」

Q:国見の攻撃を完封しましたが、守備に関してはいかがですか?

「大きなちょんぼがなかった。一回か二回ありましたけど、でもよくそれをカバーしていたというか、そういう感じがします。今年は試合が始まる前にも何人かの方にはお話ししたんですが、このチームはインターハイで3回戦で市船に1−0で負け、プリンスリーグは九州の一番手で勝ち上がり、国体も鹿実を中心に3つまであがり、その後の全日本ユースも上位まで行った。ビッグゲームを経験していることが、飛び抜けた選手はいないんですが、一人一人の選手が自信まで行きませんが、そういう感じでゲームは運べている。それが今年の強みなのかなと。ビッグゲームを経験したという事が大きな力になっているんじゃないかと思っています」

Q:国立で国見に勝った、という事については?

「私がサッカーを始めたというか、そういう段階で、年齢は私の方が上なんですが、サッカーでは小嶺先生が先輩ですし、九州をリードしてきた、そういう小嶺先生を目標にして、見本にしてやってきましたので。小嶺先生は、島原商業を引き受けたときに九州のチャンピオンだった。そのチャンピオンをいかに維持し、アップしていくのかというのがあの人の引き受けたときの大きな目標でしたから。小嶺先生の努力している姿、あるいは、ついてきていた結果というのが参考になりました。小嶺先生を見ていたら、全国の流れはこうなっているのか。あるいはユース年代はこういう指導をしているのか。あるいは、戦術をこう変えてきたのか、というところからのチーム作りをあの先生は苦慮しながらやってきている。

 今はプリンスリーグで対戦がはっきり決まっていますが、以前は1年に2回か3回、自分のチームが仕上がったら小嶺先生のチームとやって、自分なりの評価というか、そういう基準にしてきたサッカーの先輩であると。そう思っています。なので一つは恩返しができたのかなと、思います。

 国立では2回当たって2敗なんですよね。松井(大輔)の時に2回戦で当たってその時は2−0で勝たせてもらいましたが、国立では2度対戦して2回とも負けたので、やっと一つ恩返しができたのかなと思います。

 今年の国見というのは昨年のエース級がほんとんど抜けましたから、苦しい状態のスタートじゃなかったかと思います。それでもインターハイに優勝し、そして渡邉(千真)がU18で抜けた後もちゃんとそれを補強しながら最後仕上げてきましたが、従来の国見と比べたらちょっと駒不足だったのかなと。失礼ですが。そういう感じがしないでもないですね。そういうところに小嶺先生の苦労があったんじゃないかと思います」

Q:決勝戦に向けて一言いただけますか?

「みなさん単独優勝、単独優勝と言われますが、それよりもせっかくいろんな方の注目を浴びながらの高校選手権ですから、決勝かという味のある、見応えのあるゲームができたらいいんじゃないかと思います。結果はその次に考えてもいいんじゃないかと思います」

以上


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