2005年1月8日(土)国立霞ヶ丘競技場
14:10 Kick Off
第二試合:星稜(石川)2 (4 PK 5)2 市立船橋(千葉)
得点者:3分田宮(星稜)、29分小山(市船)、69分白山(市船)、大畑(79分)
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○石渡靖之監督(市立船橋)
「今日のゲーム、立ち上がり3分に警戒していたセットプレーの二次攻撃で取られてしまって、ちょっと固さがあったと思います。選手も、声が出ていなかったと感じました。そこを相手にうまく点を取られてしまいまして、ちょっと嫌なムードだったんですが、ただ、立ち上がりの3分だったという事もありましたので落ちついて、その後はゲームを進めてくれたと思います。
20分過ぎくらいから少しずつ声が出てきて、中盤のセカンドボールを拾えなかったところが、拾えるようになって攻撃の形というかリズムが少しずつ良くなってきた。そういう中でこういうビッグゲームで起用した1年生の小山が、本来あまり得意ではない左足で中に入って決めてくれた。これに関しては昨日の練習でもインサイドに入って逆足というか、そういう形でシュートを打つというのをしてきました。そういう部分では彼も中に入って左足というイメージがあったんじゃないかと思います。いずれにしてもあそこの1点があったおかげで1−1の振り出しに戻ったことで選手にも落ち着きが出ました。
後半は、いいリズムでもう少し展開できるかと思ったんですが、うちの方が中盤の中村、鈴木の2人の運動量が上がってきたということで、少し押してきて、いわゆるコンパクトフィールドができなくなってきた。打ち合いの状態になりつつあった。そういう中で、相手の背後がだいぶ取れるようになってきた事と、榎本が起点になれなくなってきたという事で2トップを時間差で代えました。
ああいう形になりますと交代した白山という選手はスピードを生かして自分の形を持っている選手なので、予定通りというか、よく点を取ってくれたと思います。ただ最後、あと1プレー、中盤のボールを奪い合いのところで、向こうもラストなのですごく頑張って、ただ、それを相手の背後なり高い位置にクリアすればああいう形(ロスタイムの失点)にはならなかったと思いますし、その辺はやはりこの高校選手権の国立の厳しさを改めて選手が感じたんじゃないかと思います。
昨日のミーティングの中でも、選手には市船はずっと勝ってきたわけではない。あまり思い起こしたくはないけれども準決勝で残り3分で2点を取られて逆転負けをした苦い経験もある。国立競技場というところはそういう意味で厳しい。最後まで、笛が鳴るまで、気を緩めないでやってほしいと話したんですが、そういうところの甘さがでて、セットプレーを与え、それが同点ゴールになってしまった。そこが残念なところです。
流れの中で完全に星稜さんが押せ押せムードだったので、ここはとにかくPKでも市船は今年は負けていないだろうと、選手たちも切り替えてくれました。昨日の練習でもPKはあの順番で練習の最後に蹴らせていました。あの6人の順番は予定通り、そのうち5人が決めてくれたという事で、なんとか決勝に進めた、という形になりました」
Q:決勝の鹿実戦はどのような戦いになりそうですか?
「鹿実さんとは夏のインターハイでも全日本ユースの予選リーグでも当たっています。非常に中盤でのボールの厳しい攻防が予想されます。そういう中でいかにルーズボールをマイボールにできるのか、というのが一つの大きな分岐点になるんじゃないかというのが一つと、マークを徹底してくる形も予想出来ますので、そういういったマンマークの状態をいかにうまく利用してスペースを作ったりとか、動きの中でコンビネーションを使って攻撃出来るのか、という事が大きいと思います。
また鹿実さんには山下くんという、非常に能力の傑出したストライカーがいます。全日本ユースでは彼に1点を取られています。やはり山下くんに対する注意が必要じゃないかと思います。後は今大会に関しては、まだそれほど見ていない試合もありますので、今日明日ともう一度ビデオなどを見て研究したいと思います」
Q:星稜の本田くんの対応が重要だったと思いますがその点についてと、決勝の山下くんをどのように抑えようと考えられていますか?
本田くんに対してはマンマークというわけではないんですが、本田くんに対するチェックは常に視野に入れておくという事で、主に8番の中村になるだろうけども、別にマンマークじゃない訳だから、他の選手、例えば鈴木智博だとかそういった選手に、とにかく本田くんの事は視野に入れておけと話しておきました。それから左足から傑出したパスが出てきますのでとにかく左足を切る、という事を試合前には徹底してやるようにと話しておきました。
ただ、最後の方になりまして、やはりプレスが甘くなって非常に際どいパスを何度か供給されたという事では、及第点は与えられるのかもしれませんが、一昨日の準々決勝の興梠くん(を抑えたこと)に対する評価よりは低いと思っています。山下くんに関しては、ポストプレーとか、ポストをした後にいい形でタイミング良くスペースに飛び出してくるという形がある。それをもう一度研究したいと思いますが、今大会に関してはまだよくわからない部分がありますから。レベルアップしていると思いますから、それは今日明日で確認したいと思います」
Q:白山くんの使い方というのは基本的に今日のような形になるんでしょうか?
「もうちょっと長い時間使う可能性もありますが、まだ2年生という事と体力的な部分とか、そういう彼の持っている力を100%出すには時間的にはそれほど長い時間は難しい部分がある。ただ、そういう事に関しては経験が必要だと思いますので、型にはめることなくやっていかなければならないと思っています。ただ、今のところは彼の力を100%以上というか、十二分に出すのは途中交代のスーパーサブ的な起用が一番ベターだと思っていますのでああいう形を取っています」
以上
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