5月8日（日） 2005 J1リーグ戦 第11節
広島 0 - 1 横浜FM　（15:04／広島ビ／22,607人）
得点者：'60 塩川岳人（横浜FM）
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●小野剛監督（広島）：

「2万を超える多くの方に応援を受けながら、その応援に報いることができなかった。その応援に応えられるようなチームに高めていきたい。ゲームの内容はモノにしていたと思う。小村とジニーニョが集中して、いいパフォーマンスを演じて、攻撃の芽をつんでくれていた。ただ、失点のところでは、甘さが出てしまった。内容は制していても、ポイントは向こうに握られていた。ひとつひとつのバトルに対しても、こだわりをもってやっていた。良い感じで進んできたところだが『まだまだだ、出直して来い』ということなのだろう。

　マリノスは、選手が入れ替わってもやるべきことは徹底していた。ボールを持った瞬間の動き出しも早く、空いているスペースにボールを落として、そこからの攻撃が速かった。球際もちょっとでもゆるむと、制されてしまう。身体を張って最後まで戦っていた。危険な場面は、ほとんどつくらせなかったと思う。ただ、そこで甘さがあった。いいことをしようとしすぎて、ボールを奪われてしまうようなことがあった。ちょっとでも時間を与えたら、相手は守備を固めてくる。もっと大胆に攻めていこう、ということは、ハーフタイムで言った。
　
　相手がどこであっても、戦えるという実感を選手は持っていると思う。ただ、ゲームを制していても、ギリギリのところで甘さがでてしまう。勝負どころの強さをマリノスのようにもってこないといけない。今日のマリノスのメンバー編成は、（疲れなど）いろんなことを考えてのことだったと思う。ただ、選手が変わってもサッカーのコンセプトは徹底されている。やりにくさはなかったが、最後の壁を破れなかった。
　
　失点はちょっとした甘さから。0-0ならば、相手も攻撃に出ることもある。でも、0-1になってしまったことで、相手は余計に徹底してきた。

　移動を伴う連戦の中、昨年・一昨年と戦って、中2日での試合がいかに厳しいか、わかっていた。ただ、それを見越してチームをつくってきた。そういう意味では、今日勝点3をしっかりととってこの5連戦をしめくくりたかった。ただ、パフォーマンスについては、ネガティブではない。いい内容の試合を勝ち切るには何が必要か。この試合をきっかけとしてよくなった、と言われるようにしたい。そういう意味では、次の大宮戦が非常に重要だ。

　（森崎）浩司と茂木の投入について、特に茂木をどのタイミングで入れるか、難しかった。スペースのない戦いでは、彼の良さが出しづらくなる可能性があったからだ。しかし、とにかく得点をとらないといけなかったし、ゴール前にはボールが入るようになっていたので、アウトサイドがあいてきていた。茂木にはアウトサイドに流れて、1対1をどんどん仕掛けろ、という指示を出した。そして、とにかくシュートを打て、と。
　
　あと、茂原は疲れがたまってきていて、セカンドボールへの寄せも甘くなっていたので代えた。ただ、とにかく前に人数をかけて、シュートを打ちたかった。茂原も大木も悪くなかったのだが。代わった茂木も浩司も、自分の良さは出してくれたと思う。ただ、中を固められ、シュートを打てるところでも寄せられていた」
　
以上