日本代表 トレーニングキャンプ2日目。
午前練習は、有酸素系の運動能力を計測するVMAというトレーニングが行われた。これは里内猛フィジカルコーチの説明によると「Velocity Maximum Aerobics」の頭文字で、「有酸素運動時における最大速度」と直訳されるトレーニングである。ちなみに正式名称にはフランス語やラテン語、イタリア語などがあるとも言われており、英語ではこのように表記されている。
数字に強くない方は「そういうものだ」ということで理解してほしいのだが、簡単に説明すると、最初は125mを45秒でランニング(時速に直すと10km/h)し、走り終えると15秒のインターバルが置かれる。その次にスタートする際には距離が6.25m追加されるが、時間は45秒で不変(つまり0.5km/hだけ速度を上げなければならない)ということを繰り返すトレーニングである。
本数を重ねるごとに走る距離は長くなり、走る速度をさらに上げなければならない過酷な内容だが、これで出た結果を基に、選手ごとに最適な負荷の量が算出でき、きめ細やかなトレーニングが可能になるという。
顔をゆがめながら走る選手の中には、昨日追加招集が発表され、夜には宮崎入りしていた大黒将志(G大阪)の姿もあった。
大黒は「買い物中に連絡を受けて」代表への合流を知ったそうで、本人がいちばん驚いている様子だった。ただ、そんな唐突な状態だったにもかかわらず、トレーニングでは21本(131.25mをプラスし、有酸素状態における最大速度は20.5km/h。チーム内では5位タイ)という好成績を残したのはお見事。きっちりとオフの間も体を動かしていたということがうかがえる。各選手の成績は以下の通り。午前練習の不参加選手は、三浦淳宏、本山雅志の2名だった。
■第1組
田中 誠 18本(19km/h)
阿部 勇樹 18本(19km/h)
川口 能活 20本(20km/h)
中澤 佑二 20本(20km/h)
藤田 俊哉 20本(20km/h)
小笠原満男 20本(20km/h)
鈴木 隆行 22本(21km/h)
■第2組
土肥 洋一 17本(18.5km/h)
福西 崇史 18本(19km/h)
玉田 圭司 20本(20km/h)
茶野 隆行 21本(20.5km/h)
宮本 恒靖 22本(21km/h)
加地 亮 23本(21.5km/h)
■第3組
楢崎 正剛 18本(19km/h)
松田 直樹 19本(19.5km/h)
坪井 慶介 21本(20.5km/h)
三都主アレサンドロ 21本(20.5km/h)
遠藤 保仁 21本(20.5km/h)
大黒 将志 21本(20.5km/h)
西 紀寛 22本(21km/h)
昼に中田浩二が合宿に合流した日本代表は、午後練習としてサーキットトレーニングに臨んだ。ピッチ内を広く使い、コーンやマーカー、ポールなどの器具を用いて走り続けた。この練習中に、ワールドカップ最終予選で使用されるボールが使われたが、選手たちは各々が練習開始前に蹴り具合を確かめていた。
チーム最年少となる阿部勇樹はボールの感触について「蹴りやすそうでした。それほど悪くないと思います。蹴った感触がわからない、ということはなさそうです」と好印象を持ったようだった。午前練習では厳しい洗礼を受けた阿部だが、年上の先輩達に囲まれた環境を「楽しいですね」とコメントしている。より高いレベルの中で、自分の技術を磨く何かを手にすべく頑張ってほしい。
フランスから帰国したばかりの中田は、アップシューズを履いて別メニューで練習を終えた。2月9日の北朝鮮戦に向けて体をいじめ抜くと宣言しており、これからの調整に期待したい。
なお、午後練習には三浦と中澤の姿が見られなかったが、三浦は下腿の筋肉にハリが出ておりプールで別メニューを消化。中澤は風邪気味のため、静養を取ったとのことだ。午前練を休んだ本山は、午後には元気な姿を見せていた。
2005.1.18 Reported by 江藤高志













