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【KIRIN WORLD CHALLENGE キリンチャレンジカップ2005-Go for 2006!-日本代表 vs カザフスタン代表 プレビュー】ドイツへ向けて、勝負の1年が始まる(05.01.28)

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KIRIN WORLD CHALLENGE キリンチャレンジカップ2005 - Go for 2006!
2005年1月29日(土)19:20 キックオフ@横浜国際総合競技場
日本代表 vs カザフスタン代表
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 時間は記憶を美化する。勝利の喜びも、敗戦の痛みも、思い出になった時から「いい経験」に変わる。

 12年前。日本代表はプロ化の波に乗ってアジア最終予選に挑んだ。未熟なメディアと不慣れなサポーターは、それがリーグ戦であることを忘れ、試合ごとに一喜一憂を繰り返し、そしてロスタイムの悲劇に沈んだ。そしてあの強烈な痛みが、日本を覚醒させた。

 8年前。聖地国立で宿敵韓国に逆転負けを喫したあの試合も、敵地ソウルでその韓国を相手に快勝して見せたあの試合も、全てはジョホールバルでの歓喜を彩るスパイスだった。

 振り返って考えてみれば、日本代表を取り巻いてきた出来事の全てが、予定調和の中にあった。歴史的必然性の中にあった。国を代表するチームの力は急激には上がらない。気の遠くなるような土台作りの作業を通し、一歩ずつ歩を進めることではじめて高みを見上げることができる。そんな積み重ねの結果として、我々の目の前に日本代表がある。

 そんな日本代表は、来るべき2月9日の最終予選初戦に向けて、1月17日に宮崎で合宿をスタートさせた。レギュラーシーズンが終わってから間もないタイミングでの、非常に早い立ち上げにも関わらず選手たちは高い自覚をもって合宿に臨んでいた。それは急遽招集されたにも関わらず、コンディションを維持していた大黒将志(G大阪)を筆頭に、選手たちの仕上がりの早さに表れた。そして走り込みのみの予定だった一次合宿中に、ボールを使ったトレーニングを組み込むまでになる。選手たちの気合いは十分だった。

 現時点での最大の目標は、ホームでの北朝鮮戦に勝利することだ。そのためにチーム作りが進められてきた。横浜での二次合宿でフォーメーショントレーニングがスタートしているが、その中ではいくつかのテーマが与えられ、課題が現れてきている。ただしそれらの課題に言及する前にまず述べておかなければならないことがある。

 27日までの合宿中最大の問題は宮本恒靖(G大阪)の離脱だった。ジーコ監督は合宿の間、これまでと同様に宮本、中澤佑二(横浜FM)、田中誠(磐田)の組み合わせで最終ラインを作ってきた。ところが守備の要となるべき宮本は、25日の練習試合直前に足を痛めてリタイア。そのポジションには松田直樹(横浜FM)が入る事となった。

 個人としてのプレーのタイプの違いは当然のことだが、松田と宮本の最大の違いは最終ラインのポジション取りということになる。バランスを重視する宮本に対し、松田は積極的に高いポジションを取っていた。つまりGKを含めた守備陣は、松田のディフェンスコントロールに順応する必要があった。

 桐光学園を相手に行われた25日の練習試合では、2度ほどラインのギャップを突かれ、スペースに走り込んだ選手にパスを通されてしまう場面があった。ところが27日の横浜FMユースとの試合では、そうした場面は一度も見られなくなった。もちろん対戦チームのスタイルの違いはあるだろが、わずかな時間で守備陣が問題を修正してきたことを伺わせる出来事だった。

 最終ラインに入った松田は、積極的に指示の声を出していた。もちろん観客が入る本番ではその声は通らないことは覚悟している。しかし「ある程度のコミュニケーションはやっとかないとだめだし、後で楽なんで」と先を見越した発言をしているのも頼もしい部分だ。

 松田、宮本のどちらが北朝鮮戦の先発になるのかは現時点では不明だが、ここまでの準備状況を考えればカザフスタン戦に関しては松田の先発で間違いないだろう。ここまでの合宿での成果を見せてほしいところだ。

 さて、ジーコ監督が代表に与えたテーマについてだ。それは相手ボールに対する追い込み方と相手のスローインをいかにして奪うのか、などという点だった。これらは練習試合を含めた実戦形式のトレーニングの中で精度を高めてきている。たとえば27日の横浜FMユースとの練習試合後に小笠原満男(鹿島)は「意識して(ボールを)取れたというのはあったので、そういう回数を増やして行ければと思います」と相手ボールに対する追い込みに手応えを感じていた。

 またスローインに関しても、ゾーンで守るのか、マンツーマンで守るのか話し合いが続いているようだ。そうした事実をふまえ、29日のカザフスタン戦では、相手スローイン時のプレッシャーとボール奪取の場面や守備時の追い込みに注目してみたいと思う。

 厳しい走り込みと午前午後の二部練習の日々を終えたばかりで、代表チームには疲労の痕跡が見て取れる。そのため、カザフスタン戦では必ずしも100%のコンディションで試合はできないかもしれない。しかし、それは北朝鮮戦に向けての準備の一環として、仕方ないことだと考える。むしろカザフスタン戦では修正すべき悪い部分が出てくるような試合になる事を期待している。

 意識して積み上げてきた守備面はもちろん無失点で抑えてほしいが、まだまだ連携不足の部分が感じられる攻撃面で、苦労してほしい。実戦の中でうまくいかない問題が出てきても、それらの問題を解決する方法を彼らは持っている。そうした能力はアジアカップの優勝で証明されている。

 北朝鮮戦に向けて。そしてドイツへ向けて、いよいよ代表が始動する。

以上

2005.1.28 Reported by 江藤高志
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